【コマンド・ボリショイ選手、KAZUKI選手インタビュー】PURE-J女子プロレス旗揚げ戦で、七色に輝く虹を見せる

JWP女子プロレスの25年の歴史をともに生き抜いたコマンド・ボリショイ選手。彼女をはじめとする、旧JWP所属の7選手は、「ドリーム女子プロレス」の日々を経て、8月11日・後楽園ホールで「PURE-J女子プロレス」を旗揚げし、また新たな歴史を刻み始める。
旗揚げ大会を前に、代表取締役にして「小さな巨人」コマンド・ボリショイ選手と、新たに専務に就任したKAZUKI選手に、PURE-J女子プロレスへの思いを伺った。

<JWPを超え、虹をつかむ>

――PURE-Jの旗揚げ大会が近づいています。

ボリショイ:私たちはJWPの25周年で、今までJWPで培ってきたことを持って、さらに大きな夢を見るために旅立ちました。やっと夢の舞台が整い、あとはがんばるだけというところに来ました。スタートラインです。

――ここを見てほしい、というところは?

ボリショイ:んー……選手の生き生きとしているところですね。プロレスを純粋に頑張るだけの環境で、人はこんなに変わるんだというところを見てもらいたい。ちょうど所属選手が七人いて、「7」でイメージした言葉がRainbow(七色の虹)。プロレスでいう「夢の懸け橋」ですね。この大会では、個々の選手七人がどんなカラーを出せるのかというのをテーマに、全七試合、所属の全選手がシングルマッチをします。共通のテーマとして「Dream of 7colors」と銘打って、各試合の冠に「The BOLSHOI」とか「The MANAMI」とつけて、私には私にしかできない試合、私にしか出せないカラー、(勝)愛実と堀田(祐美子)選手の試合は愛実にしか出せないカラーという感じで、それぞれの選手の個性を最大限に引き出せるカードを用意して、そこをスタートにしてゆきます。

――PURE-Jとしては、他団体との差別化をどう打ち出してゆきますか?

ボリショイ:たとえはキャッチコピーでいうと、JWPは「ピュアハート・ピュアレスリング」でした。PURE-Jは「ピュアハート・ピュアレスリング」そのものを団体名として受け継いでいるので、いまのところ新たなキャッチコピーは生まれていません。

――今はスタートラインに立ったばかり。これからそれを踏まえて……

ボリショイ:自然についてくると思っています。

<嵐を呼ぶビジュアルハンター>

――旗揚げ戦にして凄いカードが出揃いました。特に藤ヶ崎矢子選手は「ビジュアルハンター矢子の仁義なき戦い」シリーズが凄い展開になりました。対戦相手は、LLPW-Xの井上貴子さん。

ボリショイ:貴子さんに対して大丈夫かな、失礼かなと思うんですけど……。

――ボコボコにやられちゃうかも。

ボリショイ:「井上貴子を成敗します」と高らかにハンター宣言していますから(笑)

――矢子選手は花開きましたね。自分のキャラクターをうまく生かして、外に向けたアピールが素晴らしい。

ボリショイ:成長してきているんですね。プロレスラーとして、誰にも注目してもらえなくて悩んだころから成長して、今一番面白い時期だと思います。

――ブレイクする直前で、お二人からアドバイスもしていたんですか?

ボリショイ:最近はみんなに「矢子ちゃん可愛くなったね、綺麗になったね」って言われるんですけど、二十歳くらいの女の子になればよく言われる話です。それを矢子は勘違いして、本当に可愛くなったと自分で思っているみたいで(笑) 今はビジュアルハンターとしてブレイクするきっかけをつかんでいるけど、「自分が可愛くなってしまったら終わりだからね」と、それだけは伝えておこうと思って(笑)

――絡み方がわかりやすい。キャラクターがはっきりしたから、お客さんに伝わりやすくなったんでしょう。

ボリショイ:お客さんから見た場合、矢子の敵が明白なので、ちょっとでも可愛い子が来たら「矢子、行け!」って煽りやすい。

――里村明衣子さんはボリショイさんが指名しましたよね、「里村選手は絶対自分のこと可愛いと思ってる。記者会見とかあると必ず赤いドレス着てる」って。プロデューサーとして最高でした!

ボリショイ:ありがとうございます(笑)

――彼女も気が強くてガンガン言ってくる。あのハートはいいですね。KAZUKIさんから見て、レスラーが花開く瞬間って分かりますか?

KAZUKI:今の矢子は自信をもってやっています。試合運びも、全然昔とは違います。堂々としてきました。前はおどおどしながらとか、困惑している部分も見えていたんですけど、今は下の選手を引っ張っています。

――そういう後輩を持って頼もしいですね。

KAZUKI:特に矢子は、昔から何を言われてもめげないので。

<旗揚げ戦から、ミックスド・ラダーマッチ!>

――KAZUKIさんはMIKAMI選手と対戦します。まず、なぜそんな試合に?

KAZUKI:「ドリーム女子プロレス」としてやっていた時に、いろんな選手が言いたいことを言って(6.11 王子大会)、中森(華子)や希月あおいが「私こそがドリーム女子プロレスだ」とか、そんなことを言ってアピールしていたんですけど、「そういうのはあなただけじゃないよ、あたしもその一員なんだから、自分だってやってみたいルールもあるし」と、ラダーマッチや、凶器とか椅子とか机とかを使った試合をやりたいと主張したんです。もともとドリーム女子プロレスの期間に、三分三ラウンドとか、いろんなルールで試合をやっていたんです。備品を壊さないといった条件を考えて、ラダーマッチだったらOKという話になって、ラダーマッチをやりたいとボリショイさんに提案したら、「じゃあやろうか」と、ラダーマッチ第一人者でもあるMIKAMI選手をオファーしてくださったんです。

――ボリショイさんがMIKAMI選手をアテンドしたんですね。

ボリショイ:だいぶ話が長くなったんですが(笑) ドリーム女子プロレスってPURE-J旗揚げまでの実験興行、その中でやりたいことをいろいろ提案して、全然OK。実験なので失敗してもOK、なんでもやろうというスタイルでした。KAZUKIはその中で自分にしかできないスタイルでやりたいと言い出して、「椅子とか机とかはダメ」と返したらラダーの話が出ました。ラダーなら、MIKAMIさんは友達だからいいよ、といったら、今度はMIKAMIさんがラダーをやりたくないとゴネて、その間にPURE-J旗揚げにたどり着いてしまった(笑) やりたくないとか言い出して。まあ彼のやりたくない気持ちもわかるんですけど、男の子なんだからやれよとか思うんですが。ラダーは彼にとっては特別なものだから、特別な感情が芽生えないとできない、と。それはそれで男気でもあるんですが。

――ラダーは、使い方によっては体を痛めるし、高さを利用するのか凶器として利用するのか、使い方もいろいろです。

ボリショイ:試合のルールは、上に物をぶら下げて、ラダーで登って取る形式です。ラダー自体を凶器にして使うと、壊れたら誰も取れなくなりますから。

――ラダーの長さはどのくらい?

KAZUKI:2m10cmですね。

――MIKAMIさんとの対戦経験は?

KAZUKI:ドリーム女子プロレス時代にシングルで一回、あとボリショイさんとMIKAMIさんが組んで、私とリッキー・フジさんでタッグマッチをやりました。

――その時の感触は?

KAZUKI:男子の中では体が小さいかもしれないけど、男なので当たりの強さをすごく感じました。

――でも、勝てる。

KAZUKI:勝ちます。

――ですよね(笑)

KAZUKI:女子プロレスの旗揚げ戦だけど男子との試合、しかもルールはラダーマッチという特殊ルールなので、この七人の中では一番目立つ試合です。

ボリショイ:自分の首を締めちゃったね(笑)

KAZUKI:一番目立って、もちろん勝ちます。

――女子プロレスの旗揚げ戦なのに男子との一戦が組まれたわけですから、意義があると思います。それを見出して、観客に見せつけないといけません。

<次ページ:新たなベルト、新たなプロレス>

山口 義徳(プロレスTODAY総監督)
『プロレスTODAY』総監督。
その素顔は運営会社(株)リアルクロス代表取締役社長。
プロレスTODAYの企画・進行・管理を行い、会場ではカメラマンも兼務。
またプロレスとビジネスの融合を行い、会場でのクライアントとのタイアップも実施。

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