【アイスリボン】4.3 蕨「アイスリボン1107」休養中の朝陽がネオプラスに就職!事務所スタッフからプロレス復帰目指す

「アイスリボン1107」
2021年4月3日(土)アイスリボン道場
14時00分開始/13時35分開場
観衆:47人

【大会前】
休業宣言をしていた朝陽が無事に高校を卒業し、4月1日付でネオプラスの正社員としてアイスリボンに就職することが大会前のリング上で佐藤肇代表取締役社長より発表された。「スタッフとして、一社会人として現場を支えながら、本人の状況を見ながら今後を考えていきたいと思います。」という佐藤社長の説明があっと後、スーツを着てリングに立った朝陽が挨拶。「皆さん、お久しぶりです。3月に通っていた高校を無事に卒業することができました。そして昨年の10月3日横浜大会で休養のご挨拶をさせていただいたときに、大人になった朝陽で戻ってきますとお伝えしたとおり、4月1日付で有限会社ネオプラスの正社員として、これからスタッフ業務をさせていただくことになりました。まず事務所スタッフとして団体業務や団体運営を学び、社会人としての経験を積んで、大人になった朝陽としてプロレス復帰を目指したいと思っております。これからもどうぞよろしくお願い致します。」とあくまでレスラーとしての復帰を視野に入れていることを明言した。

◆エキシビション3分間
鈴季すず (0-0) ぶどう(練習生)


中学1年生になったばかりの練習生ぶどうが観客の前で初めてのエキシビションマッチを行った。相手を務めたのはすず。しかし、入場式の際に藤本がつくしが控室でぶどうを泣かせてしまったことを報告。リングに立ったぶどうは緊張の面持ちではあったが、すずとゴング前の握手をした瞬間、泣き出してしまった。試合前のつくしの件が影響したのか、緊張のためかは不明だが、プロレスサークルでぶどうを指導してきたレフェリーのMIOが必死にぶどうをなだめ、なんとか平常心に戻ったところでエキシがスタート。ロックアップから腕を取られたぶどうだが、これを前転して切り返すとしっかりと絞り上げる。さらにヘッドロックを逃れると、すずをロープ際に追い込みエルボーを連打。首投げの連打、ボディシザースにも耐え、ドロップキックも一発決めたぶどうは馬乗りパンチ、ボディスラムを踏ん張ってのスクールボーイですずを追い込むなど、健闘し、ギブアップもフォールも許さずに3分間を戦い抜いた。

◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
〇宮城もち (6分40秒 ずんだ餅クラッチ) 星いぶき×

もちといぶきの義母娘シングル戦。開始早々、親指と人差し指をクロスさせてのキュンポーズでもちへの思いをアピールするいぶきに「可愛い~!」とにやけるもち。そのもちをキャメルクラッチに決め、観客にキュンポーズを決めるいぶきだが、観客の乗りは今ひとつ。さらにもちをロープに追い込む鼻フックを仕掛けるいぶきだが、これを逃れたもちはいぶきの左腕に的を絞っての攻撃に出た。いぶきはチョップで反撃に出るが腕のダメージが残り、いつもの強烈な威力に欠ける。逆にもちのチョップに苦しんだいぶきは勢いをつけてのカウンターのチョップでもちを吹っ飛ばし、反撃に出るが、もちはヒップドロップ、リバーススプラッシュで再びペースを握る。いぶきはグッド・いぶニングで逆転勝ちを狙うが、動きを読んでいたもちは切り返しの流れからずんだ餅クラッチを決めてカウント3を奪った。

試合後、いぶきは「自分はもちさんに”キュンです”なんですよ(とキュンポーズを決めるが客席に反応が今ひとつ)。えっ?キュンですってことは好きってことですよ。大丈夫ですか、皆さん?元気ですか?皆さん、元気にしてください。すごくもちさんのことがキュンでキュンでキュンで仕方がなくて、今日はキュンですって言いました。みんなにもっと”キュンです”を知ってほしかった!」と語り、もちは「私もいぶきに”キュンです”!みんなもいっしょに”キュンです”!試合中にキュンキュン言ってくるんで、ちょっと可愛いなと思って、攻撃をためらうところもあったんですけど、私は今後の諸事情により勢いを落とすわけにはいきませんので、後半の方はしっかりとやらせていただきました。それにしてもいぶきのチョップは痛いね。でも私のチョップも痛かった?(いぶきが「めちゃくちゃ痛かったです。」と答えると)いぶとだったらいいチョップ合戦ができそうだから、これから徐々に使っていこうかな。そのときはいいのキュン勝負をしましょう。」と語った。

◆第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
〇世羅りさ&鈴季すず (12分17秒 体固め) テクラ&Yappy×
※羅紗鋏

4月11日SKIPシティ大会でFantast ICE王座を賭けて対戦する世羅vsテクラの前哨戦。3月27日後楽園ホール大会ではテクラの放ったスライムを顔面に浴び、屈辱のフォール負けを喫した世羅はすずとのタッグ結成1周年の百火涼乱でリベンジに挑んだ。つくしとのIW19王座を巡る前哨戦でつくしのオリジナルTシャツを作って挑発した経緯のあるテクラは、なんと世羅とスライムのイラストの入ったオリジナルTシャツで入場すると、後から入場してきた世羅を挑発する。なんとか冷静さを保った世羅はあえてYappyに的を絞り、掟破りのケツ攻撃を仕掛けていくが、ケロッとした表情で、これを受けて立ったYappyは倍返しのケツ攻撃で世羅を吹っ飛ばしてみせる。すずとの百火涼乱連係で試合ペースを掴んだ世羅は、テクラに強烈なエルボーを叩き込み、屈辱を晴らそうとするが、ここでテクラが再びコーナーの袋から緑色のコップを取り出し、そのコップを世羅の目の前に突き出す。またもスライムかと思われたが、中は空。挑発的に笑うテクラに遂に世羅の怒りが爆発。首筋へのエルボーを連発するが、テクラは体勢を切り返すと下からの三角絞めへ。これをこらえた世羅はそのままテクラを持ち上げ、コーナーポストに叩きつける。そしてセラリズムでマットに落とし、ファルコンアローを狙うが、これを踏ん張ったテクラはフィッシャーマンズ・スープレックスで反撃。両者譲らない攻防から、最後は世羅がYappyを羅紗鋏で沈めたが、試合後もテクラが世羅を挑発し乱闘へ。世羅の怒りは収まらなかった。

試合後、Yappyは「また世羅さんに負けたんだ。世羅さんのフィニッシュはカッコいい。今でも頭がフラフラ。世羅さんはカッコいいけど、ケツの技はすごいダサい。やめた方がいいです。世羅さんのイメージに悪いから。世羅さんのためのアドバイスです。」とケツ技の第一人者として世羅にチクリ。そしてテクラは「(世羅に向かって)先週のめちゃ恥ずかしかったね、世羅。このTシャツ可愛いでしょ?世羅さんの顔、ヤバい(と爆笑)。世羅、まだ(タイトル戦の)ルールわからないね。どうしましょう?私はルールはどうでもいい。たぶんお客さんは血を見たがっている。でしょ?でしょ?」と世羅を挑発。これを受けて世羅は「血が見たい?あ、そう。あ、そう。ルール、どうでもいいって言ったね。何でもいいってことかな。いいよ。血、見たいんでしょ?この前、きっちり3カウント取られた恨みも晴らさせてもらいたいんで、3ポイントルール、3本勝負じゃない。3ポイント取ったほうが勝ち。3っていう数字が自分の中で沸々と燃えるものがあって、世の中、今、3に溢れているじゃないですか。3蜜とか、三位一体とか、三権分立とか、3って多いでしょ。だから、なんか3に関することをやりたいと思っていたので、3ポイント勝負。血が見たいそうなので、オタクの方の言葉で言えば”ファースト・ブラッド”(先に相手を流血させること)で1ポイント、3カウントで1ポイント、ギブアップで1ポイントの3ポイント勝負でいかがでしょうか?(テクラが笑顔で拍手しながら「レッツゴー!」と答えると)楽しそうだな、あんた。じゃあ、それで決定させていただきます。ファースト・ブラッドどころじゃなく、セカンド・ブラッド、サード・ブラッド、スゲーことにしてやるから覚えてろ。」とテクラに宣戦布告した。

そしてすずは「百火涼乱、先日(=3月29日)」で1周年でした~!おめでとーっ!今日はオープニングでぶどうのエキシビションをやったわけですが、自分が3年くらい前にトトロさんと初めてやったエキシビションを思い出して、3年前の自分が見えたような気がして、感動しました。でもめちゃくちゃ楽しかったので、デビューに向けてこれからもどんどんエキシビションをすると思うので、頑張ってほしいなと思います。」とぶどうとのエキシビションマッチの感想を語ったあと、「4月24日の後楽園ホール大会で自分はハードコア七番勝負3戦目で、竹田誠志さんと試合をすることが決定しました。1回、竹田さんにまけているですよ、ここの道場で。なぜかクミコタケダから竹田誠志に変わってしまって、なぜか試合をすることになってしまって、負けたのが(=昨年11月8日アイスリボンvs新宿二丁目女子プロレス)悔しいので4月24日、あの竹田誠志が何かひるむような、怖がるような凶器を持って行きたいと思うんですが、皆さん、知恵をください。あの竹田誠志が縮み上がるような凶器を何か思いついた方、教えてください。よろしくお願いします!」と語った。

◆第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
△星ハム子 (時間切れ引き分け) トトロさつき△

昨年10月10日『1074』大会でIW19王座を賭けて対戦して以来のハム子vsトトロのシングル戦。階早々の力比べからトトロがハム子を圧倒していく。タックル合戦はハム子が優位に立ったものの、トトロの勢いは衰えない。お・し・り・だーッ!を決めたハム子の背後から延髄ラリアットで飛び込んでいったトトロはエプロン際での踏みつけから、ハム子の背中に乗っての人間椅子攻撃。その体勢のまま、「トトロが乗っても壊れなーい!」と観客をあおりながら、ハム子を痛めつけていく。ボディスラムをボディスラムで切り返してのコンバインも決めたトトロはカミカゼからダイビングセントーンを続けて決めると、フォーリングトトロを狙う。これに追いついたハム子がバックフリップからのダイビングボディプレスを狙うが、これをかわしたトトロは豪快な飛び込みラリアットでフォールに入る。なんとかカウント2でキックアウトしたハム子がトトロをロープに振るが、ここで2発目の飛び込みラリアットをカウンターで決めたトトロ。カバーに入るがここで10分タイムアップに。勝てなかったものの、圧倒的に優勢な展開でハム子と引き分けたことはトトロの成長の証明でもある。

試合後、トトロは「すずと同じなんですけど、ぶどうのエキシを見ていて、自分の練習生のときを思い出していました。そんな練習生のときから一緒に練習していた先輩、松屋うのがこの前(トライアングルリボンの)ベルトを獲って、嬉しい反面、悔しい気持ちも…いや、悔しい気持ちの方が大きくて、だからこそ、今日、ハムさんと試合をして、前にIW19の選手権試合をしたとき、ハムさんは私のこの体の重さは武器だと言ってくださいました。なので今日はその武器を活かして、ぶつけまくって潰しまくってスリーを取ったろうと思ったんですけど、スリーは取れず、悔しい、勝てなくて悔しいけど、今日、初めてハムさんに負けなかったんですよ。なので今日のドローの意義を噛みしめて次にガンガンガンガン進んでいこうと思いました。」と語り、ハム子は「いや、重かった~。トトロに全体重を掛けられて、体重のある人と試合するのってこんなにつらいんだなって改めて感じました。私がトトロにその体重は武器になるよって教えたんですけど、それをすぐに活かせるっていうのはすごいことだと思うので、今日、私、まさかドローになるとは思わなかったので。トトロが最後まで…昔は攻撃することにすごい躊躇していた。でも今日は私が攻撃できないくらい、すごい攻めてきた。それがあなたにとっての成長だと、今日、試合をしてすごい感じたので、私はベルトを獲れる選手だとあなたのことを思っているので、自分の勝てなかったことは反省ですけど、トトロにすごい頑張ってほしいなって。うのもベルト獲ったし、トトロにもベルト獲ってほしいなって、すごい思いました。」とトトロへに期待する思いを語った。

◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
〇藤本つかさ&春輝つくし (14分32秒 ギブアップ) 雪妃真矢&真白優希×
※極楽固め

4月11日SKIPシティ大会でリボンタッグ王座に挑む藤本&つくしのドロップキッカーズが、王者である雪妃との前哨戦に臨んだ。試合は雪妃vsつくしでスタート。試合は前哨戦の流れで進むかと思ったが、予想に反し、この試合で最も目立ったのは真白だった。藤本と対した真白はいきなりその場に寝転がると猪木・アリ状態で藤本を挑発する。これに藤本がグランド攻撃を仕掛けていくと、なんと真白がポジション取りで応戦し、藤本のバックを取ってみせた。藤本の挑発的な踏みつけにも耐え、力比べでは藤本に押し込まれながらもブリッジを決めると、藤本をその上に乗せてみせた。真白の動きひとつひとつに会場からはどよめきが起こる異常ムードの中、雪妃とドロップキッカーズもタイトル戦を見据えた仕掛け合いを展開していく。そして終盤戦も真白が藤本を猛チャージする。ドロップキックの連打から、なんと藤本の顔を厳しい表情で蹴りつけていく。さらに蹴りを空かしてのスクールボーイ。藤本のビーナスクラッチを切り返しての掟破りのビーナスクラッチと、あと一歩まで藤本を追い込む。さらにマシュマロールを狙った真白はこれをつぶされてしまうが、ドロップキッカーズのダブルドロップキックを前のめりに倒れ込み、うつ伏せでディフェンスするというトリッキーな動きも見せた真白。さらに藤本に目付きからスモールパッケージを仕掛けていくが、ギリギリツーカウント。藤本はカウンターの高速極楽固めを決め、一気に絞り上げてギブアップを奪った。最後はまさに電光石火の早技だったが、このまま真白を勢いづかせることを危険と藤本が判断した上でのフィニッシュだったように思える。

試合後、大健闘の真白は「今日はちょっと違った真白を見てもらいたいなと思って、戦闘モードの真白で挑みました。たぶん自分、ボコボコにされると、気持ちが高まってきて、すごいスイッチがはいるんだなって今日、思いました。今月、私の誕生日なんですよ。4月18日で私、ハタチになるんですよ。ってことは利府リボン!あれ、もしかして私のためにある大会ではないでしょうか!私のためにある大会なので、新しいコスチュームを作って上がりたいと思います。イエ~イ!私のための4月18日、利府リボンなので、皆さん、お楽しみにしていてくださーい!(藤本が「そのあと後楽園ホールもあるんだから、そこで新コスチュームのお披露目がいいんじゃないの?私、利府町で真白と試合組んでないよ?」と話すが「いえ、私は利府は私のための大会なので新コスチュームを着ます!」と語った。久々に座談会に出た雪妃は「今日の道場マッチのカードが発表された時点で、あ、前哨戦は落としてしまったと思ったわけなんですけど、今日の真白を見ていたら、すごい戦闘モードあるんだったら、戦闘モード出していこうよ。いつも出し惜しんでるの?たまたま、今日出たの?(「今日は何かボコボコにやられたので。」と真白が答えると)ボコボコにやられると出ると…ま、結果的に前哨戦は落としてしまったんですけど、4月11日に向けて調子を上げていきたいと思います。以前、(リボンタッグの)ベルトを巻いたときにそれをかっぱらっていったのが、ドロップキッカーズでしたので、2度と同じ轍は踏まないと思っています。」とタイトル戦に向けてドロップキッカーズを牽制した。そしてつくしは「ちょっと前までドロップキッカーズは組まなかったんですよね。それはつくしが藤本つかさから自立をしてから(改めて)組むということで、自分も今、こうしてIW19のチャンピオンでもあり、P‘sPartyのプロデューサーでもあるので、前のつくしとは違うので。気負ってばっかりのつくしはもういないので、必ず11日にタッグのベルトを獲って、18日、(藤本に)持って行きましょう、二冠になって。」と語った。それを受けて藤本は「先日、雪妃真矢からこの(ICE×∞)ベルトを死守しました。欲が出てしまって、私が二冠になりたいと。4月18日は二冠で利府に帰りたいと思っています。」と語り、利府リボンのメインエベントを藤本が発表した(=藤本つかさ、中島安里紗、春輝つくしvsアジャ・コング、松本浩代、星ハム子)。そして藤本が同じ宮城県出身のもちも凱旋興行であると説明すると、もちは「私のカード、今、決めてほしいんですけど。ちょっと前置きを言うと、私は凱旋試合で勝ったり負けたりしてきましたけど、ひとつどうしても心残りがあります。それは前にシングルでやった世羅。私は宮城野区大会で世羅の持つシングルベルトに挑戦しました(=17年4月15日仙台リボンでのICE×∞王座戦)。でも、けっこう上がってしまって、本調子を出せないまま、すんなり負けてしまいました。それが清算できないまま、今の今までズルズル来てしまったわけなんですけど、やっぱり自分らしく世羅にぶつかって、この思いを清算したいなと思ったので、どうでしょう、利府で私とのシングル、受けてくれませんか?」と世羅に申し出る。世羅は「ぜひ、やりましょう!よろしくお願いします。」と即答し、「あれですよね、自分がICE×∞持っていた時、仙台リボンで防衛戦やって、自分がボッコボコにして勝った試合ですよね。あの再現をやればいいってことですよね。花持たせませんよ、チャンピオンですから。」ともちを挑発した。藤本は「わかりました。もちは宮城に来るたびにその後悔をいつも言っていました。利府リボン、世羅りさ対宮城もち、決定でお願いします!」。また、4月10日道場マッチでのぶどうのエキシビションマッチの対戦相手として、つくしが立候補。周囲からのブーイングを浴びつつ、ぶどうがこれを(半ば強引ではあったが)了承。ぶどうはまたもつくしに泣かされてしまうのか…?

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