【インタビュー】カイリ<第2弾>紫雷イオの存在、突然のWWEへの異動宣告、アスカとのカブキ・ウォリアーズ
③NXTの集団行動からWWEの個人行動へ
カイリ:NXTは集団行動でファミリーの様で食事やホテルも一緒で家族のように過ごすんですけど、WWEのRAW,SmackDownは真逆で、全部一人でホテル、レンタカーの予約は自分でしなければなりません。次の会場も自分で地図で調べて自分で運転して移動します。到着するのが夜の3時や、飛行機も夜の4時に到着ということもあります。遅れたら罰金になります。
――あれだけすごい団体なのに個人に委ねられていて、その流れが辛くて離脱する人も多いと聞きます。
カイリ:私も一人で運転しているときに何度もトラブルがありました。
――見知らぬ土地で初めて走る道ですよね。
カイリ:高速で真夜中に移動中タイヤがパンクして。タイヤ交換できずに徐行運転してガソリンスタンドで空気入れてを繰り返しながら、レンタカー屋さんまで戻り、開くまで寝て待って朝になってパンクした車を変えてもらったり。
――WWEのスーパースターは大変ですね。
カイリ:他の選手も玉突き事故に巻き込まれたり、鹿とぶつかったりしています。カナダの試合ではブリザードに遭遇して、雪山を越えなければ会場に行けなかったのですが、(中邑)真輔さんから“危ないからいま出たほうが良いと“言われて一人で泣きそうになりながら運転しました。ただ、対戦相手の女の子たちはがブリザードで立ち往生して来れなかったので、結局試合が中止になってしまいました。
――大変ですね。
カイリ:ネタが尽きません。(笑)
④突然の試合、マイク指示
――試合もハードで試合も今日出るか、急に決まりますよね。
カイリ:大変だったのは対戦カードに自分の名前が無かったので、食事も終えて自分の出番は無いと思っていたのですが、15分前とかに突然、カード変更したからカイリ行ってくれと。試合が始まるまで15分前ですよ。男子で私服のパンツで出ていった選手もいます。(笑)常に気を張っていないと何があるかわかりません。
――その時はコスチュームに着替えていたんですか?
カイリ:着替えていました。突然の変更に備えてみんな、いつもコスチュームに着替えてメイクもしています。
――相当鍛えられましたね。
カイリ:マイクも突然渡されることもあります。アスカさんの試合中にセコンドにいたら、スタッフさんから“1分喋って”と言われ、ポンっとマイクを渡されたことがありました。試合中にですよ。“盛り上げろカイリ!“って。(笑)とりあえず、英語と日本語をまぜながら喋りまくってなんとか盛り上げました。
――もうノリで乗り切るしかないですね?
カイリ:勢いは大事ですね。日本語だとアドリブは得意な方ですが、英語では…
――そんな裏側が合ったんですね。
カイリ:試合以外でも常に緊張感がありました。
――タフになりましたね。
カイリ:おかげでタフになりました。