【天龍プロジェクト】ジュニア王座は佐藤光留がTORUとの激闘を制し新王者に!天龍「この2人の戦いこそが天龍プロジェクトが本当に見せたいプロレス」
天龍プロジェクトは6月15日(水)、東京・新木場1stRINGにて『WRESTLE AND ROMANCE』を開催。
メインではインターナショナルジュニアヘビー級選手権試合が行われ、王者TORUが佐藤光留との防衛戦を行った。
天龍プロジェクト
『WRESTLE AND ROMANCE』
シリーズ第3戦
2022年6月15日(水)/東京・新木場1stRING
©天龍プロジェクト
天龍プロジェクト『WRESTLE AND ROMANCE』シリーズ第3戦となる大会が6月15日、新木場1stリングで開催され、メインでインターナショナルジュニア(以下IJ)シングル選手権試合が行われた。これが3度目の防衛戦となるTORUが挑戦者に指名したのはパンクラスMISSION所属にして“ミスター天龍プロジェクト”の佐藤光留。
王者・TORUの執拗な左ヒザ攻めで挑戦者・光留はロープに走れないほど追い込まれるが、執念の左腕狙いから隙を突いてのバックドロップ、ミドルキックから延髄。さらに水車落としと攻め続け、最後は腕十字でギブアップを奪った。
27分を超える激闘を見届けた天龍源一郎は「この2人の戦いこそが、天龍プロジェクトが本当に見せたいプロレス」と絶賛。勝利した光留は「天龍さんにそう言ってもらえればもちろん嬉しいけど、その言葉を聞いたらもう次。次の天龍プロジェクトのタイトル、歴史に向けてスタート。昇り竜だから、下り竜じゃないんで。じっとしていないし、昇っていく」と、王者として次の歴史、次の戦いへ向けてタイトルマッチの熱気そのままに気炎。
破れたTORUも「チャンピオンTORUは今日で終わったかもしれんけど、挑戦者の立場でIJはもちろん、IJタッグ、6人タッグも強気で狙っていきますよ。何も背負うものなくなったんでね。また次から、ガンガンいきますよ」と、いち挑戦者としてまた這い上がる覚悟をみせた。
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セミファイナルでは元WWEコーチの鈴木秀樹と天龍プロジェクトの守り神・矢野啓太がシングルで激突。つかみどころのない動きのように見せながら先を読んで攻め込む矢野と、身を任せつつも相手の体力を削り、チャンスを狙う鈴木のせめぎ合いが展開された。
最後は矢野のスリーパーが解けた一瞬の隙に、体格で勝る鈴木がすかさずバックブリーカーからダブルアームスープレックス。その説得力に天龍も「あんなにきれいにダブルアームが決まったのは何十年ぶりに見た」と賞賛した。
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また、第3試合では先月光留&矢野組からベルトを奪取しIJタッグ王者となった谷嵜なおき&児玉裕輔組が、レイパロマ&新井健一郎組と対決。自ら先攻し王者組と渡り合う覚醒・パロマの戦いぶりに、アラケンも奮闘。タッグチームとしての連携で上回る王者組だったが、パロマを止めようとした谷嵜がうっかりロングタイツを引っ張ってしまいお尻を露出。
まさかの光景に困惑しマッドスプラッシュを自爆した児玉をパロマのTバックが捕獲し、アラケンに3カウントを許してしまった。児玉は決着後も息絶え絶えのグロッキー状態。新たなIJタッグ王者チームとして突き進もうとする王者組の防衛戦線に、まさかの暗雲が立ちこめる結果となった。
▽第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○仁木琢郎(9分18秒 エビ固め)椎葉おうじ●
※フロッグスプラッシュ
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天龍プロジェクトのリングで頭角を現しつつある椎葉と仁木の初シングル。5.20でTORUの持つIJシングルのベルトに挑戦も破れた仁木にとって、再び王座挑戦権を得るためにも負けられない一戦となる。雄叫びとともに入場した椎葉は、仁木のタックルを切り、手首を取る。落ち着いた様子で試合を運んでいく椎葉、仁木はボディスラムを制して逆に投げ返し、低空ドロップキックから連続してカバー。徐々に仁木ペースに持ち込んでいく。
椎葉も負けじと串刺しエルボーからボディスラム、ダイビングフットスタンプ。仁木は椎葉のキックをかわし、空を蹴らせて延髄からバックドロップ。椎葉は飛びつきDDTからバズソーキックを放ってダブルノックダウン。先に立った椎葉がフットスタンプを放つが仁木が逃れる。ならばと椎葉は丸め込み2連発からウラカンラナ。仁木はカウンターのドロップキックからハリケーンドライバー。フロッグスプラッシュからのエビ固めで粘る椎葉を退けた。
試合後、リング上で握手を交わした2人はコメントで共闘を宣言。ライバルとして切磋琢磨しながら上を目指していくと語った。
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仁木「試合後、見てもらったら分かるように、これからは2人でこの天龍プロジェクトのリングを盛り上げていきます。シングルいったっていいし、2人でタッグいったっていいし。もういいでしょ、おじさんたち。俺たち若い人間がこのリングを変えていく、それだけです」
椎葉「今後仲良しこよしでやっていくとかじゃなくて、いちライバルとしてお互い高め合うために組んだら面白いんじゃないかと思って、握手させてもらいました。これから仁木選手と僕と、若い力でこの天龍プロジェクトのリングを面白くしていけたらと思います」
▽第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○菊タロー(8分41秒 サムソンクラッチ)SUSHI●
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天プロ名物の第2試合、タッグでも3WAYでもないシングルマッチ。菊タローとSUSHIは久々の一騎打ちとなる。
手首をねじられてうめき声をあげる菊タロー。幾度かギブアップを聞かれるが、ノーを貫く。しかし徐々にダメージが蓄積してきたか、場外に逃走。鉄柱に隠れて「飛んでこい」と挑発、さらにはお客さんをタテに「来い!」と挑発を繰り返す。
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場外へ追いかけたSUSHIをヒラリとかわした菊タロー、ロープで急所攻撃に持ち込み試合を自らのペースへ。レフェリーに押されたタイミング(?)でさらに追撃と、度重なる急所攻撃でグロッキー状態となったSUSHI。しかし菊タローの攻撃がすっぽ抜けて形成逆転へ。トラースキックからエビ固めを放つもカウント2。菊タローは蹴り足を掴んでドラゴンスクリュー、シャイニング菊ザード。カウントはSUSHIが返す。ならばSUSHIを抱え込んでブレーンバスターへ持ち込むも、いつものように口上が長すぎてSUSHIが逆転、串刺しラリアットからダイビングヘッドを食らってしまう。瀕死かと思われた菊タローだったが、フィニッシュを狙うSUSHIをすかさず丸め込んで一瞬の3カウント。悔しがるSUSHIをよそに、コーナーから堂々勝利をアピールする菊タローだった。
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菊タロー「ズバリでしたね。勝ったと思ったでしょ、SUSHIは。その瞬間を私は逃しませんでした。それが今日の全てじゃないですかね。SUSHIはジュニアの中やと大型やから投げ技も決まらんし、技も重いしでやばかったですけど、そこに活路を。試合前からね、やるなら気を抜いた時と思ってたんでね。なんとか体が動いてよかったですね。(ガッツポーズで)よし。よし! あー、久しぶりにシングルで勝った」
▽第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○新井健一郎&レイパロマ(12分55秒 エビ固め)谷嵜なおき&児玉裕輔●
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IJタッグ21代王者組とアラケン&パロマ組が激突。これまでの第2試合を飛び出してパロマがどう暴れるか。王者揃いの中で幾分緊張した表情のパロマ、アラケンが押しとどめるも聞かず、自ら先攻を買って出る。会場からの手拍子でノリノリのパロマを冷たい目で見る児玉。リストの取り合いからすかさず背後を取るパロマ。児玉はすぐに離れるが、パロマはグラウンドに引きずりこんで恍惚を狙いにいく。丸め込みで返すも意外なものを見る表情の児玉。パロマは気にせず堂々と「お前も来い」と谷嵜を呼び込む。
足をすくって倒すと、谷嵜の足を狙い早速チャンスを狙いにいくパロマ。反撃する王者組の連携にパロマはボディへのパンチから飛び込んで頭突き。谷嵜は痛みをこらえながら引き込んでパロマを倒し、ミドルからストンピングを返す。さらに児玉から逆片エビと王者組のいたぶりに息も絶え絶えとなるパロマだったが、ブレーンバスターを意地で返すとパンチを返してニールキック。ダブルパロマボンバーで王者組へ自ら反撃する。
タッチを受けたアラケンと谷嵜の対峙。アラケンのニークラッシャーから4の字の体勢になると、パロマが出番を譲れとアピール。譲ったアラケンが児玉を抑えているすきに、リング中央で恍惚を極めてみせるが、これは児玉がカット。パロマの奮闘にアラケンも火がついたか、児玉へダブルアックスから串刺し攻撃を放つも、谷嵜がカットして地獄の断頭台。アラケンへのフィニッシュを狙う児玉を、パロマがカット。そのパロマを制するべく谷嵜が引っ張った際にタイツがずれ、Tバックが露出。動揺しマッドスプラッシュを自爆に追い込まれた児玉の顔面に、パロマのお尻がさく裂。すかさずアラケンがエビ固めを決め、王者組が敗れるまさかの結末となった。
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パロマのお尻の顔面で受けたダメージはすさまじく、悶絶する児玉はリング用消毒液を自らの顔面に噴射。谷嵜も汚れを祓うかのように消毒液を浴びて退場した。
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児玉「(アルコールスプレーを手に、コメントブースで倒れる)」
谷嵜「何してくれてんだよ! おい大丈夫か、コダやん。コダやん。大丈夫か。何だよあのケツ。(児玉にアルコールスプレーを吹きかけながら)前回の新木場でベルト取って大喜びして興奮してたのに、今日はなんだ。くそ!ちくしょう、チャンピオンとして恥かかされた。コダやんにも、俺にも借りができた。(虫の息の児玉に)大丈夫かコダやん……ちくしょう、死にかけてんぞ、おいコダやん。おい、早く帰ろう、シャワーしよう。ちくしょうアイツら……救急車! 救急車!」
アラケン「(パロマに)どうした。何があった」
パロマ「やりましたね、俺、最初に言ったでしょ、大丈夫だって。俺の大丈夫は大丈夫だから」
アラケン「お前アレだろ、定期的に天龍プロジェクトさんに呼んでもらって、東京で都合のいい女でも見つけたんだろ」
パロマ「そんなことカメラが回ってる前で言うんじゃねぇよ! 分かるだろう気持ちは!」
アラケン「だろうな。いいとこ見せたかったんだろう。まぁ動機はなんでもいいよ。この新井健一郎が23、4年やってるけど、お前の世界観に乗っかってみるのもアリだな。なんたってピッカピカのIJタッグチャンピオンに勝っちまったんだからよ。いく?」
パロマ「いきましょうか! 今日の戦いを見ると、あのベルトはまだあいつらの腰になじんでねぇから。ヌルヌルだ、ヌルヌル!今日脱げ落ちちまったから、俺たちがしっかり、やりますよ! ベルト引っかけますよ!」
アラケン「あとは天龍さんと代表がどう判断するか」
パロマ「忙しくなるぞー! ベルト欲しいからな俺も、そろそろ!」
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