【ビリーケン・キッド インタビュー:後編】大阪プロレスの入団秘話、自身25周年大会の見どころを語る!<プロレスTODAY増刊号>

OSWより、ビリーケン・キッドがプロレスTODAY編集部に来社。

今回後編では、大阪プロレス入団秘話や、7.18ビリーケン・キッド25周年大会の見どころを解説。
入団秘話では、当時の大阪プロレス社長スペル・デルフィン選手とのやり取りなどを、赤裸々に語っていただきました。

 

▼インタビュー後編はコチラからご覧ください。

※前編はこちらから
【ビリーケン・キッド インタビュー(前編)】怒りのパワーでデビュー戦?メキシコ留学の裏側をせきららに語る!<プロレスTODAY増刊号>

 

――後編は25周年記念大会の見どころを余すことなく語っていただければと思います!ご自身は、田中稔選手との試合が決まっていますね。

キッド「僕がメキシコにいるときに、田中選手が新日本に移籍してチャンピオンになったりでバンバン活躍されていたので、雲の上の存在だと思っていましたね。僕プロレスラーになってから、夢にも思わない方と試合させてもらってるんですよね。ライガーさんだったり、マスカラスさん、サスケさん、4代目タイガー・マスクさん、丸藤さん、その中の1人が田中さんですね。過去にも他団体やOSWで試合させていただいているんですが、このような形でまた再戦できるなんて、僕はついてるな、運がいいなと思いました。はじめ団体側からどんなカードがいいですかって言われたときは『お笑いで!』って伝えたんですけど・・・」

――シリアスでいけと(笑)

キッド「そうですね、田中稔さんじゃないですか?って言われて、あ、あぁ・・・そうですね、と。」

――自分としてはお笑いの方にいきたかった?

キッド「6.12にHUBさんとがっちりと試合をしたので、今回はOSWらしくお笑いで・・・と思ったんですけどね。甘かったですね(笑)」

――なるほど。OSW憎いことをしてきますね。

キッド「だから一度スイッチを入れ替えないとね。でも、メキシコで知り合った友人や僕が住んでいる川西からも友人が来てくれるので、もうこれは田中稔さんしかいないなと。」

――田中選手もまだまだキレがありますよね。

キッド「そうなんですよ!僕の1個上なのにこんなにすごい選手がいるの?っていう。田中稔選手もお会いして、ますますすごいなと好きになった選手ですね。」

――当日来場される方は楽しみにしていきたいですね。

キッド「なんと、小中学生無料ですからね!」

――OSWの試合は、面白いのからシリアスまでプロレスの面白さがギュッと詰まっているので、ぜひ親子で見ていただきたいですね。

キッド「その通りです!PTA推薦ですよ(笑)!!」

 

――今回はミクスドタッグマッチも組まれてますね。

キッド「そうですね、アンドロスさんが菊タローさん相手にどれだけいつもの調子でやれるのかが見どころですね。僕と同じで話が長いんですよ(笑)。でもアンドロスさんはためになることを語ってくれるんですよ。」

――やはり宇宙銀河戦士なので、宇宙的視野から語ってくれるというような?

キッド「(笑)。あまり個人的には響かないかもしれないですけど、地球の創成期の話しとか・・・。そして笹村さんもハイビスカスみぃのような逸材と聞いてるので楽しみですね。」

――今、他団体でもひっぱりだこですよね。対する菊タロー選手、真琴選手はいかがでしょうか?

キッド「真琴さんはOSWに何回も出てくれてるんでね。大丈夫だと思いますけど、嫌だったら断ってると思いますしね(笑)。菊タローさんは言わずもがなで(笑)」

 

――こちらのタッグマッチの見どころはいかがでしょうか。

キッド「これは政宗選手、いの一番にオファーしたんですけどOKいただきまして。6.12でも会ったばかりなのに、また呼んじゃいましたよね。」

――ビリーさんの25周年はこの方いないと始まらないんじゃないですか?

キッド「アホな弟って感じなんですよね。人前に出したくないアホな弟。残念ながら、気にかけてしまいますよね(笑)」

――また、滝澤選手という若い選手を迎え、35~45歳の油の乗った選手が脇を固めますね。

キッド「・・・、油が・・・油が抜けた~!だれか油を・・」
※ビリーケン・キッド選手、48歳

――いやでもそれは一般の選手の話しなので。特別な選手は上限ないですよ、マスカラス選手のように。

キッド「あ、油が足りました!もう大丈夫、ありがとう!」

 

――シングルマッチでは、TAMURA選手と那須選手が組まれていますね。

キッド「TAMURAさんは、HEAT-UPさんにも呼んでいただいて。『太陽と離れ小島軍』っていうのを作ろうかって盛り上がってるんですけど、なのでTAMURAさんについてはほったらかしで大丈夫です(笑)。那須さんは何年か前に九州プロレスさんでお会いして、LINEを交換したんですけど一回も連絡してないんですよね。そのとき大阪に住んでたので、タイミング会えば大会出てくださいよって話したんですけど。嘘ついた形になってたので、その時の償いが出来てるような気がしてよかったですね。」

――償いマッチですかね(笑)

キッド「償いマッチですね、僕の(笑)。」

 

――そしてこちらのタッグマッチは思い入れの強い方ばかりだと思いますが。

キッド「僕を大阪プロレスに入団させてくれ、またビリーケン・キッドという名を与えてくれたのは、当時の(大阪プロレス)社長、スペル・デルフィンさんですからね。大阪プロレス旗揚げ当時から、『ビリーケン・キッド』という名前はあったみたいなんですけど、適任者がいなかったらしいんですよ。大阪プロレスは、僕がメキシコを引き上げる前に履歴書とビデオを送っていたんですけど、まったく返信がなくて日本の敷居は高いなって諦めてたんですよね。でもある日、スペル・デルフィンさんと6人タッグマッチを行うときがあったので、そこでアピールしたくてデルフィンさんにガンガン当たっていったんですよね。」

――おぉ!

キッド「手ごたえもあったので、これはスカウトされるんじゃないか?って思って、試合後にデルフィンさんの楽屋に挨拶しに行ったんですよ。『ありがとうございました!』って挨拶して握手したんですけど、『おう、おつかれ』って。え?そんだけ?そんだけ~???って(笑)。まあでも大部屋だったので、ほかの選手もいて言いにくいだろうなって思ったんで、全試合終了後にもう1度楽屋に行ったんですよ。そしたら、『大阪プロレスさん、帰られました』って。えー!帰ったんかーい!!」

――せっかくの売り込みが失敗してしまったんですね。

キッド「のように見えたんですけど、実はその夜の食事会で、くいしんぼう仮面さんと松井幸則レフェリーが推薦してくれたらしいんですよ。1人いいのがいましたよねって。そのとき、デルフィンさんが言った言葉は、『そうか~?』(笑)。でもその後松井さんから連絡きて、『大阪プロレスで1試合出てみませんか?』と。もうこれは大チャンスだと思いましたよね。アルバイトも辞めて、トレーニングに集中して。で、当日の試合前に大部屋なのにデルフィンさんと2人っきりになる機会があったんですね。で、デルフィンさんに住んでる場所とかいろいろ聞かれて。そしたら『じゃあ最初は合宿所に住んでもらって・・・』って。あれ?これスカウトされてるのか??って。」

いきなりそんな話になったんですね。

キッド「そうなんですよ。なので、『デルフィンさん、ちょっと待ってください。僕はトライアウトの気できました。僕の試合を見てからもう1度判断してください。』って言ったんですよね。今思えば、何かっこつけてんだよって往復ビンタかましたいですけどね。」

――でも、めちゃくちゃかっこいいじゃないですか。

キッド「ね。なんかそのときは自信があったんですよ。その後、リング撤収を手伝っていたらデルフィンさんから『君、今度個人的に連絡するから待ってて!リングネームも決めてあるんや。ビリケン・キッドや。』って。え、冗談ですよね~って別れたんですけど。後日本当に電話がかかってきたんですよね。」

――もうそして名前は決まってたんですね。

キッド「そうです、『ビリケン・キッド』って聞いてたんですけど、実際行ってみたら『ビリーケン・キッド』って伸ばしてあったんですよ。あれ?と思ったら、商標登録に引っかかる恐れがあるから使えないって。でも通天閣行ったときは、全然ウェルカムでしたけどね。」

――大阪プロレスはそういう名前の型多いですよね。今回もくいしんぼうさんや、くまのバーさん・・・

キッド「くまのパーさんはOSWなのでね、これはOSWが全責任を持って(笑)くまのバーさんはいいですよねぇ。」

――本当、盛りだくさんの大会ですよね。師匠のデルフィンさんや、くいしんぼう仮面さんの試合も見れるという見逃せない大会ですね。

キッド「そうですよ!もう何度も言いますけど『小中学生無料』ですよ!これもっとアピールします!」

――これからのプロレスを盛り上げていくのはやはり、若い人ですからね。

キッド「そうですよ、結局小さい頃にタイガー・マスクを見た我々が、大袈裟ですけど、プロレスを支えているわけじゃないですか。だから今、小中学生の君ら、プロレスを見て何かを感じとっていってほしい!そして20年後に・・また会おう!!」

――かっこいいですね。最後に今後の目標をお伺いできますでしょうか。

キッド「25周年、皆様のおかげで無事迎えることができます。今後の目標は26周年を元気に無事に迎えられることです。それが気付けば30年、40年と積み重なっていきます。全ては毎日、1日1日の積み重ねです。皆さんに生かされていることを感謝して、精一杯生きていきます。プロレスで夢と元気をお届けします。僕たちはできる!!」

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

 

▼インタビュー後編はコチラからご覧ください。

※前編はこちらから
【ビリーケン・キッド インタビュー(前編)】怒りのパワーでデビュー戦?メキシコ留学の裏側をせきららに語る!<プロレスTODAY増刊号>

 

OSW『ビリーケン・キッドデビュー25周年記念東京大会』
日時:7月18日(月/祝) 開場17:30 開始18:00
会場:新木場1stRING

<対戦カード>
▼ビリーケン・キッド デビュー25周年記念試合
ビリーケン・キッド  vs  田中稔(GLEAT)

▼ミクスドタッグマッチ
菊タロー & 真琴
  vs
宇宙銀河戦士アンドロス & 笹村あやめ

▼BERSERKER(ベルセルク) タッグマッチ
政宗 & CHANGO
  vs
アルティメット・スパイダーJr. & 瀧澤晃頼(たきざわ あきより)

▼BERSERKER(ベルセルク) シングルマッチ
TAMURA  vs  那須晃太郎

▼スペシャルタッグマッチ
スペル・デルフィン & くいしんぼう仮面
  vs
人形焼マン & くまのパーさん

●大会詳細などは公式サイトにて
https://osw.fan/

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