【“反逆の虎”間下隼人インタビュー】『自分が一番ストロングスタイル』虎になれなかった男・“初代タイガーマスクの二番弟子”がベルト奪還へ向け気炎!

■佐山先生から『一番弟子の桜木です、二番弟子の間下です』って言ってもらえるのメチャクチャ嬉しいですよ

――その後、2AWに乗り込んで、次期挑戦者決定戦を制して真霜選手の持つ2AW無差別級王座への切符も手に入れました。元々レジェンド王座を取り戻すための闘いでしたが、2AWのベルトも獲るということは考えていたのでしょうか

「いや、正直考えていなかったですね。なかったですけど、なんだろうなあ。どっかで十何年諦めていた自分が最近爆発している部分があって。ダブルタイトルマッチってあまり聞かないですけど、これは美味しいなと。どっちももらったほうが良いじゃないですか。今共同戦線を張っているディアナさんのジャガー横田さんとお話させていただく機会があったときに、『君は身体も大きいしスピードもあるし、顔もすごくレスラー向きだけど、どこか優しさがある』と言われたんです。『闘う相手はだいたい先輩なんだからヤっちゃえばいいのよ。No.2じゃダメなのよ。いつまでも後輩気分じゃダメだ』って言われて。金言じゃないですけど、それが結構心に刺さったんです。それで背中をバチンと叩かれた気持ちになって。自分の壺の中に溜めに溜めすぎていた欲があって、ジャガーさんに「壺をハンマーで叩き壊された」ことで溢れ出ている感覚ですね。『どうせなら獲ってやるよ!』って」

――ジャガー横田さん率いるCRYSIS興行にも出場されていました

「去年の12月ですね。初めてジャガーさんと戦わせていただいて、身体も小柄で年齢も僕の母親より上ですよ。『大丈夫なのかなあ』と思ってたら、コールのときに額くっつけてきて、身長差もあるから『なんだよこれ』と思って、離れてから振り向いた瞬間にイスでメチャクチャ叩いてきたんですよ。びっくりして。場外に落とされたんですけど、首にイスかけて腹踏まれまくって。そこで思わず『クソババア!』って言っちゃったんですよ(笑)でも多分アレは僕を奮い立たせるために言ってきたと思うんですよ。『思い切り来いよ』『ナメんなよ』って。僕もそんなに短気ではないですけど、さすがにカチンと来たんで、『このクソババア!』って。『クソババアじゃねーだろ!』って言われたんですけど、僕からしたらクソババアじゃないですか(笑)僕ももう本気で蹴ったりして。もうあったま来たんで。そしたらジャガーさんも本気でブチ殺しに来た。イスも、底が抜けない方でぶっ叩いてきて。『こいつヤバいな』と思って。そのあと、さっき言った金言をもらって、『ああ、そういうことだったんだな』って。たんこぶは出来ましたしヒジも悪くなりましたけど(笑)ナメてた部分があったと思うんですけど、あれは本当にいい経験になりました」

――ストロングスタイルプロレスとディアナが協力体制を取って、収穫があったわけですね

「ぶっちゃけ、初めは『えっ?』って思ったんですよ。『なんで?』って。佐山先生が決めたことだからなにも言わないけど、スーパー・タイガーも思っていたと思うんですよ。女子の試合も入ってきて、僕がちょうど反旗を翻した日にちょうどタイガー・クイーンがデビューしたんですよ。『タイガー・クイーンが出ます』と聞いて、『どーせそこまででもないだろう』と思って見てたら、まあ、アレ(凄いボテンシャルの高さ)じゃないですか。一気に僕の15年分を場外ケブラーダで一気に消し去っていった!僕も見とれちゃったんです。それが悔しくて、もう、ホントに。だから、それこそスーパー・タイガーとか桜木裕司は『どうでもいい。クイーンはクイーンだから』と思ってるでしょうけど、僕は面白くなかったですね、正直」

――後輩のタイガー・クイーン選手に嫉妬心を抱いたと

「分かるんですよ、僕も。会社的にもキャッチーだし、あれだけ盛り上がって、あれだけ先生のコピーみたいな動きして、女子であんな動きして。それで、ストロングスタイルプロレス所属になって、【スーパー・タイガー、タイガー・クイーン、間下隼人】って書かれるようになる。その並びもイヤなんですよ。『俺のほうが上だろ?』って思うんですけど、分かるんですよ。その方がチケットとか売れるでしょうし。僕はクイーンに対してジェラシーもあるし、嫉妬もしてるし。あっちはなんとも思ってないでしょうけど。スゴいキレイな目してるなって(笑)。だから、僕はそういう意味も込めてタイガー・クイーンに『腹違いの妹』と言ったんですよ。敵でもないし、味方でもない。そういう17年間の鬱憤がもう……壺ですよね。でっかい壺が叩き割れてるんで、真霜選手に対しても、悪いですけど八つ当たりさせてもらいます。ムチャクチャやるしか出来ないですからね。僕が仮に佐山先生みたいなステップを出来るかと言ったら出来ないですし、クイーンみたいな場外ムーンサルトなんて出来ないですし、スーパー・タイガーみたいな人を殺すようなハイキックも出来ないですし。その僕に何が出来るかって言ったら、メチャクチャやっていくしか出来ないんで。荒々しくやるしかないですし、それをぶつけるしかないですよ」

――序列をぶち壊してトップに立ってやろうと思い立ったということですね

「勲章がないと主役になれないんです。ずっとNo.2で……最初はNo.3とか4でしたけど、みるみるみんな辞めてって、いつの間にかNo.2になって、佐山先生から『一番弟子の桜木です、二番弟子の間下です』って言ってもらえるの、メチャクチャ嬉しいですよ。僕は外では『佐山先生の弟子です』とは言わないんで。そこまで達していないんで。そういった部分の、自分の鎖を引きちぎる意味でも、レジェンド王座は必要なんです。レジェンド王座は、僕にとってベルトであり鍵でもあると思うので、なにがなんでも取り返さないといけないです」

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