【猪木さんお別れの会】藤波「猪木さんの言わんとすることを、若い選手にも伝えていきたい」

3月7日(火)東京・両国国技館にて昨年10月1日に死去した「アントニオ猪木 お別れの会」が行われ、発起人の方々、各団体選手、そして多数のファンが第1部の式典に参加した。

式典では坂口征二相談役が挨拶、「炎のファイター」が流れ、「追悼の10カウントゴング」、アントニオ猪木ヒストリーVTRの上映。

そして、参列者の挨拶、来場者全員での「1、2、3、ダー!」が行われた。


©新日本プロレス

式典終了後にはお別れの言葉を述べたアントニオ猪木さんの一番弟子である藤波辰爾(ドラディション代表)が囲み取材に応じた。

――今日のお別れ会を終えてみていかがですか?

藤波「時間が経って少しは昨年の10月とは気持ちが違いますけどね。でも、やっぱりいざ猪木さんの遺影を見上げた時にね、色んなものがこみ上げてくるというか。今日ぐらいはもっともっとね。猪木さんの思い出を語りたかったし、もっと語りたかったんだけど、それをやったら猪木さんの思い出だけで今日のお別れ会は2、3時間かかっちゃうと思うので、今日はやめましたけどね。本当それぐらいやっぱり思い出、僕の人生そのものなんですね。僕の人生を本当にいいように変えて頂いたし、自分の夢を見させてもらったし。まだ今、自分が引退しないで現役っていうのも、まだ自分が現役でリングにいれば、今日の最後の言葉じゃないんだけど、どっかに猪木さんが来てくれるんじゃないかとかね。そういう思いで今日は思い出をしゃべらせてもらいましたけど、本当に大きな存在ですね。」

――今日で一つの区切りとなりますが、その辺りはいかがですか?

藤波「どっかで自分の中でもね、常に心の中から離れることはないんだけど、僕はまだやりたい事もいっぱいあるし、リングで現役っていう部分でも、今この年齢じゃないと見えないプロレス界ってものを見てみたいし。若い選手に猪木さんが僕に色んな教え乞うたことを、本当に押しつけじゃなくてね。いい感じで猪木さんの言わんとすることを、若い選手にも伝えていきたいなってのもあるし、これが僕らの全ての宿命みたいな感じがするしね。」


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――今日久しぶりに顔を合わされた方もいらっしゃると思うんですけど、思い出を語り合ったりとかありますか?

藤波「これからこっちでね、二次会がありますけど。やっぱり現場に僕らは行く機会が少ないですけど、会えばみんな、当時のね、若い頃がダブってきますけどね。」

――そういう縁も猪木さんが引き合わせてくれたのでしょうか?

藤波「そうですね。猪木さん自身が常に色んなしがらみがあっても、時折力づくでそれを分からせてくれたりとか。ある時は極力、意地を張ってみろとか、そういう事もありましたしね。本当にもうちょっと一緒にいたかったな。」

――今日、プロレスファンだけじゃなくて、日本中から猪木さんに元気をもらってた人がいらっしゃると思います。

藤波「そうですね。だから本当に僕が言わんとすることは、ファンの皆さんの気持ちも一緒だと思うんで。本当にあの人は日本全国の猪木信者というか、プロレスファンにね、勇気を与えたというか。自分で自負してるんだけど、その筆頭が多分僕でしょう。本当に僕自身が田舎にいて、猪木さんと巡り合っていなかったら、自分でも想像がつかないね。」

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