【大日本】青木優也がストロング王座奪取を報告「勇気を与えられるようなチャンピオンへ」
大日本プロレスが5月4日に開催した横浜武道館大会で新世代の到来があった。
BJW認定世界ストロングヘビー級王座を8度防衛していた岡林裕二から、タイガー・スープレックス・ホールドで3カウントを奪取し、青木優也がBJW認定世界ストロングヘビーの新王者となった。チャンピオンになったことで得られた想いや、今後のチャンピオンロードについてベルト奪取の報告と共に熱く語った。
➀BJW認定世界ストロングヘビー級ベルト奪取について
--まずは、先日の横浜武道館大会でBJW認定世界ストロングヘビー級のベルトを奪取したということで、おめでとうございます!
ありがとうございます。もう本当にいろんな方に感謝ですね。欠場期間中とかも「頑張ってね」とか、「来年の横浜武道館は復帰して出てね」とか、いろんな方の支えとお声をいただいてのベルト奪取だと思っているので、本当にありがとうございますという気持ちですね。
--それは嬉しいですね。
めちゃくちゃ嬉しかったです。
--会場でも相当青木選手への期待感が強かったと感じました。それはご自身感じましたか?
感じましたね。地元の友人や、高校の同級生や先生だったりとかも応援しに来てくれたりしていて。今回の武道館大会の告知でお会いさせていただいた方たちも来てくださって…。なんていうんですかね、本当にファンの皆さんの応援がすごいありがたかったですね。
--試合はかなりの激闘でしたね。口の中も切ってしまって流血もありました。
そんな気にしてられないような、自分でも切ったことを分かってないくらいの試合でしたね。
--いつもよりダメージの多い試合でしんどかったと思いますが、ギリギリでも勝てた要因は何だったのでしょうか?
やっぱり絶対に折れない、何度やられても絶対に立ち上がるんだぞという気持ち、信念というか熱い気持ちですね。
--その熱い気持ちが岡林選手を上回った。岡林選手の想いを引き継いだわけで、これからが大変ですね。
そうなんです、こっからなんですよ。
➁今後のチャンピオンロードについて
--今後王者としてやっていきたいこと、描いている道などはありますか?
やっぱり北海道から九州、どこの会場行っても大日本プロレスってすげえなと。青木がこれだけ頑張ってるんだから、私たち僕たちも頑張ろう…みたいな勇気を与えられるようなチャンピオンになっていきたいですね。
--いいですね。青木選手のような若い選手が今回ベルトを獲ったということで、下の代の活性化にも繋がりますね。
本当その通りですね。青木がチャンピオンやってて俺も負けられねえと、切磋琢磨じゃないですけど、どんどん活性化していってほしいです。
--そのうち、青木選手に憧れてプロレスラーになりたいみたいな人が1人でも増えたらいいですね。
本当そうなんですよ。僕がプロレスラーになったきっかけは、岡林裕二でしたし。夢を見させてもらった分、今度は自分が夢を見させる番だなと。僕のときは、本当運命的な出会いでしたけど何がきっかけでプロレスラーを目指すか分からないので、人間関係や繋がりのあった人を大事にしていきたいなと思ってます。
--ベルト奪取した日は相当興奮したんじゃないですか?
もう本当嬉しくて。ジュニアのベルトのときもそうだったんですけど、とりあえずベルトと一緒に寝ようと思ってたんですね。
--すごい(笑)!
絶対やりたかったので横に置いてたんですけど、ベルトからすごい岡林さんの匂いがするんですよ。
--そうなんですか?
本当に。今もめちゃくちゃしますよ。やっぱり8度巻いてる長期政権なだけあって…。
--岡林選手の努力の汗と血と涙が…。
その汗の部分がすごくて(笑)。目をつぶってもずっと横に岡林さんがいるんですよ。
--それ嫌ですね(笑)
ただでさえ試合後のアドレナリンが出てる状態なのに、ずっと岡林さんが隣にいて…。あ、これ駄目だなと思ってすぐに仕舞いました。だからもういろんな意味で、ベルトを青木の色に染めたいと思いましたね。
--チャンピオンとしての実感は出てきましたか?
ちゃんとした実感はまだないですね。武道館終わってから、まだ試合をしていないのでベルトと一緒に入場してないんですよ。ベルトを持って撮影とかしてきましたけど、ベルトと青木というような、まだなにか一緒になれてない感じですね。
--リング上でお披露目をするところからですかね。
そうですね、ベルトを持ったという実感はなくはないですけど、ベルトとともに歩んでいくといったのはこれからですね。
--新王者のチャンピオンロードが楽しみです。
それでいうと、今年「週プロの表紙」と「プロレス大賞受賞」と言ってまして、今回GWで沢山興行がありましたけど、週プロの表紙は結構自信があったんですけどね。蓋を開けたら、新日本さん、ノアさん、全日本さんの3団体が表紙で…。やはり悔しい思いをしましたけど、プロレスにおいて大事なのは“反骨精神”だと思うので。やっぱり駄目なのかって思うんじゃなくて、何くそみたいな気持ちでやってやると思ってますね。
--ベルトを獲ったということは大谷晋二郎さんにもご報告されたんですか?
5月6日の高田馬場大会にいらっしゃるとお伺いしたので、行かせていただいて直接挨拶させていただきましたね。「おめでとう」と言ってくださって、めちゃくちゃ感動しましたね。
--青木選手はその魂の継承者ですもんね。
はい、勝手に継承してます。そういう根っこの部分というか、憧れている部分は忘れずに大事にしていこうと思いますね。
新世代のチャンピオンとなった青木優也の今後の活躍に期待が高まる。
インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)