【Growth】後藤恵介が長井満也に善戦健闘も“大物食い”はならず!「来年は悔しいじゃなくて、うれしい思いにしたい」

 バリアフリープロレスHEROの運営協力を行うGPSが7月29日、東京・新木場1stRINGで「Growth10」を開催した。メインイベントではインディー界の若手のホープ・後藤恵介(フリー)が長井満也(ドラディション)を相手に奮戦するも一歩及ばず、“大物食い”はならなかった。

「Growth」とは“成長する”の意で、若手、中堅、ベテランを問わず、各選手がその成長ぶりを体現する大会で、今回が区切りの10回目を迎えた。3大会連続でメインイベントを託された後藤はメキメキと力を付け、HEROが認定するWBC(ワールド・バリアフリー・チャンピオンシップ)タッグ王座も保持(パートナーは友龍)。今大会ではリングス、新日本プロレス、全日本プロレスなどで修羅場をくぐり抜けてきた長井と対峙。後藤は戦前、「一番ほしいのは勝利。何をするかは大物食い。その一点にかけて挑みます」と決意を語っていた。

序盤、長井がヒールホールドで後藤の足を絞め上げる。場外戦に転じると、長井はイスを投げつけ、鉄柱にぶつける荒っぽい攻め。リングに戻ると、長井はアキレス腱固めなどで足に徹底攻撃。後藤はブレーンバスター、串刺しラリアットで反撃も、長井はヒザ固め、ローキックで執ように足を攻める。

後藤はチョップ、バックドロップ、ダイビング・セントーンで攻め込むも、2発目のダイビング・セントーンを阻止した長井が雪崩式ブレーンバスターで返し、ジャーマンを見舞う。後藤も走り込んでのラリアット、ブロックバスターを叩き込むも、長井はワキ固め、ストレッチプラムで絞り上げる。

そして、長井は必殺のキャプチュード、雪崩式キャプチュードを決めるもカウントは2。ならばと長井がスリーパーで絞め上げると、危険と判断したレフェリーが試合を止めた。

惜しくも、“大物食い”がならなかった後藤は「大物食いやるって言ったのが、ただの大ぼら吹きになってしまいました。一昨年はスーパー・タイガー選手、去年は土方隆司選手とやって、少しは力付けたと思ってたんですけど、まだまだですね。次の『Growth』、そんな簡単に“またお願いします”とか言えないんで。今ベルトも持ってるんで、その価値も高めないといけないので。毎年、悔しい思いをしてるんで。来年は悔しいじゃなくて、うれしい思いにしたい」と悔しさを露わにした。

若手の挑戦を退けた長井は「オマエのセントーンもラリアットもメチャメチャ効いたよ。これから、このリング、今日の試合よりもっとビッシビシ行け。そしたらもう1回俺と勝負だ。でも早く来ないと、俺は時間がない。もっとビッシビシ来い!」とゲキを飛ばした。

なお、メイン終了後、豊島修二会長が来年の同時期に「Growth11」を開催したい意向を明らかにした。

「Growth10」(GPS主催)
7月29日(土)東京・新木場1stRING(19時)観衆未発表

1.20分1本勝負
〇ガッツ石島(8分7秒、片エビ固め)清水来人●
※ラリアット

2.20分1本勝負
〇真琴(10分23秒、体固め)鶴姫花●
※エッジ直々伝スピア

3.20分1本勝負
〇ワイルド・ベアー(9分7秒、体固め)こゆき●
※バックドロップ

4.30分1本勝負
〇伊藤崇文(11分11秒、原爆固め)海和択弥●

5.30分1本勝負
〇長井満也(17分6秒、レフェリーストップ)後藤恵介●
※スリーパーホールド

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加