【新潟プロレス】81歳のグレート小鹿が電流爆破のリングに立つ!試合前から賛否両論を巻き起こした注目の試合で勝利を掴んだ

11月12日(日)に新潟市万代島多目的広場大かまで新潟プロレによる大会が開催され、超満員の観客の中、メインイベントにグレート小鹿、大仁田厚の全日本プロレス出身先輩後輩対決が、電流爆破の試合形式で行われた。

グレート小鹿、ビッグ・THE・良寛、鈴木敬喜の新潟プロレス組 VS 大仁田厚、雷神矢口、佐野直のFMWE組による電流爆破は、「電流爆破4本有刺鉄線バリケードマットメガトン電流爆破デスマッチ」と題名がつけられた。

グレート小鹿は「男一匹 最後のリングへ!!グレート小鹿」と背中に刺繍を施した純白のガウンに身を包み、緊張した面持ちで入場。

序盤、小鹿は佐野とリング上でやり合うも、徐々に劣勢に立たされ、その隙をついた大仁田が、小鹿の背中に1発目の電流爆破を無情にも振り下ろした。

これを小鹿がギリギリで返し、会場は割れんばかりの拍手と歓声が湧き起こった。最高齢電流爆破達成の瞬間だ。

しかし小鹿はその後コーナーに寄りかかったまま立ち上がれず、戦線離脱状態が続く。
実質2対3の不利な新潟プロレス組は、大仁田の椅子攻撃にひるんだ隙にマスクを剥ぎ取られた良寛を尻目に、矢口が鈴木へ本日2本目となる電流爆破バットを浴びせる。

FMWEが試合を決めるためセットした有刺鉄線電流爆破ボードだったが、持ち直した小鹿の頭突きで両者揉み合いになる。大仁田が小鹿に毒霧を浴びせたものの、良寛と鈴木が奮闘して大仁田を被爆させ、形勢逆転。

最後は佐野が、小鹿、鈴木からダブル電流爆破バットを浴びせられ、マットに沈んだ。

試合後、毒霧で緑に染まった顔も勇ましく、小鹿が若手に支えられて雄叫びを上げるも、崩れ落ちる。ロープにもたれつつなんとか立ち上がり、マイクを手に取った小鹿は、「ありがとうございます。」と絞り出すのがやっとだったが、続けて「僕は覚悟して今日、リングに登りました。皆さんのおかげで、またリングに上がろうという気持ちで、胸がいっぱいです。ありがとうございました。」と感無量の顔で話すと、大仁田が歩み寄り握手を交わした。

大仁田はリング上で、「皆さんに問います。81歳でこのリングに立てました。このことを讃えてください。今日はありがとうございました!」とリング上で小鹿を讃えて、抱き合った。

試合後の大仁田は「81歳で電流爆破。賛否両論あると思いますが、俺は小鹿さんの勇気と根性に敬意を表したい。小鹿さんは日本の超高齢化社会に一石を投じたと思う。やりがいがあると、人は年齢を重ねても力が湧いてくるんだよ。小鹿さんは、同世代の人たちに、まだまだ頑張れるって、勇気を与えたと思うよ。」と話した。

「電流爆破バット4本有刺鉄線バリケードボードメガトン電流爆破デスマッチ」
グレート小鹿、ビッグ・THE・良寛、○鈴木敬喜
vs
大仁田厚、雷神矢口、佐野直●
12分42秒 サンドイッチダブル爆破バット→片エビ固め

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