【DDT】勝俣瞬馬が超変則ルールで平田一喜を破り、8ヵ月ぶりにEXTREME王座返り咲き!2・7新宿で岡谷英樹とMJポーが次期挑戦者決定戦で激突

 DDTプロレスが1月28日、東京・後楽園ホールで「Sweet Dreams!2024」を開催した。勝俣瞬馬がDDT EXTREME王者の平田一喜を破り、8ヵ月ぶりの王座返り咲きを果たした。2月7日、新宿FACEで行なわれる次期挑戦者決定戦(岡谷英樹vsMJポー)の勝者が、3月17日の後楽園大会で新王者に挑戦する。

 昨年5月21日の後楽園で、勝俣は岡谷とのEXTREME王座防衛戦で辛うじて勝利したものの、試合中に右足首の距骨を骨折し長期欠場。勝俣が返上した同王座は平田vsMAOvsヨシヒコの3WAYマッチによる王座決定戦で、平田が制して新王者に。平田は自身に有利なルールを駆使して防衛を続け、新たな王者像を確立した。

 平田は勝俣の返上により、王座を手にしたとあって、勝俣の挑戦表明に快諾。その経緯があるだけに、今回はルールも平等なものを採用。試合形式は「運命はどっちだ!?小嶋斗偉チャレンジデスマッチ」。これは2カウントフォール以外は通常のプロレスルールで、2カウントフォール、ギブアップ、KO、TKO、リングアウトを一方の選手が奪った場合、小嶋斗偉ができるかできないか絶妙な“小嶋チャレンジ”がスタート。小嶋がチャレンジに失敗した場合、そのフォール、ギブアップ等は無効になり試合続行。成功した場合に正式な勝利となる。公平を期すため、小嶋にはどちらの選手が獲得したチャレンジかはわからないような工夫が施されるというもの。つまり2カウントフォールなどを奪うまでは自力だが、勝敗は小嶋チャレンジに委ねられるというギャンブル要素たっぷりの試合となった。

 まずは平田が奇跡を呼ぶ一発逆転首固めでフォールを奪う。小嶋が30秒、こちょこちょを耐えられたらチャレンジ成功だが、あえなく失敗。今度は勝俣が背中を足で踏みつけての逆エビ固めでギブアップを奪う。

 次の小嶋チャレンジはコーラ一気飲みだったが、あっさり失敗。再度平田が奇跡を呼ぶ一発逆転首固めで丸め込む。今度は黒ひげを10本刺して飛ばさなければ成功だが、小嶋は1本目で飛ばしてしまい試合続行。

 勝俣がスクールボーイで丸め込み、次はけん玉剣先チャレンジで3回目までに刺せれば成功。

 小嶋は見事に3回目で成功させ、小嶋チャレンジが成功して勝俣が勝利を奪った。

 8ヵ月ぶりにベルトを手にした勝俣は平田のサウナカミーナ入りについて言及。1・5新宿でディザスターボックスが活動休止となり、捨て犬となった平田は連日にわたってサウナカミーナ入りをアピール。その熱意が認められてDDTサウナ部への仮入部までこぎ着けていた。勝俣はメンバーで話し合った結果として、平田のサウナカミーナ入りを認めるも、平田は「皆さんの絆が強すぎるというか。既存の仲良しグループに入るの苦手じゃないですか。楽しかったんですけど、ごめんなさい!ということで僕は既存じゃなくて自分でユニットつくろうと思います」とよもやの辞退。

 頭の整理がつかない勝俣に、今林久弥GMが初防衛戦が3・17後楽園になることをアナウンス。勝俣は不本意な試合に終わっていた岡谷を次期挑戦者に指名。岡谷が現れるも、ポーが岡谷を襲撃し、血で染まった挑戦状を持参してアピール。今林GM裁定で2・7新宿での岡谷vsポーによる次期挑戦者決定戦が決定した。

 バックステージで勝俣は「平田さんとはたくさん戦ってきました。そんな信頼してる平田さんとEXTREMEのベルトかけて戦うなんて、昔はそんなこと思ってませんでした。平田さんは最高なレスラーです。だから平田さんからベルトを獲れてうれしいです」と満面の笑み。そして「ずっと去年の5月21日の続きを岡谷としたいと思ってました。ただ邪魔者が入ってきましたね。岡谷があの怪物を倒して、僕の前に立ったときには、アイツがやりたい試合をやりたいと思います」と改めて岡谷との防衛戦を熱望した。

 V6に失敗した平田は「負けましたね。でもしょうがない。やっぱり私はこういう試合のプロレス界の天下を目指したほうが平田らしいと思いますので、またEXTREMEを目指します。またEXTREMEで平田のプロレスを見せて、皆さんを笑顔にしたい」と気持ちを切り替えていた。

 EXTREME挑戦を目指す岡谷は「アイツ(ポー)踏み台にして、その勢いでEXTREME挑戦して、倒してやる。俺もずっと待ってました。勝俣さん。その思いをすべてぶつけます」と意気込んだ。

 また、平田はセミファイナル(KONOSUKE TAKESHITAvs土井成樹)の試合後、土井のコメント中に四つん這いでやってきて割り込み。平田は「新しいユニットつくろうと思ってるんです。ユニットに強くてやさしい人を集めたい。僕は土井さんを中心にユニットをつくりたいと思います」と持ち掛けるも、土井は拒否。土井が「今終わってすぐはきつい。展開が早すぎる。準備させて。もうちょっと。心の準備」と言うや、平田は「土井成樹、準備できた。土井さんと平田と、あと誰か入れて、新ユニット組んで、ワンワン駆け抜けていく」と一方的に宣言していた。

【大会名】Sweet Dreams!2024
【日時】2024年1月28日
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】1,120人(超満員)

▼オープニングマッチ スペシャル10人タッグマッチ 30分一本勝負
高木三四郎&大鷲透&彰人&川松真一朗&●夢虹 vs HARASHIMA&斗猛矢&アントーニオ本多&正田壮史&須見和馬○
7分7秒 横入り式エビ固め

▼第二試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
遠藤哲哉&飯野雄貴&●瑠希也 vs 佐々木大輔&KANON○&ブライアン・キースwith MJポー
8分39秒 片エビ固め
※フリーダム・コール

▼第三試合 坂口征夫後楽園ファイナルマッチ~スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○坂口征夫 vs 岡谷英樹●
5分42秒 体固め
※神の右膝

▼第四試合 MAOバースデー記念試合~スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
○MAO&TAKAみちのく vs クリス・ブルックス&高梨将弘●
8分45秒 エビ固め
※キャノンボール450°

▼第五試合 DDT EXTREME選手権試合~運命はどっちだ!?小嶋斗偉チャレンジデスマッチ 60分一本勝負
<王者>●平田一喜 vs 勝俣瞬馬○<挑戦者>
【試合経過】
①○平田 vs 勝俣●
0分57秒 奇跡を呼ぶ一発逆転首固め
※小嶋チャレンジ失敗により試合続行。
②●平田 vs 勝俣○
4分4秒 逆エビ固め
※小嶋チャレンジ失敗により試合続行。
③○平田 vs 勝俣●
7分42秒 奇跡を呼ぶ一発逆転首固め
※小嶋チャレンジ失敗により試合続行。
④●平田 vs 勝俣○
8分33秒 横入り式エビ固め
※小嶋チャレンジ成功。平田が6度目の防衛に失敗、勝俣が第59代王者となる。

▼第六試合 KO-D6人タッグ選手権試合~DEAD OR ALIVEコントラDEAD OR ALIVE 60分一本勝負
<王者組>秋山準&男色ディーノ&○大石真翔 vs 佐藤光留&樋口和貞&川村亮●<挑戦者組>
8分20秒 直伝トルネードクラッチ
※第53代王者組が3度目の防衛に成功。

▼セミファイナル スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○KONOSUKE TAKESHITA vs 土井成樹●
10分58秒 体固め
※ワガママ

▼メインイベント KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>○上野勇希 vs 納谷幸男●<挑戦者>
23分35秒 ツイスター
※第82代王者が初防衛に成功。

〈写真提供:DDTプロレスリング〉

⇒次ページ【動画】今回のルール小嶋斗偉チャレンジデスマッチで小嶋のコーラの早飲みの結果は?

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