プロレスの現在過去未来を楽しめる! 「中継70年史 THE日テレプロレス」を見逃すな

【柴田惣一のプロレス現在過去未来】

「プロレス現在過去未来」。当コラムのタイトルが文字通り展開されるのが9日、東京・後楽園ホールの「プロレス中継70年史 THE日テレプロレス」である。

全日本プロレスの宮原健斗、本田竜輝、田村男児組VS青柳優馬、青柳亮生、ライジングHAYATO組、プロレスリング・ノアの丸藤正道、杉浦貴、大和田侑組VS潮﨑豪、モハメド・ヨネ、小峠篤司組というそれぞれの提供2試合に、両団体の対抗戦となるレイ、ジュンの斉藤兄弟VSサクソン・ハックスリー、ティモシー・サッチャー組のタッグマッチの3試合は「現在」のプロレスそのもの。

「過去」は1954年から日テレが放映してきた映像、すなわち日本プロレス史を振り返る昭和の貴重なファイトシーンがスクリーン上に蘇る。

力道山、馬場と猪木のBI砲、スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディの超獣コンビ、ロード・ウォリアーズ、もちろんファンクスら個性あふれる魅力的な外国人選手の勇姿も見られる。

大仁田厚と渕正信のテリー・ファンクを追悼するコーナーも実現。日本中の茶の間にプロレスがあった時代を存分に楽しめるはず。川田利明、田上明も来場。現在と過去をつないでくれるだろう。後日(2月19日)日本テレビ地上波でもオンエアされる中継番組で解説を務める武藤敬司、小橋建太も存分に語ってくれる。

何より楽しみなのが、メインイベントの清宮海斗(ノア)VS安齊勇馬(全日本)の激突。「未来」数年後には間違いなく日本マット界を背負って立っている2人の一騎打ちの実現は、今大会の目玉だ。

清宮は2度、ノアの至宝GHC王座に就いており、未来と言われるのは面はゆいに違いない。新日本プロレスを退団し新たな戦場を求めたオカダ・カズチカとも対戦しており、すでに現在と未来の懸け橋を渡っている。

とはいえ、まだ27歳。やや停滞していた時期もあるがまだまだ発展途上であり、いく度か流した男の悔し涙は熱い限り。さわやかな笑みからは想像もつかない、かなりの負けず嫌いで、オカダをにらみつけた気性の激しさは本物だ。「目をそらさず挨拶して来た若手選手は初めてで驚いた」というベテラン選手もいる。新日本マットにも乗り込み、同世代は元より様々な世代の選手とも対戦。その経験値は高い。

安齊は24歳。まだデビュー2年ながら、逸材ぶりを発揮している。しかも190センチ近い長身に、ハンサムフェイス。イケメンレスラーは何人もいるが、正統派二枚目。女性ファンの支持率は赤丸急上昇中だ。今風のファッションをサラッと着こなすおしゃれ男子で、今年は「ベルトを巻く」の他に、人気男性ファッション誌「メンズノンノ」の表紙になる目標もあるという。

まだまだ若手の象徴、黒タイツを着用しているが、新コスチュームへの期待も膨らむ。王座を獲得してからになりそうだが、その日が近いのは確か。

清宮はノアの色「緑」を取り入れたサイケデリックなハーフタイツで躍動している。少年時代からノアが大好きで三沢光晴に憧れていたとあって「緑」にこだわる。入場時のガウンには両肩に緑の羽が輝いているが、デザイナーのAKI氏は「本人の希望」と明かす。緑の羽でトップに羽ばたくという熱い想いだろうか。

いずれにせよ、清宮VS安齊は、今後もプロレス界を彩る黄金カードの第一弾。令和の名勝負数え唄の始まりだ。見逃せない。(文中敬称略)

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