【WAVE】「いつも2人で決めてきた」17周年を迎えるGAMI会長・桜花社長が4.3新宿大会の見どころを解説

プロレスリングwaveのGAMI会長と桜花由美社長が4月3日に新宿FACEで開催するPHASE2 Reboot 5th『NAMI☆1~Apr.~’24』のPRでプロレスTODAY編集部へ来社。

旗揚げから今年17周年を迎えるプロレスリングwave。

様々な出来事を「二人三脚」ではなく「二足歩行」で乗り越えて来たと話すGAMI会長と桜花由美社長に、4月3日の新宿FACE大会の見どころ、参戦する各選手への想い、そして二人の絆に迫った。

PHASE2 Reboot 5th『NAMI☆1~Apr.~’24』
日時:4月3日(水)開場18:15・開始19:00
会場:新宿FACE

①各試合のみどころ

プレミアムwave301本勝負)
旧姓・広田さくら vs 黒潮TOKYOジャパン

――43日新宿FACE大会ですが面白いカードが並んでいます。それぞれの試合の見どころを伺っていきます。まずは、プレミアムwaveからお願いします。旧姓・広田さくら選手 vs 黒潮TOKYOジャパンです。これはワクワクドキドキが止まらないカードですね。

GAMI:発表した時湧いたね。これはごく単純に私が見たいだけなの。ごく単純に私が見たいだけなんですけど、プロレスファンの9割はこれを見たいと思うんですよね。

――本当にワクワクドキドキ、そして当日、何が起こるかわからないという。2人の世界観のぶつかり合いだと思うんですよね。

GAMI:そうなんですよ。

桜花:いい化学反応を起こすのか、「えっ…」という、「あ、そうなんだ」みたいなのか。

――どっちかでしょうね(笑)。入場めっちゃ長いじゃないですか。

GAMI:入場が見せ場だと思うんです。

桜花:どっちのワールドが強いのか。どっちが勝つんだろう。

GAMI:どっちもどっちやねんけど、waveを見に来られている、女子プロしか見ていないお客さんが多いじゃないですか。その人が黒潮TOKYOジャパンを知らない人も多いと思うんですよ。どう思うのやろう。どう思うんかな、皆さんは。

――初見になる方からしたら、黒潮TOKYOジャパン選手はどっちに転ぶのか。

GAMI:面白いですよね。しかも今、いいタイミングでガリレオが再放送中なんですよ。

――あの曲を聞くと、どうしても黒潮さんの顔を思い浮かべます。それくらいプロレスファンにはなじみがあります。当日は広田選手が、どんな感じで出てくるのかも楽しみではありますよね。

桜花:どんな感じなんですかね。いつもどおりなんですかね。

GAMI:広田はおそらく今までもそうなんですけど、足すこともなく引くこともない、いつもどおりがあの人のポリシーなんで。waveに所属になりましたという時も、足すこともなく引くこともなく「今までどおりの広田さくらで頑張ります」と言ってましたね。

――広田選手の世界観というのは、愛される世界観だとすごく感じるんですね。多幸感が出るような、皆をハッピーにするような「この試合を見れてよかったな」とすごく感じられるので。

GAMI:これはただ単に私が見たいだけです。

☆桜花由美バースデープロデュース
▼HONOKA〜1st Anniversary wave〜(30分1本勝負)
炎華 vs 桃野美桜

――そして、桜花由美バースデープロデュースということで、炎華 vs 桃野美桜選手の一戦についてお願いします。

桜花:次の日は私の誕生日なんですけど。

――4日ですね。

桜花:この日は私、出ないので。どうしても私はボス桃野を出したくて。本当はやりたいんですけど、欠場中なので、その思いを炎華に託して。

――炎華選手に託したんですね。

桜花:託したんです。私が本当はやりたいけど。

――炎華選手の成長はどんなふうに捉えていますか。

桜花:すごくいいです。飲み込みが早いというか。練習以外にも自分で練習に行ったりして、体にでてるので、筋肉で。もともと細いから、逆にまた細くなっちゃって。「もっと食べなさい」って。食べても太らなくなっちゃってる。

――そういう時期なんでしょうね。ある程度の時期が来ると、太っちゃいますから。

GAMI:そうですよ。30代になったらね〜。

桜花:まだ10代なので、動いちゃってる分、痩せちゃうみたいで。

――カロリーの消費が早いですからね。GAMI会長から見た炎華選手はいかがですか。

GAMI:試合をすごく楽しそうにやるんですよね。1年目の新人さんって、もう試合をやることに必死じゃないですか。それもこの間から、意外と炎華ちゃんがやりたそうな試合を組んでいるからかもしれないんですけど、すごく楽しそうに試合をしていて。「すごく今日楽しそうに試合をしてたね」と言うと、売店で「すごい楽しかったです」と言ってた。そう言われると組んでよかったと思うから、すごく試合を楽しんでやってるなというのが、彼女がすごく成長したなと思います。修行じゃないんで、waveは。本人が楽しんでこそなんぼなんで。

――そういう部分では、きずな選手も含めて、この2人がwaveのニューカマーとして、ものすごい存在感を発揮しています。wave自体のエネルギッシュな活動源になっていて、ファンの皆さんからの支持も非常に高いと思います。そのへんはどうですか?

GAMI:2人の売店の売上がすごい。

――数字にでている?

GAMI:数字に出ます。もう金脈。

――出た、名言(笑)「金脈」。

GAMI:「金の卵ですね」と言ってたんですけど、金の卵って割れたら終わるじゃないですか。金脈って脈々と続くんで、金脈ですね。

桜花:今年からポートレートを上げたんですよ。

GAMI:去年の10月から。

桜花:上げたことによって、枚数が減るだろうと。あの2人は全然減らなくて、上の世代が減りましたね。

GAMI:そこはおばちゃんを削らないと。トータルしてプラスになればいいかな。

――それいいですね。そういう意味では、ファンの皆さんも団体の変化を感じ取れているように思います。

▼KIYZUNA〜1st Anniversary wave〜(30分1本勝負)
田中きずな vs AKINO

――そして田中きずな選手も1周年を迎えて、AKINO選手との試合が組まれています。この一戦に関してはいかがでしょうか。

GAMI:これはエモーショナルなやつでしかないですね。

――エモい感じですね。

GAMI:エモい感じの。

――きずな選手も他の団体にもいろいろ上がることによって、いろいろな話題や注目もされやすいですよね。

GAMI:そうですね。きずなと炎華だったら、きずなの方にオファーが来るんですよ。来るんですけど、言ってみたらネームバリューだけはあるから、ある内が稼ぎ時だしと思って。「どうぞ、どうぞ」と出すんですね。出すけど、最近、「それはうちでやりたいカードやねんけど」というのを、外で組まれることが多くて、意外と断っています。

――確かに組みたいカードだったら、わざわざ外でやられるともったいないですもんね。

GAMI:もったいない。

――先々できそうなカードも温めておいたほうがいい時期でもありますよね。

GAMI:そうなんですよ。きずなとAKINOは絡んでいたと思ってたんですよ。タッグで当たっていると思っていたら、「全部初めてです」と言われて。AKINOもこのカードが決まってからお話ししたら、「このカードは自分にとってもすごく貴重なカードで大切にしたいので、いろいろやりますよ」と言って。

――これは確かにエモいですね。往年のファンの皆さんでも「まさか、こういうカードが組まれるんだ」というところでは、ジーンとするような。

GAMI:お母さんと戦っていた人ですからね。

――きずな選手は入団当初、技の習得も自分は遅い方だと自覚していましたが、今は試合の場数を踏んできて、すごく変わった気がします。

GAMI:リングに上がるまでは、ボーッとしてはるけど。リングに上がったら、目つきが完璧に変わるんで。すごいですね。キリッとするから。

――おじぎして顔を上げた瞬間、戦闘モードという感じで、スイッチ入ってるのが見えて、だいぶ変わったと思いました。

GAMI:最近、毎週YouTubeチャンネルで、ライブ配信するんですよ。それが意外とキャリアにつながって。喋る機会。言うても、ものすごい勝手なことしてますけど。私が喋ってても全然聞いてない!ずっと喋ってるの。「ねえ、聞いてるの?人の話」って。2人で全然違うことやってる。

――2人は仲良しだから。この2人が揃ったというのも、またよかったですね。

GAMI:そうですね。同期が1人と2人では全然違うし、この2人仲良いもんね。

桜花:はい。

――2人でどこか行ったりするのもあるみたいで。そういう意味では、AKINO選手とのエモい戦いが見れそうです。

GAMI:見れるかもね。叩きのめされるのか、ギリギリまで喰らいつけるのか。うっかり勝ったりできるのか。

桜花:うっかり勝っちゃうかもしれないです。

GAMI:AKINOにうっかりはそうそうないで。

――AKINO選手はずっとトップの位置をいまだにキープされていますからね。厳しい試合をされる可能性が。

GAMI:私はAKINOが若手さんに対して厳しい試合をする、そういう試合をしてほしいと思います。

――それも経験していくと、きずな選手にとってのキャリアにつながっていきますよね。

 

▼Regina di WAVE〜WAVE認定シングル選手権試合 (30分1本勝負 )
《王者》宮崎有妃 vs 狐伯《挑戦者》
※第21代王者3度目の防衛戦

――そして、Regina di WAVEでは狐伯選手が宮崎選手に挑戦します。宮崎選手も盤石な王者ぶりを発揮しています。新進気鋭の上り調子の狐伯選手がどのような戦いを見せるのか。私たち期待していますが、この試合はいかがですか。

桜花:この試合で狐伯がベルト取っちゃえよと思ってるんです。これを取ったらエースになれる。会社的にはエースになってほしいんですけど、まだ末っ子気質が抜けないというか。「上がいるから大丈夫」みたいじゃなくて、「私がいるから大丈夫」になってほしいのに、まだそれが抜けていないかなという。

GAMI:ベルトを巻いたらちょっと変わるじゃないですか。私巻いたことがないからわからないんですけど。

桜花:タッグのベルトは巻いてないですか?

GAMI:タッグはあんまりトップとしての責任感がない。シングルのベルトだったら、責任があるけど、タッグはそこまでではない気がする。だから、シングルのベルトを巻いたら、その人って変わると思うんですよ。今までも皆、変わってきていたし。巻いたら変わるかもしれんけど、今の宮崎の……なんかすごいよね。

桜花:トップ感がすごいです。

――重責を担っているという事を自覚してるんでしょうね。

桜花:壁が高くて。

GAMI:分厚いし高いし、重いな。

桜花:狐伯が登れるかな? 越えられるかな?って。でも、乗り越えられるくらいの力は持っていると思います。機運はあるし、若いし。それでどうにかならないかな、という。

――今回、狐伯選手が王座を奪取したら、waveに新時代が到来したという印象にはなりますよね。

GAMI:桜花の体制になって、この日で5年なんです。5年間で景色は全然変わってるんで。

桜花:ガラッと変わりましたね。

GAMI:私が社長をやってる時と、桜花が社長をやってからと、景色が年々変わっていて。前のwaveと今のwaveは全然違うと思う。別物でもいいくらい。

桜花:人も変わっていますしね。

GAMI:人も変わっているし。私の時は、この表記のWAVEなんですよ。桜花体制になってから、小文字なんです。

桜花:小文字にしてるんですね。

――確かに小文字になっていると思っていたんですよ。

GAMI:小文字なんです。waveのロゴは実は小文字なんです。あれはロゴを作った人がちゃんと考えていて。大文字は角ばっているじゃないですか。小文字は丸いじゃないですか。女の子だから丸い方がいいでしょうって、実は小文字なんです。

――そうだったんですね。

GAMI:昔から最初から小文字なんです。ロゴだけは小文字だったんです。表記はWAVEと大文字にしてたんですけど、桜花体制になったから、小文字にしようとなって。実は5年前から小文字なんです。勝手に小文字にしてるんです。若干、縮小もしてるので小文字かな。

――ファンにとっては、もしかしたら新時代の幕開けの瞬間を見れるかもしれない。

桜花;見れるかもしれない。でも、宮崎選手は本当に高い壁であってほしいから、絶対、手を抜いてほしくはないし、がっつりやるならやってほしい。

――宮崎さんの実力からすると、今は本当に心技体、絶好調だと思うので。盤石の王者を今、崩すのは相当厳しいと思うんですね。

桜花:厳しいと思いますよ。

GAMI:すごく考えていますね。宮崎は「自分が、自分が」の人じゃなくて、「この子もう少し」と思ったら引き上げる人なんですよ。だから、それはこの間の櫻井戦もそうだったし、梅咲とのシングルもそうだったし。「宮崎、次はだれとやりたいの?」と話をよくするんですけど。そうしたら「私、下の子とやりたいですね。防衛回数を重ねるとかじゃなくて、下の子を引き上げたいです」とすごく言ってくれるから。「櫻井が終わったらどうする?」「狐伯ですよね」。「ですよね。じゃあそこ行きましょうか」となって。一番可愛がっている後輩だから、うちに来て、あと一歩、もう一個殻を破ったら。その子は殻がゴムなんですよきっと、破りにくい。狐伯さんが破りにくい殻をされているんで。それを宮崎がどうにか…

桜花:破ってくれたら。

GAMI:あいつの場合、ぶち破る。グワーッとやりそうだから。どうにかしてくれるかな。

――これは本当にどっちに転んでも、この展開は面白いと思います。宮崎選手も叶えたい夢が今年はいろいろあると伺っていたので。そういった部分も踏まえて、狐伯選手の新時代到来なのか、宮崎選手が時代を死守するのか。この部分を楽しみにしたいと思います。

⇒次ページ(桜花由美選手の休業の状況、wave今後の展開や野望)へ続く

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