CMLLで活躍する“和製ルチャドール”OKUMURAが語る新日本との関係「ファンタスティカマニアの成功と未来」

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「ファイナルカーブのここからの何年か、やれる精いっぱいのことをやりたい」
――CMLLで今後どういう活躍をしていきたいですか?
「自分のなかで決めてるゴールがあって、お客さんから『オマエやめろ!』と言われる前に、まだできるよっていう状態でやめたい。それがただやってるだけじゃなくて、見ていて素晴らしいコンディションで。それは常に若い頃から心掛けてるんで。あと何年というのは自分だけで決めてますけど、もしかしたら、会社がいらないと言ったら終わるわけです。大きな組織にいるんで。ただ自分のなかではいつまでもダラダラやるわけでなく、トラックを走ってるとしたら、ファイナルカーブのところまで来てると思うんです。プロレスが好きでやって、30年間この仕事でご飯を食べてきて。2004年に日本を発つ前、当時周りから『頭打って気が狂ったか?』とか言われましたよ。みんなが右向いたら左向こう、逆向こうと。一山いくらの存在で終わりたくないと。後悔してない自分がいて、20年以上やってきて、ファイナルカーブのここからの何年か、やれる精いっぱいのことやって。現役を退く日がいつか来ますから、そのときに悔いのないように。やり尽くしたときじゃないけど、ゴールを達成したときに現役を退こうと。故障は数知れず。ヒザのじん帯が切れてて、2010年5月に手術しろと言われて。CMLLはしっかりしたドクターがついてて、ヒザが悪い人が十何人いるなかで、1年に1回、選手たちのヒザに注射打ってるんです。たぶんすごい費用は高いと思いますが、会社から指示されるんです。CMLLには感謝しかないです」
――日本との懸け橋は今後も続けていくんですよね?
「日本とだけじゃなく、CMLLのアンバサダーとしてやっていますし、それを続けていきたいです。これからも会社が必要としてくれるなら、いつか現役の終わりがきたとき、先のことは分からないけど、CMLLで現役を退きたい思いはあります」

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――AEWとの選手の行き来は活発なんですか?
「CMLLは新日本プロレスはもちろん、AEWともMLWとも、そしてイギリスのRevProとも頻繁です。2月28日のアレナ・メヒコ大会には、新日本、DDTとの3団体所属の竹下幸之介(KONOSUKE TAKESHITA)選手が参戦しました。僕もAEWの3月15日、ラスベガス大会に出ます。MLWへは小島さんとのタッグで参戦していますし、アメリカはもう10年くらい行ってるんです」
――いつか引退の日は訪れるわけですが、その後はメキシコに残るつもりですか?
「今の自分じゃ分からないけど、日本に帰る自分は今は考えられない。先は分からないですけど、今はないと思います。この20年9ヵ月の間で、帰りたいと思ったことは1000回じゃきかないと思う。日本にいる知らない人はアイツは偉そうにしてる、アイツは顔だぜとか言う人もいるかもしれないけど、そんなわけがない。自分の国じゃない、自分の会社じゃない、あくまでも雇われ人、毎日がサバイバル。そんななかでやってきてるんで、大きな組織のなかでやってるんで。自分をアピールしなきゃいけないけど、そうじゃなくても、組織のなかにいる人間だから、自分をアピールし続けるのは簡単なことじゃない。だからちっぽけな存在だけど、今まで我慢してきたし。日本人だから若い頃は気付かなかったけど、日本はいい国だなと。帰ってくる度に日本がいいと思うようになったんです。年取ったんですね。昔は早く帰らなきゃと思ってましたけど。日本を出て海外に長くいると、安全面や、すべてキッチリしてる点、日本は素晴らしい国です。ご飯はおいしいし、日本はいいなって思うようになったのが、ここ5年くらいですかね。ないものねだりじゃないけど、僕の現実はメキシコにあるんじゃないですか。ファイナルカーブは、マイホームであるCMLLで頑張りたい。去年から小島さんとのタッグチームで活動しているアメリカでも頑張っていきたい。今回『ファンタスティカマニア』で帰って来れて、アメリカで活動してる小島さんとのタッグでできた。小さな物語ですよね。小島さんも僕も誰も想像できなかったことが起きてる。本当にプロレス界は何が起きるか分からない不思議な世界ですね」
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