【新日本】“ヒートストーム”上村優也が宣言する、灼熱のG1制圧「今年の夏、一番熱くて、一番輝くのはこの俺です!」

――因縁の相手との再戦も、今年のG1の見どころになりそうですね。同世代という点では、NOAHへの武者修行を経て凱旋した大岩陵平選手も同じブロックです。
上村:大岩とはG1前のシリーズでもタッグで何度か当たりましたが、非常に面白い存在になったなと感じました。単純なパワーアップはもちろんですが、それ以上に技術的な面、特にNOAHで培ってきたであろうエッセンスが彼のプロレスを独特なものに進化させている。僕のスタイルとはまた違う強さですが、どこか根底に流れるものが近いような感覚もあって。彼とのシングルも非常に楽しみです。
――そして、ある意味で上村選手の対極にいるような存在、EVIL選手もいます。
上村:EVIL……。彼との戦いは、これぞプロレスというような、非常に分かりやすい構図になるんじゃないですかね。光と闇、正義と悪、太陽と漆黒。僕が理想とするプロレスと、彼が信じるプロレス、どちらがファンの心を掴み、そして強いのか。今年のG1で、僕自身のスタイルの幅をさらに広げるための、重要な一戦になる気がしています。
――これだけの強豪と短期間で総当たり戦を行うG1は、肉体的にも精神的にも消耗が激しいかと思います。この過酷な夏を乗り切るための秘策はありますか?
上村:特別な秘策というよりは、基本を徹底することですね。まずはスタミナ。ツアーの合間、少しでも空いた時間を見つけて走り込み、心肺機能を極限まで高めています。そして、もう一つ大事にしたいのが、栄養と睡眠。このツアー中は特に、コンディションを維持することが勝敗を分けます。質の高い食事と十分な睡眠時間を確保すること。当たり前のことですが、この当たり前をやり抜くことが、最後の最後で活きてくると信じています。

©新日本プロレス
――少し視点を変えまして、今回、多くのファンが驚いたであろう“復活エントリー”を果たしたタイチ選手についてお伺いします。元々は同じJust 4 Guysのメンバーでしたが、現在のタイチ選手をどう見ていますか?
上村:タイチさんに関しては、僕らが本体と共闘するようになったあたりから、明らかに気持ちの変化を感じていました。Just 4 Guysにいた頃は、どこか「どうせ俺なんか……」というような、ネガティブな雰囲気があったんですよ。でも、本体の選手たちと触れ合う中で、それが徐々に「いや、ここは俺が行くしかねえだろ!」というような、ポジティブで、ある意味“我の強さ”に変わってきた。今のタイチさんからは、「俺がやらなきゃ誰がやる」という気概をすごく感じますね。
――なるほど。内面的な変化が、戦いにも表れていると。
上村:タイチさんの試合って結構見るんですけど、単純にプロレスが上手いなと感じますし、それ以上に、見ている人間の感情を根こそぎ揺さぶってくる。上手く言えないですけど、すごく人間味に溢れているんですよね。だからこそ、ファンの方々もあれだけ感情移入できるんだと思います。一度はG1から身を引くような素振りを見せながら、同世代やファンの声に後押しされて、泥臭くこの場所に戻ってきた。そのストーリーも含めて、今のタイチさんは本当に魅力的で、そして危険な選手だと思います。

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――そして、先ほどもお名前が挙がりましたが、棚橋弘至選手が「今年が最後のG1 CLIMAX出場」です。6月のリベンジというテーマに加え、新日本プロレスのエース、そして太陽であった存在からの“時代の継承”という側面も大きい一戦になるかと思います。
上村:先ほども話しましたが、もう棚橋さんの時代ではないんです。僕も“太陽”を名乗らせてもらっている身として、これからは僕がファンの皆さんを、そしてこの新日本プロレスを明るく照らしていかなければならない。太陽で表現するなら、棚橋さんは美しく燃える“夕日”。そして僕は、これから力強く昇っていく“朝日”です。棚橋さんよりも、もっともっと高い位置から、誰よりも強い光を放ってみせます。
――棚橋選手自身も「自分に似ているレスラー」として上村選手の名前を挙げていますが、そういった周囲の声がプレッシャーになることは?
上村:プレッシャーは特にないですね。というのも、実は僕、プロレスファンだった頃に棚橋さんに特別な憧れを抱いたことはなかったんです。どちらかというと、真壁(刀義)さんのような、剥き出しの闘争心で戦うスタイルに心を鷲掴みにされていました。だから、憧れの対象ではない。でも、レスラーとして、一人の人間として、心の底から尊敬しています。社長業を務めながら、他のメディアの仕事をこなし、その合間を縫って過酷なトレーニングを続けている。あの姿を見ていると、「棚橋さんがあれだけやっているんだから、俺はもっとやらなきゃダメだ」って、自然と背中を押されるんです。知らず知らずのうちに、僕は棚橋さんから、戦うための“原動力”をもらっているのかもしれません。

――素晴らしい関係性ですね。では最後に、Bブロックに目を向けていただいて、勝ち上がり予想(本命、対抗、大穴)をお聞きしたいと思います。まずは本命からお願いします。
上村:現IWGP世界ヘビー級チャンピオンですし、今の新日本で一番強いのは誰かと聞かれれば、ザック・セイバーJr.選手でしょうね。順当に行けば彼なのかなと。
――では、その本命を覆すかもしれない対抗は?
上村:対抗は……(しばらく考え込み)、KONOSUKE TAKESHITA選手ですね。去年、シングルで一度戦っていますが、今の彼となら、去年とは全く違う次元の試合ができる自信があります。彼も新日本所属にはなりましたが、僕の中では今でも“外敵”というイメージが強い。団体の垣根を越えて新日本のリングを荒らし回るあの怪物っぷりを、最後に止めるのは、この僕でありたい。そう強く思います。

――これは面白い展開になってきました。では、最後に大穴を挙げるとすれば?
上村:大穴ですか……。個人的に少し気になっているのが、ドリラ・モロニー選手です。
――BULLET CLUB WAR DOGSのモロニー選手ですか! それは少し意外な名前です。
上村:彼の試合をじっくりと見たことは少ないんですが、時折目にする彼の動きに、僕が好きな80年代、90年代頃の“アメプロ”の匂いを感じるんですよ。ラフだけど、理にかなっているというか。単純にルックスもカッコいいですしね(笑)。もしトーナメントで当たることがあれば、面白い試合になるんじゃないかなと。実力は間違いない選手ですから、彼が勝ち上がってきたら、今年のG1はとんでもないことになるかもしれない。まさかの大穴、あると思いますよ。

――非常に楽しみな予想が出揃いました。それでは最後に、G1 CLIMAX 35へ向けて、全国のファンへメッセージをお願いいたします。
上村:はい。このG1 CLIMAXというシリーズは、これだけの数のシングルマッチを、全国各地を回りながらファンの皆さんにお届けできる、本当に特別な期間です。会場に足を運んでくれるお客さんも、配信で見てくれるお客さんも、全ての人の心を、僕の戦いで熱くさせたい。そのためには、まず僕自身が誰よりも熱くならなければ、その熱は伝わらないと思っています。僕が熱ければ熱いほど、その光で新日本プロレスを、そして皆さんの心を、より明るく照らせるはずです。
今年の夏、一番熱くて、一番輝くのはこの俺です。そして「みんなのハートを熱くするのは、この俺、ヒートストームだ!」皆さん、注目してください!
――期待しています。本日はありがとうございました。
上村:ありがとうございました!

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)














