怒涛の10戦を完走!葉月とコグマがメキシコ遠征で「忍耐力を鍛えられた」


写真提供:葉月&コグマ

 それでは、実際に対戦して、あるいは見て、気になる選手はいたのだろうか?

「キラという選手がクルクル回ったり飛んだり、いかにもザ・メキシコのルチャドールって感じでした」(コグマ)

「飛ぶ系で言ったら、カンデラもすごかったですね。また、日本人にはないデカさを持ってて、それでいて飛べるスカディもヤバかったです(笑)」(葉月)

 今回は来日したルチャドーラとの対戦ではなく、まったく逆の立場。葉月とコグマの方が外国人なのだ。それに備える意味もあったのだろう。初戦を前に、現地のルチャドーラ練習にも参加した2人。そこで感じたこととは?

「メキシコの練習は見ておぼえる。そして、やる、みたいな。次々に順番が来るからアタマをフル回転させないといけないし、日本とは違いましたね」(葉月)

「たぶんアドバイスとかしてくれてるんですけど、スペイン語だからわからない(笑)。なので、とにかく見るしかないです。見てマネしてやってみる。その反復でしたね」(コグマ)


写真提供:葉月&コグマ

 メキシコ人選手は練習も必死だ。たとえばCMLL所属だとしても、試合が組まれるとは限らない。男子でもそうだが、女子はさらに試合数が限られている。マッチメークされるためにも、練習の段階から注目されることが必要なのだ。

「日本では団体所属であれば基本的に試合があるけど、向こうの人は団体に入っていても試合が組まれるかわからないんですよね。だからみんな、ちゃんとしっかり頑張ってるんだなってことが練習から伝わってきました」

 また、試合でも日本とメキシコでは違いがある。ルールからして違うのだ。たとえば、メキシコでのタッグマッチは3本勝負が基本。しかもキャプテンフォールルールで、タッグではチームキャプテンが取られた時点で一本を失い、6人タッグではキャプテン、あるいはほかの2人を取って初めて一本となる。それが3本勝負でおこなわれるのだ。

 しかし、最近では外国人選手の増加に伴い、若干のルール変更もみられているという。今回の遠征でFWCが体験した3本勝負は10・21グアダラハラでの1試合のみ。現存する世界最古のプロレス団体CMLLは頑なに伝統を守ろうとする団体でもあったのだが、時代の変化に合わせてマイナーチェンジもあるようだ。


写真提供:葉月&コグマ

 では、今回の遠征で葉月とコグマが得たものとはなんだったのだろうか?

「忍耐力(笑)。実質10連戦みたいな感覚でしたね。とにかくすべて勝手が違う。それで忍耐力を鍛えられました。試合会場とホテルの往復ばかりで慌ただしかったし、向こうの選手は大会が始まってから会場入りしたりとかもあって、ビックリしましたね。日本じゃ考えられないですよ。試合以外にも、たとえばトイレの問題とか、水も当たり前のようには飲めないし、食事にもすごく注意しないといけない。勝手が違うことばかりで、そこで忍耐力が鍛えられました」(コグマ)

「郷に入っては郷に従え」(葉月)

 短期ながらさまざまな経験をした葉月とコグマ。では、メキシコにまた行ってみたいか聞いてみると、「行きたい!」という答えが即、返ってきた。

「気持ちが新たになるというか、ペイントしてルーダ(ヒール)をやったのも楽しかったですね。今回だけではまだまだ吸収できなかった部分もあると思うし、もっと(ルチャの)練習もしたい。自分はルチャの動きが好きなんだなって、あらためて思いました」(葉月)

「ふだんできないようなことが向こうでできる。そういう楽しみもすごいあって、もっとやりたいなって思いました。若い子たちが練習しているのを見て、みんな頑張ってるのがすごく伝わってきましたね。そこから刺激も得たし、もっと私たちも頑張れるって思いました」(コグマ)

 帰国こそ確認されたものの、スターダムのタッグリーグ戦にエントリーされていたFWCは、開幕前日になってなぜかシリーズ全休を発表した。代わってメキシコで意気投合したというテオトレコ&オシータ組が参戦している。こちらのチーム名は「DOS LOCAS DE MEXICO(ドス・ロカス・デ・メヒコ)」。直に英訳してみると、「MEXICO DOBULE CRAZY(メキシコ・ダブル・クレイジー)」じゃないか!

インタビュアー:新井宏

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