【新日本】裕二郎& オーエンズが“チーム100”撃破で『WTL』全敗阻止!タイチは小島聡へ最終戦での奮起を促す「最後、自分のその腕で決めてくれよ」

新日本プロレスは12月5日、大阪・大阪府立体育会館・第2競技場にて『WORLD TAG LEAGUE 2025』第11戦を開催した。

リーグ戦も終盤に差し掛かり、優勝争いが激化する一方で、予選敗退が決まったチーム同士の意地がぶつかり合う戦いもまた、リング上の熱気を高めている。

Aブロック公式戦(全7戦の6戦目)として組まれた第5試合では、1勝4敗のタイチ&小島聡組(チーム100)と、まさかの開幕5連敗を喫していた高橋裕二郎&チェーズ・オーエンズ組(HOUSE OF TORTURE)が対峙した。

ここまで勝ち星なしと精彩を欠いていたH.O.Tタッグだが、この日は本来の悪辣さを遺憾なく発揮した。ゴングを待たずに奇襲を仕掛け、オーエンズがタイチを場外で蹂躙すれば、リング上では裕二郎が小島に対し、あえて小島の得意技であるマシンガンチョップを見舞うなど、精神的な揺さぶりも忘れない。

顔面への攻撃やチョークなど、ラフファイトで試合の主導権を握ろうとするH.O.Tに対し、チーム100もベテランの味で対抗した。

小島はオーエンズの猛攻をヒップトスで切り返すと、DDTで反撃の狼煙を上げる。スイッチしたタイチも多彩な蹴り技でH.O.Tを蹴散らし、パンタロンを脱ぎ捨てて勝負に出た。

小島も負けじと本家のマシンガンチョップ、「いっちゃうぞバカヤロー!」からのダイビングエルボーを投下し、コジコジカッターで追い詰める。裕二郎のケイン(杖)攻撃をラリアットで撃ち落とすファインプレーも見せ、チーム100がペースを掴んだかに見えた。

しかし、勝利への執念、あるいは手段を選ばぬ非情さにおいて、この日のH.O.Tは一枚上手であった。小島がとどめのラリアットを狙った瞬間、オーエンズがパウダーを小島の顔面に投げつける暴挙に出る。

視界を奪われ怯んだ小島に対し、すかさずローブロー(急所攻撃)を見舞うと、最後は裕二郎がピンプジュース(変型DDT)でマットに突き刺し、3カウントを奪取した。

試合後、怒りの収まらないタイチがH.O.Tにパウダーを投げ返すも、時すでに遅し。H.O.Tは悪びれる様子もなく、初勝利の味を噛み締めながら引き揚げた。

バックステージでオーエンズは、開き直ったかのような独自の勝負論を展開した。

チェーズ「ユージロー、俺たちは最高のスタートを切ったわけじゃないな。俺たちは0勝5敗だった。だが大切なのは、どう始めるかじゃない。どう締めくくるかだ。かつて偉大なる名コメンテーター、ジェシー・ベンチュラがこう言った。 『勝てるなら勝て、負けるなら負けろ。でも必ずイカサマしろ』ってな。それが俺たちの立て直しの鍵なのさ。最初からこうしておけば良かったんだ。最初からな! 俺たちはフェアにやろうとしたんだ。だが、他の連中はズルをする。だから俺たちは負けてきたんだ。EVILだってズルしたろ」

これに対し裕二郎は英語で「俺たちはスポーツマンだ」と嘯く。オーエンズも調子を合わせ、「そうだ、俺たちはスポーツマンだ。新日本プロレス一のジェントルマンだ。だが、それも変わりつつある。デスペラード、デスマッチ野郎。試合で会おうぜ」と、次戦の相手であるエル・デスペラードを挑発。裕二郎も「俺たちはジェントルマンだ!」と繰り返したが、オーエンズは最後に「そうだ、クソのジェントルマンだ」と本音を漏らし、不敵な笑みを浮かべた。

一方、またしても黒星を喫し、1勝5敗となったタイチ&小島組。後頭部を押さえ、「クソ……」と座り込む小島に対し、タイチは厳しい言葉の中にもパートナーへの信頼と期待を込めて語りかけた。

タイチ「小島さん、あと一歩、あと一歩って言いつつ、あと1回しかないんだよ。最後、アンタが直接獲って、アナタの曲で二人で帰してくれよ。いいんだよ、もう予選敗退は。けど、アンタ、まだまだできんだろ? 最後、自分のその腕で決めてくれよ」

タイチの檄を受けた小島は立ち上がり、「分かってるよ」と短く、しかし力強く応えた。チーム100としての誇りを胸に、最終戦での有終の美を誓う。それぞれの思惑が交錯する中、リーグ戦はいよいよ最終盤を迎える。

<写真提供:新日本プロレス>

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