裏すぎるイッテンヨンで前代未聞の新団体VENUS旗揚げも、今後は白紙!?


写真提供:VENUS

 メインはVENUSvsアクトレスガールズの図式で、新団体がプロレスのリングに上がったアクトレス勢に敗れる結果となった。新団体は黒星の船出。それでもエンディングでは、再び社長がマイクを取った。ここでの言葉もまた、如月ひかり以上にみなみ飛香の本心が出てきたものと言っていい。


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「個人の話をすると2年ぶりくらいのプロレスの試合ということで、正直とても怖くなりました。でも、いま試合が終わって、負けてしまったけど、こうしてリングの中央に立ててマイクを握れていることにホントにうれしく思います。そして、デビュー戦のみんながこれからプロレスの道に進むのか、それともこの日で終わってしまうのか、それぞれだと思ってます。私としては5月からずっとがんばってきた演劇を終えて、旗揚げを迎え、とても不思議な気持ちでいます。VENUS、やりたいという人がいたら、私はプロレス(団体を)やりたいです。演劇から始まったかもしれないけど、社長としてやりたい。いずれにしても演劇で出逢ってくれたみんな一人ひとりがそれぞれの人生を考えて、幸せな方向を選んでほしいなって思います。そこにVENUSの経験が活かされるのであれば、それはプロレスを続けていなくても続けてくれても、とても幸せなことです。プロレスに、みなみ飛香に、このリングに出逢ってくれてありがとうございます。とっても不思議な興行だったと思いますが、私はとっても楽しかったです。見届けてくれたみなさま、ホントにホントに、ありがとうございます!」

 最後は、選手全員で締めのあいさつ。結果的には、ここでの結論は見送られたようだ。VENUSは団体として続くのか、それとも…。


写真提供:VENUS

 19年に引退の優華はVENUSの舞台に参加し、VENUSでの復帰を考えていた。が、アイスリボン12・31後楽園で急きょカムバックし、VENUSの選手としてこのリングに上がった(この日の試合後に体調を崩し、医師の診断の結果、当面の間欠場となることが6日に発表された)。アイスリボン所属の海乃と若菜はVENUSの一員として舞台&大会に登場。松橋は今大会に先駆け、GLEATのLIDET UWFで一足早くデビュー。高橋、当麻、ひな、伊田の4人は、この日がプロレスデビュー戦だった。また、希咲(きさき)みなみと直江ミうは、間に合わず。もともとVENUS所属で昨年8月のアイスリボンでの初戦が決まっていた直江は、病気のため延期となり、この日はリングアナとして旗揚げ戦を支えていた。

 では、前例のない旗揚げ戦の主役となった飛香は、演劇の延長で実現し、演劇から離れたプロレス興行に何を感じたのだろうか。ここで彼女の話を聞こう。

「いまはもう、乗り越えたという気持ちです。でも、これが復帰戦かと言われたら如月ひかりとしてやったので、みなみ飛香の復帰戦ではないんですよ。なので、なんだか不思議な感じがします。ヒジの状態もまだ万全ではないので、動きにも悔しさが残りました。場外プランチャを狙った? そうですね。みんな慌てて止めに入りましたけど、飛びたかったです(苦笑)。今後は(プロレスを)続ける子がいれば自分もやりたいです、社長として。とくに第1試合の高橋がセンスあると思ったので、続けてほしいなって、ひそかに思ってます。みんなとは昨年5月の公演を機に1年近く付き合ってきたので、プロレスなのか、また演劇なのかはわからないけど、この出逢いにはすごく感謝していますね。できれば一緒にプロレスやりたい。演劇? 演劇は小学生のときに孫悟空の銀角をやって以来。そっちはちょっと疲れたので、しばらく休みたいかも(笑)」

 飛香は、VENUSを継続させたい考えでいるようだ。もしも解散となってしまった場合には近い将来、みなみ飛香として万全な状態での完全復帰をめざすことになるのだろう。また、実際には継続を想定し月に一度のペースで数カ月分の会場を抑えていたという。その場合はプロレス興行を軸に、演劇との同時進行も計画。とはいえ、なかには「旗揚げ戦で終わりにしたい」との声もあったとのことで、今後については白紙になったと言えそうだ。

 旗揚げに先立ち、アイスリボン道場でおこなっていた舞台『Venus誕生』の客層はプロレスファンだけではなく、演劇ファンが予想以上の数を占めていたという。レスラーデビューの人材はもちろん、新規客層の獲得にも効果が期待できるプロレス&演劇の新団体。プロレスの練習と舞台の稽古で絆を深めたメンバーたちの、その先は? はたしてVENUSに、未来はあるか?

インタビュアー:新井宏

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