【リアルジャパンプロレス】レジェンド王者 船木誠勝インタビュー 9・13後楽園で“鬼門”の初防衛戦

2年間待ったスーパー・タイガーとの決戦は、初代タイガーマスクの武士道精神を基盤としたストロングスタイルの闘いに!

3度目の戴冠を果たした“秘技”の秘密も公開!

リアルジャパンプロレス佐山サトルプロデュース

初代タイガーマスク黄金伝説『LEGEND OF THE GOLD Ⅷ』

■開催日時:09月14日(木)開場/17時30分 試合開始/18時30分

■会 場 :後楽園ホール

 

<メインイベント レジェンド選手権試合 シングルマッチ 60分1本勝負>

[第12代王者]船木誠勝(第12代王者/フリー)

VS

[挑戦者]スーパー・タイガー(リアルジャパン)

――リアルジャパン6・28後楽園ホール大会で大谷晋二郎選手からレジェンドチャンピオンシップを奪回、3度目の戴冠となりました。

 

「昨年(9・10)のディファ有明でのタイトル戦が自分では不本意だったので、万全な体調で必ず取ってやろうとの気持ちでいきました。取ったときは、ずいぶん長く(ベルトが)手から離れていてゴメンナサイという感じだったですね(笑)」

 

――自分のベルトだという愛着があったわけですね。

 

「そういう感じでずっと思ってましたのでね。一番自分にふさわしいベルトだと思ってます」

 

――初戴冠から関本選手との初防衛戦で落としたときは、もしかしたらここでタイトル戦線から撤退なのかも、と思うところもありました。しかし、そこで引かなかった。

 

「やっぱりこのベルトにふさわしいチャンピオンは自分だと。このベルトが、ふさわしいチャンピオンを選ぶと思うんですよ。そういう意味で、それにふさわしい選手であれば何回でもチャンスはまわってくると思うので、必ずまたチャンスが来ると信じてやっていました」

 

――たとえ落としたとしても、レジェンドのベルトこそ自分にふさわしいという思いは変わらなかったと。

 

「ハイ。なぜかというと、佐山さんがつくったという、それが一番なんですよね」

 

 

――初代タイガーマスク選手欠場中は、自分がリアルジャパンを守るという決意も口にしていました。

 

「そうですね、それが一番ですね」

 

――3度目の戴冠を果たし、9・14後楽園での次期挑戦者にスーパー・タイガー選手を指名しました。

 

「実は、たくさん試合をした方がいいとアドバイスを人づてにしたのが自分なんですよ。平井(リアルジャパン代表)さんに言ったんですけどね。とにかく試合させた方がいいですよって2年前に言って。それからホントに徐々に試合数が多くなってきて、最近いろんな団体でトーナメントやったりとかしてますので、そういう意味ではホントに前回、2年前の試合はまったくアテにならないかたちになるだろうと。NEWとかで一緒になったときにも近くで試合を見てましたので、いま一番いい感じじゃないかなって。スーパー・タイガーは会見でも“試合をするのが楽しい”と言ってたじゃないですか。それって一番乗ってるときなんですよね。自分が40歳のときに全日本プロレスで復帰して巡業で連戦をしていて、楽しさを実感したのとまったく同じ感じがします。いまは2年前とはまったく違う彼を体感してみたいという、そういう気持ちがありますね」

 

――スーパー・タイガー選手が他団体に出ていくようになったのは、船木選手の助言があったからなのですね。

 

「そうです、ええ。直接本人には言わないですけども、平井さんに言ったんですね。それでどういうふうになったんだろうと手応えを確かめてみたい。これが指名した一番の理由です」

 

――ということは、まさに絶好のタイミングで対戦することになりますね。

 

「そう思います。それも2年間というホントに長い時間を費やして、久しぶりに(ベルトをかけて)対戦するものですから、おそらくかなり手強い選手になって目の前に来るだろうとは思いますね」

 

――スーパー・タイガー選手から2年前にベルトを取ったのが船木選手でした。そのときにレジェンド王座を初戴冠、そこからこの王座の価値が高まっていったと思いますが。

 

「自分もそう思いますね。それまでのレジェンドのベルトって正直あまりわからなかったんですよ。こういうベルトがあるっていうのが。だけどこのベルトは、あの一戦をきっかけにいろんな選手が寄ってきたというか、プロレス界のいい選手が寄ってきて、プロレス界を巻き込んでのひとつのベルトになったような気がしますね」

 

 

――初代タイガーマスク選手の欠場もありましたが、あの試合以降、全大会のメインがレジェンドチャンピオンシップのタイトルマッチなんです。ここまで8大会連続、次の9・14後楽園もメインですから9大会連続になります。

 

「ああ、そうなんですか。メインでタイトルマッチがおこなわれるようになったというのは、ホントにその団体の象徴というかたちになったと思いますね。」

 

――ただ、ずっと船木選手が防衛したわけではなく、取ったり取られたりしていました。振り返ってみて、もっとも印象深いタイトル戦は?

 

「やっぱり関本選手から取り返した試合は一番自分で久しぶりにいいタイトルマッチ、いい試合をしたなという記憶がありますね」

 

――16年6月23日の後楽園ですね。

 

「そうですね」

 

――前回の6・28後楽園で大谷選手から奪回したときには、“まさかの奥の手”を出しましたが。

 

「あれ(横入り式回転エビ固め)は自分がヨーロッパから輸入(笑)してきた技なんですね。当時、海外から帰って日本でやるようになったら使いたいなと思ってたんですよ。だけど結局、帰った場所がUWFだったので使えなかった。最初の頃にはドロップキックも出したりしてましたけど、プロレスの動きはあまりよくないなと、そう思ったのでずっと封印してたんですよね。ずっとアタマのなかにはあった技だったんですけども、そこから先、格闘技寄りのほうにいってしまったので機会がなかった。それがなぜかここにきてこういうのもあるぞと。理にかなっていればプロレス技は絶対に使えると思って、アタマのなかにはあったんですよ。そういう意味では数少ない自発的に出せるプロレス技のひとつだと思ってます」

 

――船木選手のヨーロッパ遠征というと1988年から89年にかけてですよね。

 

「ええ。当時はトニー・セントクレアーさんとか、デーブ・フィンレー、ミレ・ツルノ、マーク・ロコ、スティーブ・ライト。みんな現役バリバリでやってました。そのなかで彼らと一緒に闘えたというのがホントにすごくいい海外遠征だったなと思いますね。そこから先、WWEいったりとか、引退したりとか分かれましたけど、当時は彼らみんなが全盛期で、そのなかでキャッチの修業ができてホントによかったと思ってます」

 

――彼ら全員がいまではレジェンドと呼ばれる方たちですよね。

 

「そうです。足首固め、アンクルホールドもミレ・ツルノから習って、それで自分が日本に持ってきたら、そこからバーッと広がって、いまWWEまでいってるじゃないですか」

 

――たしかにそうですね。ミレ・ツルノさんがルーツというのも驚きです。

 

「ハイ。だからすごいですよね。いい技を輸入できたなと思ってます」

 

⇒次ページへ続く!

 

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