【大日本プロレス登坂社長×プロレスTODAY山口総監督】<スペシャル対談①>“プロレス×各企業″との異色コラボを次々と実現している理由、名物ストロングエッグ(デスたま)が驚異の年間2万個セールス!!

現在デスマッチ&ストロング路線で活況を呈している大日本プロレス!

プロレス団体が“プロレス×各企業″との異色コラボを次々と実現している理由や今後の方向性・未来像など登坂社長にIT業界出身のプロレスTODAY山口総監督が質問形式で対談。

 

【大日本プロレスと各企業取組みについて】

山口:今日は大日本プロレスさんの最近の取り組みについて、各企業といろいろコラボをされているので経営者目線で色々と質問させていただければと思います。

登坂:ハイ、よろしくお願いいたします。

~リクルート(就活イベント)~

【大日本プロレス】3/4(土)&5(日)インテックス大阪で行われた リクナビ2019「就活開幕★LIVE」大阪に大日本プロレスが就活生の 応援で特別参加!

【大日本プロレス】3/4(土)&5(日)インテックス大阪で行われた リクナビ2019「就活開幕★LIVE」大阪に大日本プロレスが就活生の 応援で特別参加!

山口:直近ではリクルートさんともコラボをされています。就活とプロレスといった新たな試みのイベントになりましたね。

登坂:全くもってですね。以前の大日本プロレスであれば、大日本プロレスがそしてプロレスがどのように関わっていけるのかということがこちらからは全然想像できないですし、僕らの方から想像を出来たうえで提案ということも出来ませんでした。
今回はまわりを取り巻いているリクルートさんだったり、リアルクロス(プロレスTODAY運営会社)さんだったりといった方達が大日本プロレスはこういう風に表現できるよと考えてタッグを組ませてもらったと思っています。
就活イベントということで、大日本プロレスの中でも特に若い世代、20代の選手を起用していただきました。本人達も現地大阪に行くまでは、どういう形になるんだろうと思って行ったみたいなんですけど。
現場の話を聞きますと、まずはみなさん就活に来られているので、就活のセミナーなどを聞いたあとにプロレスのブースに立ち寄っていただいたとのことで、世代の近い若い選手との交流などで楽しさを感じてもらえたのかなと思っております。
どちらかといえば僕らは身の硬い種みたいなもので、今回関わっていただいた企業の方々が私達を土の中に入れていただいて芽を出させていただいたかと思いますので本当に感謝しております。

山口:今回は当社がお手伝いさせて頂きましたが面白い取組みですよね、就活生のテンションが上がっていましたし、リクエストでチョップやコブラツイストだとかも学生さんからのウケが良かったです!

登坂:そうですよね。今まで僕らがイベントに呼んでもらうというのは、「行けばプロレスが見れるよ」「買ったらプロレスが見れるよ」という『集客』として呼んでいただくことが昨今多かったんですけど、今回のリクルートさんに関しては当日まで僕達が行くことを誰も知らないという状況のなかで、今おっしゃっていただいた20代の就活生の方達がプロレスラーを見て気持ちを奮い立たせたり、心を動かされたり、または活力を得たりということで貢献ができたのかなぁと思っています。

山口:本当に若い人達に対しての元気注入・闘魂注入といったキーワードは、すごい就活生に刺さっていたなと思います。
大日本プロレスの若いチャンピオン、ベルト保持者の橋本大地選手だったりが若い人が夢をつかむといったテーマにも沿っていましたよね。

登坂:実際、長女が今度22歳で就活をしているのですが、やはり横から見ても新しい世界に飛び込んでいくということで普段見せない不安な表情とかあるんだろうなと感じております。そういった不安を抱えた就活生に、飛び込んでいく新しい世界が恐いものではないんだよと。プロレスに限らず、社会や世間というものは夢があって楽しいんだよと、若い世代に伝える役割を少しでも担えたのであればよかったなと思います。

山口:そして各企業とコラボといった部分では、登坂社長と関本選手に私と一緒に『BACKSTAGE』という虎ノ門でのマーケティングイベントにご登壇いただきました。今思えば、ここでリクルートさんと出会ったんですよね。

登坂:そうですね。まあ、プロレスっていう特殊なジャンルかもしれませんが、やらなければならないことは他の企業様と一緒だなと感じております。
ただ本当に先代とか過去のプロレス団体さんのおかげもあり、プロレスの知名度自体、単語自体は非常にキャッチーですので、そこを生かしてみなさんとタッグを組むことで今回のリクルートさんのようによりよい効果、「1+1が2ではない」という状況になっているのかなと思いました。あのようなイベントにプロレス団体の経営者が出るといったことが、今まではまずなかったと思うんですよね。
今まではプロレス、少なくとも大日本プロレスに関しては、前時代的な動きというか体質もあるので一方的に提供するといった慣習といったものが残ってはいました。それをリアルクロス社との取組みも含めましていろんなところに出させていただいたり、客観的に集客においてどの世代が多いのか、性別や地域などではどうなのか、いわゆるマーケティングしていただくことで、よりお客さんに楽しんでいただけるように。
ただ単にお金が儲かるとか、集客が増えるとかではなくて、よりそのアプローチの仕方であったり、お客さんに刺さるような企画であったりとかを僕自身勉強させていただいております。
私が登壇させていただくこと自体おこがましいとは思いましたが。

山口:いえいえ、しかもメインイベントで登壇でしたから凄い事でしたね。

登坂:そうですね。よい経験をさせていただいて、よいご縁をいただいたなと思いました。

山口:結構時間も短かったですが、いろんな方に伝わったみたいですね。

登坂:いろんな取り組み方をご紹介していただけたので、プロレスってこんなことも一緒に出来るのかと1つ2つではなく、10も20もお知らせし、皆さんが驚かれていたというような手応えがありました。

山口:その後、先ほどのリクルートさんとの繋がりがあり、『イベントショー』や『肉フェス』への参加というプロレスをするといっただけでないイベントへの参加であったり、いろんなイベントのタイアップによって大日本プロレスの魅力が伝わっているなと感じます。

登坂:それはよかったです。隠してるつもりはないんですけど、表現者でありながら表現する場が下手くそだったりするのかなぁとちょっと思うんですけど(笑)、プロレスの力と技を見せる部分だけではなくて、根幹にあるレスラーの持っている良さだとかをいろんなところで出させていただいているのかなと思います。

 

~肉フェス~(取材時:肉フェス開始前のインタビュー)

山口:そしてGW中には『肉フェス』とのコラボがありますね。

登坂:本当にこれも『BACKSTAGE』のイベントでの出会いからなのですが、『肉フェス』の期間中3日間だけですが参加させていただきます。
『肉フェス』といったら『プロレス』といったキーワードはちょうどいいなと。だからこそ今の時代はそれに甘えて「肉とプロレス」といったことだけではなく、これだけの段階を踏んでいるので、当日また違った化学反応を起こしてもう一歩先に進みたいなと思っています。

山口:イイですね!

登坂:ただ、『肉』→『筋肉』→『プロレス』といっただけでなく、こういった切り口もあるんだなといったことを見せたいなと思っています。

山口:では当日はその化学反応をファンや来場者の方には期待していただきたいと。

登坂:期待していただきたいですし、僕も期待しています。

山口:当日楽しみですね。

 

~資生堂(エージーデオ24 メン)~

山口:そして資生堂さんとのコラボもビックリしました!

登坂:大日本プロレスというネーミングも含めてですね、会社自体も42名中41名男性という本当に男くさい会社でして。今回のマーケティングイベントでもご紹介したとおり、女性が4割、5割近く会場にいるということも含めて、資生堂さんが男性だけでなくちょうどいいバランスだなと思い、私たちにお声がけくださったのかなと思いました。

山口:すごいですね。ではあれは先方からご連絡いただいてと。

登坂:そうですね、先方からですね。

山口:大手企業が大日本プロレスに注目しているという今、大日本プロレスが取り組みしやすいイメージがあるのではないでしょうか。そういった点で何か企業努力に注視している点はあるのですか?

登坂:どうでしょうか。数年前に対して言えば、フットワークは軽くというのは思っておりました。例えば、昨日は北海道にいるんだけどこちらでイベントは出来ませんか?と言われた場合でもなるべく引き受けようといったことはありました。
昨今よく感じるのは、選手の頭の柔らかさですね。まあその5年前10年前というのはまだ会社としてフットワーク軽くやろうと考えていてもコンテンツの中身としてこれは受け入れられない、これはやったことがないといった部分が社内であったと思うんですよね。それを今は若い世代が社内を支えてくれるにあたって、これもやれるんじゃないか、これも面白いんじゃないかと新しいチャレンジしてくれているのが、企業様とのコラボにも対応出来ている要因かなと思います。

山口:それって本当に一般企業でも言えることで、古参のメンバーの意見に囚われたりしてしまっていることとかってあると思うんですよね。社長としてはいろんな経験も積ませたいし、チャンレジをさせたいと思っていても現場のメンバーの意見でなかなか押し通せないという場合も多いんじゃないかなと。そのへんは登坂社長としてご自身が努力された点などはいかがですか?

登坂:たぶんプロレスは仮に50年の歴史としたら、日本プロレスの力道山さんから含めてリーダーがぐっと引っ張っていく「俺についてこい」といったタイプの方が、アントニオ猪木さんしかり多かったのではないかなと思います。
やはり私もスタッフとして働いているときはリーダーとなった場合、例え部門だとしてもですね。そのような旗を挙げて引っ張っていくリーダー像が組織として必要なのではないかなと思っていました。今はどちらかというと、僕の性格もあるんですけど、全部ではないにしてもある程度はスタッフや選手にも相談して決めていこうと。そのなかでもどかしさとかはありましたよね。会社は20年近くなるんですけども、当初は会社も小さかったので自分のやりたかったことを10人程度の人間に伝えればよかったんですけれども、今は40人くらいの所帯なので意識の共有といったものはなかなか大変ですね。

山口:人数が増えると意識共有は大変ですね。

登坂:結果的にはみんなに相談して進めたほうがいいなと思いますね。その反面、両国大会の開催を決断したり、中野に店舗を持つことを考えたりするときも、みんながどういう反応をするだろうかとやや不安な部分もあります。反対されたらどうしようという考えが芽生えたりというのはありますね。

山口:基本的には従来のワントップ路線から、調和を用いながらみんなに相談しながら進めていくというところが共感を得ているのでしょうか?

登坂:どうでしょうか。自分の中では強いリーダーというのも本当の意味で懐の深いリーダーであるべきかなと思いまして。40人の様々な意見をいろんな形で受け止められるのが、少なくともいまの大日本プロレスでは適しているかなと思いますね。

 

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