【雪妃真矢インタビュー➀】レスラーからチャンピオンになるまで アジュレボの内幕と結婚 グラビア撮影秘話や青真矢・黒魔矢の違いを語る!
現在アイスリボンの3冠王である雪妃真矢選手。
6.4(火)レッスル武闘館・アイスリボン事務所にてそんな雪妃がプロレスラーになってからチャンピオンになるまでの思い、タッグチームを組む世羅りさ選手との関係と彼女の結婚に際して、グラビア撮影に秘めた思いとアイスリボンで見せる青い雪妃真矢とOZアカデミーで見せる黒い雪妃魔矢との違いなどについて語って頂きました。
雪妃真矢選手のインタビューをご覧ください。
ーー銀行員からの転職で良かったことと大変だったことを簡単にお聞かせください。
雪妃「良かったことは自分が本当にやりたいと思える、熱をもってやりたいと思えることをはじめられたことですよね。大変だったことは一番最初だけですよね。転職をどう親に言おうかって…」
ーー今までオフィスで仕事をやってた人が、プロレスラーになるなんて心配されたんじゃないですか?
雪妃「母親は最初心配して、デビュー戦も怖くてみてられないみたいな感じだったんですけど。今はもう全然ですね。会場に来て応援してくれるし、楽しんでるし、なんなら私の出てない女子プロレスの大会とかも見に行くようになったので(笑)」
ーープロレスをやりたいという気持ちが高まって、転職までしようとなったきっかけはどういうものだったんでしょうか?
雪妃「最初は会社の定時にあがれれば女子プロレスサークルに来れるけど、定時にあがれることなんてそもそもないじゃないですか。千葉から埼玉まで来るのに現実的に来れないんですよ。仕事が終わらないからプロレスの練習に来れない。それがもう嫌で嫌でしょうがないってなってしまって(笑)サークルにくるためには辞めるしかないって。たまたまその時期に会社に勤めて、このままいるのかな?結婚するまでとか、定年するまで続けていくのかと思って漠然と不安があったんですね。辛い辛いと思う週5日。土日はプロレスを観に行ったりするけれども、こうやって私は一生生きていくのかと思ったら不安になって。一度くらいやりたいことに没頭して、やるべきことやらなきゃいけないと思って生きてきたけど、やるべきことじゃなくてやりたいことを一度くらい優先して生きてみてもいいんじゃないかと思ったんですよね。でもしもプロレスラーになれなかったらきっぱりと諦めてきちんとまた勤めに行こうと思っていました。」
ーーそんな雪妃さんが今はアイスリボンで3冠王。そして団体外で4本のベルトを持つように。凄い活躍ですね。
雪妃「本当にプロレスラーになるってなった時に自分がチャンピオンになるなんて想像もしていなくて、自分が強くなれるっていうのも想像できなくて、自分が思っているものとは全く違うものになりました。」
ーーチャンピオンになるために色々努力してきたと思いますが、これをやってきたからというものは何かありますか?
雪妃「自分が努力したというよりも精神的に強くなったことが一番ですね。練習するのは全員がやっていること、あたりまえのことで。なんでしょう?辛い戦いをいっぱいしてきたからではないでしょうか(笑)」
ーー色んな壁もあったと思いますが
雪妃「精神的に追いことまれることとか、それはもうタイトルマッチに何度も挑戦したりとか、強い人と何度も戦ったりすることで鍛えられた部分だから。そこから逃げなかったということですかね。」
ーー逃げたくなるような気持ちを覆す精神的なケアはどうしてきましたか?
雪妃「それができずにメッタメタにされたこともありますし。なんでしょうね?諦めることですかね(笑)自分がこうしなきゃいけないとか、こういう戦いをしなきゃいけないとか、こういう動きをしなければいけないとか、お客様にこう感じてもらわなければいけないとか、そういうのを全部諦めることですかね。私の中では。しなきゃいけない、しなきゃいけないというプレッシャーを『いや、できないんだよ』と。そんな理想を求めたところで雪妃真矢にそんなことはできません。自分が思うままに、自分のできることをただひたすらやる、と思ったことですかね。」
ーーなるほど、何かを切り捨てたことによって変な呪縛から解放されて素の自分を表現しやすくなったという感じでしょうか?
雪妃「求められるものが何かなんて、そんなことは知らない!(笑)」
ーーやっぱり雪妃真矢と悪い方の魔矢をやったことが大きい?
雪妃「そうだと思います。受け入れられるんじゃんって。別に品行方正で一生懸命っていう所じゃなくて、私がしたいことをやっても意外と応援されるんじゃんっていう。」
ーー2面性を持ったことで幅が広がったと思うんですよね。ご自身でも表現の幅が広がったというか?
雪妃「広がったと思います。もうなんか別の人なので本当に。姿形を変えれば別の人。『その時どういう気持ちでやってますか?』とかよく聞かれるんですけど、そういうのないんですよね。」
ーーもともと変身願望があったんですかね?
雪妃「あったと思います。」
ーーそれがあったからうまくいったという?
雪妃「やっぱりチャンスを与えてもらったと思うし。そのチャンスを与えてもらうこと、凄いプレッシャーだけど。潰れるかそれをどうにかして乗り越えるかって自分しかできないじゃないですか。神輿(みこし)に乗せられた状態で、『乗りたくないです』とかありえないことで。『乗りたくないじゃないんだよ』と。『もうお前は乗ったんだよ』と。だったらどんだけ激しくても乗りこなすか落ちるんだったら、どれだけ派手に落ちるか、どっちか。しずしずと降りましょうなんていうのはプロレスラーとしては選択肢にない。あるべきじゃない。それだけですね。担ぐ人に感謝はするけど、担ぐ人に引け目を感じないとことと、とにかく必死にもがいてしがみついて乗りこなすかド派手に落ちるか、どっちか。それが信念」
ーーアジュレボ(世羅りさ選手とのタッグチームのアジュール・レボリューション)として長いですが2人は仲良いですね?
雪妃「仲良いですね。プライベートも結構一緒に過ごしますし。」
ーーアジュレボやってて良かったですか?
雪妃「もちろん、良かったです!」
ーーそれは引き出しを貰ったという部分もあります?
雪妃「最初に組ませてもらった時に安心感。甘えられる人がいるっている安心感。頼れる人がいるっていう安心感。自分がダメでも『きっとこの人がどうにかしてくれる』っていう甘え。それが多分私の気質、性格としてあったんだと思うし。末っ子気質みたいなものがあったと思うし。ある時は厳しく。『あんたに任せるからいかなきゃダメだよ』っていうのを感じることもあるし。『助けないよ』っていう時もあるし。でもそれは勝たせてもらう、任せてもらうっていう部分で『信頼されているんだったらもっとやらなきゃ』と思うし、必死でやらなきゃって思ったりだとか、『ここで失敗したらいつも優しいこの人はきっと私を切り捨てるだろう』っていう恐怖心だとか。逆にこれ以上甘えたらダメだろうなって思ったりだとか。甘やかされ続けてたら私も成長しなかっただろうし、逆に世羅さんが弱みを見せてくれることがあったら私が今日は絶対しっかりしなきゃと思えたし、そういうのが固定で組んでいるからこそ大きかったのかなと思います。そういう関係が構築できたこと。1回きりで組むこととは全然違ったなと。今日のユキちゃんは全然違うなっていうのもわかるし、私も世羅さんを見たら『今日は自分がこういう場面だったらこう動こう』って思ったりするし。」
ーー前にも目で見てアイコンタクトでわかるとおっしゃってました
雪妃「物凄い試合中に目があうし、出て来てくれようとしているなとか、今助けようとしてくれているなという瞬間とか、だったら自分が今無理して動かなくていいなとか、感じることとか、あと今獲りに行こうとしているなとか、そういうのは目で感じるところが多いですかね。アイコンタクトで。」
ーーちなみに世羅さんはご結婚されましたが
雪妃「ハハハッ(笑) 憎らしい!」
ーー事前に報告は受けてました?
雪妃「事前に話は聞きましたけど…ちくしょう(笑)」
ーーちょっと先いっちゃうね、みたいな
雪妃「幸せになってくれることが一番ですから。幸せを望んでますので。」
ーー世羅さんも結婚してパートナーとして変わった部分も感じたりしますか?
雪妃「感じないですけど。でもプライベートが充実しているとリング上にも出るものだと思いますね。」
ーーそれは雪妃さんも一緒で出るタイプ?
雪妃「私出るタイプだと思います(笑) プロとしては出しちゃいけないですけど。でもやっぱり出ますよね?普通に社会に出てる方でも嫌なことがあったりうまくいかないこともあるだろうし、それを感じさせないというところもあると思います。」
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