【AEW】志田光インタビュー③ AEWでの野望と演劇・”コルバタ志田組”・プライベートに迫る

国内ラストマッチに向けた思いを語ったインタビュー①、AEW挑戦への経緯やライフワークとしての魔界について語ったインタビュー②に続き、今回の第3弾ではよりディープに「プロレスラー志田光の野望」「演劇・“コルバタ志田組”」「プライベート」に迫る。

<プロレスラー志田光の野望>

――プロレスラーとしての野望はありますか?

志田「やっぱり、今は一人でも多くの人に見てもらいたいなって思いますね。アメリカの女子プロレスってあんまりスポーツとして見られてないなって思っていて…女子プロレスラーとして、日本でいうプロ野球選手やアメリカのメジャーリーガーとかそれに並ぶプロスポーツ選手になれたらいいなって思います。アメリカの女子に対するイメージってアスリートっていうよりモデルさんだったりっていう感じなので、そのイメージを変えていきたいですね」

――WWEでも年間最大のレッスルマニアでメインを女子がつとめる時代になってきました

志田「アスカさんが行ってからそういう流れになって。AEWもそうなってきていて。本当に時代が動いてきている。それまではディーヴァだったじゃないですか。それがアスリート、プロスポーツ選手として見られ始めているので、そこをもっともっと加速させて。女子プロレスを男子プロレスのおまけではなく一大スポーツとして変えていきたいですね」

――近い将来、志田選手の試合がAEWのメインになる日がくると思います

志田「女子だけの興行もいいですよね」

――日本マットの思い出も色々ありました。尻神教とか…

志田「楽しかったー。自主興行をやるにあたって昔の興行の資料とか見返すことがあったんですけど、尻神教めちゃめちゃ面白かったなって(笑)何言ってんのこいつらって。メンバーが強すぎましたね」

――個性が強いですよね

志田「豊田さんとかも入ってましたもんね」

――よくそんな人達を従えましたよね。志田さんの自己発信ですよね。色んな人を巻きこむという

志田「フリーになってからはNoといわないをモットーに本当に色々な団体にあがって。雪のリングの上で試合したり、マットを車に積んで被災地で試合したり。私、被災地を回る中で初めてひいおばあちゃんに会ったんですよ。そういう運命的な出会いもあったりとか。駅前でプロレスしたり、お祭りでプロレスして…それこそちっちゃい頃から参加していた七夕祭りにレスラーとして出る側で参加してっていうのも、本当にプロレスによって色んな縁をつなげてもらったっていう感覚が凄いですね」

――プロレスと出会って良かったですか?

志田「良かったです。プロレスが全部夢を叶えてくれているので。本当にあの時辞めなくて良かったなって」
※志田光は2009年8月のアイスリボン初の後楽園を最後にプロレスを辞める決意を固めていたが映画「スリーカウント」を見てプロレス継続を決意した。

<演劇・“コルバタ志田組”について>

――9月に実施した演劇・“コルバタ志田組”の感想は?

志田「一番最初にでてくるのは本当に大変でした(笑)」

――チャレンジングですよね

志田「脚本を書いてるMARUさんも同じ感想で。これまで8本、ピアノ弾いたり、ダンスしたり、野球したり、なにこれ?っていう位、色んなチャレンジをさせてもらった中で、コルバタ志田組最後の公演で長セリフっていう今まで一種飛び道具的なチャンレンジだったのが、最後だから女優としてのチャレンジさせてもらえた。私の中で卒業試験みたいな。飛び道具のない女優・志田光としてのチャレンジをMARUさんに与えてもらったと思うし、それを乗り越えられたことでまた一つ自信を持ってアメリカに行けるなっていう風に思いましたね」

――思い残すことは一旦区切りをつけたと

志田「要所要所にセリフでも『あなたはアメリカになんて絶対に渡さない』とか『一カ月に一回戻ってくるからね』とか、そういうセリフが入っていて」

――にくい演出ですね

志田「ひと場面ひと場面に皆さんの思いを凄く感じて。コルバタ志田組は団体ではないんですけど出てくれてる方たちは結構固定で、最後のカーテンコールでは全員号泣っていう(笑)本当に一個の青春が終わったなって感じです」

――こういう取り組みを含めて人間・志田光が成長したっていう感じですかね

志田「本当にそう思います。プロレスラー志田光は色んな団体で成長させてもらいましたけど、女優・志田光はコルバタ志田組で成長させてもらえたなって思いますね」

――振り返ると志田さんは色んな人を引き付けますよね。色んな人が味方になる稀有な存在です

志田「特に座長として何かしたかっていうと何もしてないんですけど。みんなが支えてくれた座長だったなと思います」

――座長ができる人も限られるじゃないですか

志田「やらせてもらったっていう感じです…」

――将来どんな人になっていたい?

志田「私が憧れてた人ってトゥームレイダーのララでめちゃめちゃ格好いいじゃないですか。一人の人間として自立していて自分の信念があって誰にも媚びていないイメージがあって。男性からも年上からも子供からもあの人格好いいなって思われる人でいたいなと。これからどんどんおばちゃんになっていくじゃないですか。おばちゃんになったとしても信念を持って格好いいなと思われる存在でいたいなと」

――女子プロレスラーの方は巨大化していく人が多いので、そうならないで欲しいです

志田「AEWの契約の一項の中に『常に自分のベストのコンディションをキープすること』というのもあるので。そこは念を押されました」

――トレーニングも食べ物も含めて

志田「気を付けなさいよって。あんなにストイックな人達の中にぶち込まれて大きくなるとかできないです」

――トレーニング施設も充実しているんですよね

志田「はい、本当に凄いです。楽しみです」

<プライベートについて>

――ボーリング得意なんですか?

志田「得意でした。最近全然やってないですね。20歳くらいの時にベストスコア180が最高だったと思います。100をきることはないです」

――たまにやりたくなる?

志田「家族でたまにやりにいくんですが、お兄ちゃんとお父さんがガチなんです。マイシューズでプロのボウラーさんの映像をみて研究していて。そういうのまざまざと見せつけらると引いちゃうっていうか」

――それでも家族が好きでボーリングをやってたという

志田「寒川にはボーリングくらいしか娯楽がなくって(笑) めちゃめちゃ行きましたね。しかも家族はスポーツとか勝負ごとに本気すぎるんで。罰ゲームがえぐいんですよ。勝負ごとの順位で家族内の序列も変わるので。お金とかも賭けて。めっちゃハードです。負け犬になりさがらないように必死に努力する」

――そこでファイティングスピリットが養われたと

志田「本当に。どこ座るとか、テレビ何見るとか。プロレス始めた時は実家暮らしで『なんであいつに負けるんだ』とか無茶苦茶言われました。お父さんに。お母さんも試合に凄い応援にきてくれて大声で応援してくれるんです『しだーっ!!』って」

――結婚願望は?今回は夢を追いかけてますけど、プライベートよりも夢?

志田「ちょっと前まで結婚願望まあまああったんですけど、今となっては今じゃないなって。結婚とかしてられないなって。プライベートだったら、本当に今一番したいのはコスプレでアメリカのコミコンにでたい。コスプレだけはアメリカで続けたい」

――コスプレ本当に好きですよね

志田「本当に好き。ただの趣味なんですよ」

――いいですね。映えますよね。コスプレやってるとテンション上がりますか

志田「テンションめちゃくちゃ上がります」

――キャラクターに人格も寄せていこうとなります?

志田「なるし、元気を貰います。AEWの皆がTV放送発表の時にハリーポッター役のダニエル・ラドクリフさんと写真撮ってたんですよ。それが本当に羨まし過ぎて。ダニエル・ラドクリフとベネディクト・カンバーバッチに本当に会いたい。お金を払って2ショットでもいいので(笑)プライベートでやりたいことです」

――最後に日本のファンの方に残しておきたいメッセージがあれば

志田「本当に日本で10年11年、ひたすら応援して下さった方たちに感謝しかなくて。プロレス好きじゃない状態で入ってきた、こんな私を皆さんに育ててもらったなって思っているので、言わば皆さんがお父さんお母さんですよ。そんなお父さんお母さんたちに、とりあえず『行ってきます』を言って、向こうでの活躍が皆さんの耳に入るように少しでもビッグになって、また待っててくれるようでしたらお会い出来たらいいなと思ってます」

――FacebookのLiveはこれからも続けていく?

志田「全然今もできていなくて。不定期配信で今後も続けていきます」

――それはやってもOK?縛りはない?

志田「全然自由です。できるだけTwitterやInstagramでも動画をあげていきたいなと思っているので。本当に志田行ったのかな?って思われるぐらい発信していきたいなと思います。1ヶ月に1回は帰ってくるので」

――今日はありがとうございました

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