【新日本】石森がヒロムとの25分超えの激闘を制す!デスペラードはイーグルスに辛勝!無法ファイトのSHOはDOUKIを撃破し単独首位!『SUPER Jr.28』<11.27藤沢:全試合結果>

▼第5試合 30分1本勝負
「BEST OF THE SUPER Jr.28」公式戦
BUSHI 〇(3勝3敗=6点)
vs
エル・ファンタズモ ×(2勝4敗=4点)
13分45秒  エムエックス→エビ固め

■試合後バックステージコメント

BUSHI「SHOに負けて、ヒロムに負けて、そして今日、連敗だけ、3連敗だけはどうしても避けたかったよ。そして、なかなか勝てなかった男だけに、ファンタズモに勝った今日、俺にとってデカいぞ。今日の勝利は、な。

次は明日、明後日、ロビー・イーグルス。ちょっと前まで(ジュニア)2冠の男。そしていまは、IWGPジュニアタッグのベルト持ってるんだよな。ロビー・イーグルス、お前との勝負だ」
 
 

ファンタズモ「(※コメントルームに入るや崩れ落ちるようにフロアに仰向けになる。しばらく沈黙ののち)いったい俺が何したっていうんだ!? なんでここまでしてやった俺にこんな仕打ちをするんだ!? マスター・ワト? カネマル? ロビー? BUSHI? なぜなんだ、神よ! 答えてくれ!

(※上半身を起こし、フロアに座リ直して)俺は世界で1番トーナメントで結果を出してきたレスラーだぞ! 『ECCW Pacific Cup』優勝、『RevProブリティッシュJ-CUP』優勝、GWFライトヘビー級ワールドカップ優勝、そして『SUPER J-CUP』2連覇のこの俺が、なぜかこの『BEST OF THE SUPER Jr.』では最下位だ! いや、今年はほとんどの外国人が日本に来れないいま、“BEST”とは呼び難い。しかし、そんな中でも俺は最下位だ!

(※ゆっくり体を動かし、正座するような姿勢になり、ビデオカメラを凝視しながら)次の相手はヒロム! ヒロム……ヒロムちゃん! お前だ! みんなが俺たちの対戦に期待してるな。お前、(ヒロムの攻略本の)俺のページに、“Don’t waste your talent(才能のムダ遣い)”って書いてただろ! 意味わかって言ってんのか? (攻略本を作りながら)糊の匂いを嗅いで頭イカれたんじゃねぇのか!? “俺が才能をムダにしてる”じゃなくて、“俺の才能が真っ当に評価されてないの間違いだろ! “才能のムダ遣い”だと? 

ハハ……じゃあ、俺もオスプレイみたいに殻を破った方がいいのか!? いまこそ俺の真価を見せるときかもしれないな。このリングで俺に出来ないことは何ひとつない。でも全部見せてしまったら、残りのジュニアが全員、俺の引き立て役になってしまうだろ。“才能のムダ遣い”だとよ! (※ゆっくり立ち上がりながら)たしかにこのクソみたいなジュニアにいたら、そりゃ俺の才能は活かされないな……」

 

▼第6試合 30分1本勝負
「BEST OF THE SUPER Jr.28」公式戦
ロビー・イーグルス ×(2勝4敗=4点)
vs
エル・デスペラード 〇(3勝2敗1分=7点)
18分25秒  エル・エス・クレロ

■試合後バックステージコメント

デスペラード「(※ベルトを手に、足を引きずりながら引き揚げてきて)はあ……チクショー……勝ち点はもらったけど、チクショー……。攻め込まれた。強い、うまい、速い。面白ぇなぁ。面白いけど、ああ、悔しい。クソー……。チクショー……。でもあいつ、『いつでも挑戦してこい』と言ったら、『オーストラリアでやろうぜ』って。いいじゃん、呼んでくれよ。なあ? ずーっと中で。国内だけじゃねぇ。

新日本の中っていう、すごく小さいところでずぅーっとジュニアはゴチャゴチャゴチャゴチャやってんだ。ハァ……なあ、『(BEST OF THE)SUPER Jr.』のときだけとは言わねぇが、ああいうふうに外から来てくれてるヤツらのおかげでどれだけ助かってるかだ、なあ? 実際強いし、面白いし。ロビーとはもっとやりてぇな。

だけど、まずは『SUPER Jr.』。自分自身の闘いに納得はいかなくても、勝ち点はふたつもらってんだ。なにがなんでもだ、決勝残って、俺自身が納得いく形で優勝して、満を持して……『ドーム』って言うと前哨戦みてぇだな。やだなぁ……。やっぱ夏前に『SUPER Jr.』やろうぜ!」
 
 

ロビー「クソ……デスペラード、俺との試合は楽しいって言ってたよな。俺もお前との試合は毎回楽しいよ。でも試合の翌日は身体のどこもかしこも痛い。誰もが優勝目指して闘っている『(BEST OF THE)SUPER Jr.』公式戦のひとつなんだから、アバラを狙われたり、頭から落とされたり、アゴにパンチを食らうくらいのことは覚悟してた。特にお前はチャンピオンとして出場してるんだから、チャンピオンとしての強さを示したいはずだ。それに、この前、成績では俺が上回ってるって言ったばかりだけど、もうお前に越されてしまった。

これで6試合が終わったのか? 俺が勝ったのは……ワトとファンタズモか。ファンタズモからの勝利は自分の中では10点に相当すると思ってる。今日の1敗はそこまで悪くない。相手はチャンピオンだからな。いま、ジュニアのトップに立ってる男なんだから、そうそう簡単に勝てたらおかしい。悔しいけど実力がなければ、俺に勝って今ベルトを巻いてるはずがない。『BEST OF THE SUPER Jr.』……勝ったり負けたり変動が激しい。負けては勝ち、負けては勝ち……前回YOHに負けてしまったから、今日はもう絶対に負けられないって思ってたけど、勝てなかった。

でも次の公式戦で勝てば、この負のスランプから抜け出せるような気がしてきた。だから今日を境にロビー・イーグルスは復活する。いままで俺はずっと番狂わせだったんだから。俺にとって3回目の『SUPER Jr.』、絶対にファイナルまで駆け上がってインパクトを残す。足は片方ボロボロだけどな……。いままで以上にもっと速く、もっと強くなって、優勝だけを目指していく。次は? BUSHIか……。忘れないでくれよな。この俺はスナイパー・オブ・ザ・スカイ(天空の狙撃者)。心してかかってくることだな」

 

▼第7試合 30分1本勝負
「BEST OF THE SUPER Jr.28」公式戦
高橋 ヒロム ×(3勝2敗1分=7点)
vs
石森 太二 〇(4勝2敗=8点)
25分36秒  Bone Lock

■試合後のリング上で石森がマイク

石森「ヒロムー!やっぱ、オメーはスゲーヤツだな。認めたくねえけどよ、クソッ!(と、リングを拳で叩いてから、仰向けになり天井を見上げる)。オレはアイツみたいに、元気よくペラペラペラペラしゃべれねえけどよ、一つだけ、言っといてやる。新日本ジュニアは、エル・デスペラードと、高橋ヒロムだけじゃねえんだよ、オイ!

前も言ったけど、あらためて言う。オイ、オレを見ろ。オレがジュニアの強さ!凄さを!見せつけてやるよ。It’s Reborn!」

■試合後バックステージコメント

石森「(※首の後ろをアイシングしながら引き揚げてきて、コメントルームに入るやフロアに座り込む)この『(BEST OF THE)SUPER Jr.』、現チャンピオン、エル・デスペラードは、『全選手が横一列だ』と言った。だがよ、総合的にリング内外を見れば、デスペとヒロムが頭ひとつ抜けてることはわかってんだよ。それに対抗するヤツが誰かってこと。

俺かも知んねぇし、あのレンチ持ったあんちゃんかも知んねぇし、もしくは、BUSHI、ファンタズモ、ロビー、金丸かも知んねぇ。そう考えるとよ、誰が出てきてもおかしくねぇんだよ、この『SUPER Jr.』。そうやってよ、な、やってる俺らの方が最高に面白ぇじゃねぇか。なあ!? ってか、これが(リーグ戦の)折り返しだろ!? ワンリーグとはいえ、だいぶ質が上がってんな、オイ。だから面白ぇんだよ、この『SUPER Jr.』は。2018年以来、決勝いってねぇけどよ、ウン……ウン……今年は、俺が大好きな“スモウアリーナ”(両国国技館)いってやるよ」
 
 

ヒロム「(※左腕を後ろ手にして動かさないようにして)石森、上から言わせてもらう。ただただ、強ぇだけの人間かと思ったら、面白いな。面白いこと言うな。それでこそ、ジュニア、ジュニアはやりがいがある。

そう、俺とデスペラードだけじゃない。石森、ファンタズモ、BUSHI、金丸、田口……いっぱいいるんだ。もっと、生意気になってみろよ。負けた俺が、上から言ってやる。それにしても、強すぎるなぁ! 石森、勝てる気がしねぇねぇ! 面白いぐらいに、勝てる気がしねぇよ……」

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<写真提供:新日本プロレス>

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