【加藤拓歩×鈴木敬喜インタビュー】5.4横浜武道館でタッグ王座挑戦「シミラリティとして大日本のタッグの歴史に名を連ねたい!」
大日本プロレスが5月4日(祝・木)に神奈川・横浜武道館で開催する「BIG JAPAN ENDLESS SURVIVOR〜INFINITY INDEPENDENT〜」の告知に、『シミラリティ』の加藤拓歩と鈴木敬喜が来社。
この大会で2人は、野村卓矢&阿部史典のアストロノーツが持つBJW認定タッグベルトに挑戦する。大日本プロレスと新潟プロレスの越境タッグの関係性、また私生活での2人の関係性に迫る!
そして、野村卓矢と阿部史典に対する想いや脅威について語ってもらった。
①王者・野村卓矢&阿部史典(アストロノーツ)戦への意気込み
アストロノーツの野村卓矢(右)&阿部史典(左)(23.4.13 後楽園ホール大会)
――5.4横浜武道館大会で、お二人はBJW認定タッグ選手権試合として野村卓矢選手、阿部史典選手のアストロノーツへの挑戦が決定いたしました。こちら挑戦の意気込みはいかがでしょうか。
加藤「横浜武道館という大きい大きい場所で、しかもアストロノーツとのタッグ選手権というのはこのうえないシチュエーションだと思うので、めちゃくちゃ楽しみですね」
――楽しみの方が勝ちますか?
加藤「勝ちますね。相手がアストロノーツというのもあるし、タイトルマッチということもあるし、もうすでにワクワクしてます」
――アストロノーツは血が湧きたつというか、魅力ある対戦相手なんですか?
加藤「そうですね、僕らと2人(野村&阿部)が仲いいということもあって、似てるなということもありますし、普段からお世話になってる2人なので、思い入れは強いかもしれないですね」
――普段から仲良くしてる分、やりにくさとかは感じないですか?
加藤「全然ないですね。それこそ野村さんはシングルマッチでいうと10回以上やってるんで、やりにくさとか感じませんし、むしろやればやるほど響いていくというか、そんな感覚がありますね」
――結構厳しい技をくらうことも多いかと思いますが、それも受けたうえで返してやろう見たいな感じですか?
加藤「そうですね、僕らは本当に耐えて耐えて…という感じだと思ってるんで。くらっても、もらい続けても、それを返し続けて…という中での勝負になるんじゃないかなと思います」
――鈴木選手はいかがですか?
鈴木「加藤と組んでまだ数か月のときに、アストロノーツにBASARAのIRON FIST TAG王座に挑戦したんですけどボコボコにされて(笑)。向こうのチーム力を知らしめられてしまって。そこから頑張ってきて、最侠タッグリーグの札幌※で加藤が3カウントを取ってくれたんですよね。そこまで自分らは成長できたんで、あとは結果というか、実績、証が欲しいといったところですね」
※10.4 シャトレーゼ・ガトーキングダム・サッポロ大会
最侠タッグリーグ2022 Aブロック公式戦で、野村&阿部のアストロノーツに、鈴木&加藤が対戦。加藤が野村に回転足折り固めで3カウントを奪った。
――対戦相手のアストロノーツとの試合はやはり気持ちが高ぶりますか?
鈴木「そうですね、アストロノーツとは何回かやらせてもらってますけど、他のタッグとやるときとは何か違う熱いものがあるというか…」
――やはりお二人ともアストロノーツとの対戦は、楽しさの方が勝ってるという感じでしょうか。
鈴木「一番楽しいけど一番きついな」
加藤「そうっすね」
鈴木「めちゃくちゃ緊張するっていう相手っていうことでも、いい意味でないのかなって思いますね」
②野村卓矢、阿部史典の印象
――相手タッグのそれぞれの印象を伺いたいのですが、野村卓矢選手の印象はいかがですか?
加藤「プライベートとリング上のギャップがすごいってよく言われてますけど、野村さんは本当にサイコパスみたいな感じで何考えているか分からなくて(笑)」
――近くにいても何考えてるか分からないですか?
加藤「分かんないっすね。それこそ道場に住んでた時は二段ベッドの上が野村さん、僕が下で同じ部屋だったんですけど、夜な夜な猫の写真交換したりして。変な話なんですけど、でもリングに上がればすごいですよね、絶対にぶれない軸みたいなものがある人だなって思います。僕は結構いろいろ取り入れて、あれいいじゃん、これ悪いじゃんって考えちゃうタイプなんですけど。野村さんは本当に1本軸、どんな大荒れな天気でも倒れないぞというおおきな大木というか、そんな芯がある気がしますね」
――野村選手はリング上だと顔つきも本当変わりますもんね、闘争心丸出しで。
加藤「そうですよね、野村さん本当に顕著だと思います」
――鈴木選手はいかがですか?
鈴木「僕は野村さんのプライベートとかは全然分からないんですけど、リング外ではすごい甘い顔してんすけど、リングの上では全然違うなと。サイコパスというのは、分かる気がしますね(笑)」
――そして阿部選手についてはいかがですか?
鈴木「阿部さんについてはギャップは感じないですけど、ここでこういう技がくるか!みたいなフェイントというか、頭の回転がすごいなと思いますね」
加藤「プロレスラーでもいろんな方いらっしゃると思うんですけど、阿部さんは本当にプロレスがめちゃくちゃ好きだなというのは感じますね。それこそ去年の今くらいの時期に阿部さんと2人でご飯食べに行ったことがあって、阿部さんのプロレス感とかいろいろ聞いてですね、ちょっと衝撃を受けたんですよね。自分の考えが180度変わったというか…」
――例えば…?
加藤「語弊があるかもしれないですけど、『プロレスは俺らが好きだからやってるだけじゃん!もう自分の好きに、もっと伸び伸びやろうよ』って言われたんですよね。それに衝撃を受けて、そしてそこから…自分がすごい変わったわけでもないのに取り巻く環境が変わったという感覚があったんですよね。だから阿部さんはプロレスがめちゃくちゃ好き、そして僕にとって恩人だと思う人です」
③タッグ王者組(アストロノーツ)の印象
――では、実際2人が組んだ時のチームワークというか、タッグの印象はいかがでしょうか?
加藤「我が道を行くみたいな色が強いですね。なんとなしに組まれたチームではなしえないレベルまでタッグ力がついてきてるし、プライベートでも仲良さそうにしてるので、かなり昇華されたチームだなと思います」
――2人に隙はないですか?
加藤「ないと思いますね。阿吽の呼吸というか、もともと何秒先が見えて相手の動きを知っていたようかの動きをしますしね」
――鈴木選手はいかがですか?
鈴木「やっぱりタッグ力は一番すごいような気がしますね。でも仲がいいということと、若い頃から組んでるというところで、自分たちとも似てる感じがするんですよね。だから一番似たタッグチームというわけじゃないですけど、超えたいチームという感じですね」
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