【全日本】「いいんだね? 殺っちゃって」永田裕志が三冠防衛に成功、次期挑戦表明の安齊勇馬を迎撃へ! 

全日本プロレスは5月29日「#ajpw スーパーパワーシリーズ 2023」後楽園ホール大会を開催した。

メインイベントで行われた三冠ヘビー級選手権試合では新日本プロレスの王者・永田裕志が当初はチャンピオン・カーニバル2023を優勝した芦野祥太郎との試合が決定していたが、芦野の左尺骨骨折の診断により中止。本田竜輝との挑戦者決定戦を制したGLEATのT-Hawkと対戦。

外敵同士の対決となったが、T-Hawkは入場で芦野の曲を一部使用するなどその想いも背負い、逆水平チョップで攻め込む。

永田もT-Hawkの右腕を攻め苦しめていき、エクスプロイダーを見舞い、ハイキックから最後はバックドロップホールドで勝利した。

勝利した永田の元に昨年9月の日本武道館大会でデビュー戦の相手をした安齊勇馬がリングサイドに姿を現すと「安齊、なんか言いたいことあんのか?」と呼びかける。リングに入った安齊は「次の挑戦者、俺じゃダメですか?全日本のシンボルである三冠ヘビー、全日本の俺が取り返して時代を変えます。永田さん!俺の挑戦受けてください」と挑戦表明。

これを受けて永田は「お前の挑戦受けてやるよ。ただし、しっかり覚悟して来ないと殺られちゃうぞお前。お客さん、いいんだね? 殺っちゃって。覚悟してこい!」と挑戦を受諾した。

安齊がリングを後にするとT-Hawkのチョップに言葉が出てこないとするも「1、2、3、ゼアッ!」で大会を締めた。

「このベルトが戻ってきましたよ。『ALL TOGETHER』(6月9日両国国技館)はこのベルトを持って上がります。全日本代表になっちゃうのかな。いやあ、T-Hawkのチョップ、胸が、なんていうのか、胸骨をぶち抜くようなチョップが凄かった…強い。本当に全日代表とか、ベルトを獲りたいとか、そういうの関係なく、あれだけぶち込まれてきたら気合いというかね、こっちもカーッ!と燃え上がって。俺も再び強烈な心の炎というか、そういうものを復活させてくれたというか。久しぶりにバチーンと食らって、クオーッって腹の底から湧き立つ怒りというかね、そういうものを感じたね。T-Hawkに感謝しかないです。まあ、全日本プロレスファンからすれば、この三冠ベルトを永田から取り返すというテーマがなかったかもしれないけど。今日来てくれた、超満員にならなかったのは悔しいですけどね。今日来てくれたお客さんはみんな満足したと思いますよ。永田を応援してくれた人は猛烈に喜んでくれるだろうし、T-Hawkを応援してくれた人たちも思いきり悔しがったのが会場中見渡してよくわかりました。蘇ってきましたいろんなものが。まだまだできますよ」

――次の挑戦者に安齊選手が名乗りを上げましたけども、彼のデビュー戦以来のシングルになると思いますが

永田「全日本プロレスをいろいろ見てると混沌としてますよね。諏訪魔がブードゥーと揉め事というか、仲間割れみたいにして追い出されちゃったみたいだし、そこに石川、なぜか小島聡が助けに入って。なんかその、1回もうチーム編成じゃないけど、分裂してまた1つにしっかり固まったほうが今後の全日本プロレスにためにもいいんじゃないですか。でも、その中でも安齊という若いのが出てきたってことは、彼は今後の全日本プロレスの救世主になり得るものは持っている。ただ、それは永田裕志を倒してからです。多くのチャンスを彼自身の力で取りましたけど、さあこれを活かすも殺すも安齊勇馬次第。俺は簡単に負けない。もう一度、日本マット界に永田裕志というものをしっかり植え付けるためにもこのベルトがいる。今日で防衛戦が2度目で。安齊という最高の素材を俺がおいしく調理して、しっかりガブリと食ってやりますよ。それが全日本プロレスのためでもある」

安齊「リング上で言った通り、俺が全日本プロレスに三冠ベルトを取り戻します。きっと、まあ俺みたいなまだデビューして日が浅いヤツが『なに言ってるんだ?』とか言う人もいるかもしれませんが。俺が全部それもひっくり返して、必ず三冠ベルトを取り返します。俺のことを見ていてください」

「#ajpwスーパーパワーシリーズ2023」
日時:2023年5月29日(月) 開始18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:834人

第8試合 メインイベント  三冠ヘビー級選手権試合  60分1本勝負
【第69代王者】
○永田裕志 
22分26秒
バックドロップホールド
【挑戦者】
×T-Hawk
※第69代王者・永田裕志が2度目の防衛に成功



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