【東京女子】首の負傷で欠場の坂崎ユカがプリンセスタッグ王座を涙の返上!パートナー瑞希は白昼夢とのハンディ戦に臨むも及ばず

 東京女子プロレスが6月11日、東京・後楽園ホールで「STICK OUT ’23」を開催した。首を負傷して欠場した坂崎ユカが瑞希とのマジカルシュガーラビッツ(マジラビ)で保持していたプリンセスタッグ王座を無念の返上。瑞希が1VS2ハンディキャップマッチで白昼夢(辰巳リカ、渡辺未詩)と対戦して奮戦するも最後は力尽きた。

 坂崎は5月8日の記者会見で、12月1日の後楽園大会をもって卒業することを発表し、その後、米国遠征へ旅立った。約1ヵ月間の遠征を経て帰国しメディカルチェックを受けたところ、首の負傷により「当面の安静と加療が必要」と診断されドクターストップ。本人は出場を強く希望したが、団体側が「今回の負傷箇所が大きな事故につながりかねないものであり、それを未然に防ぐことがプロレス団体、及びプロレスラーの務めであること」と説明し、欠場が決定。当初、今大会では王者組・マジラビVS挑戦者組・白昼夢によるプリンセスタッグ選手権戦が行われる予定だったが、王座は返上となり、タイトル戦に出場予定だった選手たちと協議の結果、瑞希VS白昼夢のハンディ戦に変更となった。坂崎は7月8日、東京・大田区総合体育館大会も欠場となり、決まっていたナイラ・ローズとのシングル戦は中止とされた(ローズの対戦相手は後日発表)。

 オープニングで登場した坂崎は「防衛ロードと卒業ロードを一緒にやっていくって決めてたなかで返上しないといけないってなったことがすごく悔しいし、瑞希にも申し訳ない」と涙。そして「首はドクターは調子悪いって言うけど、私は調子いいのでやっぱりやります。そもそも調子いいから試合できるわ」と訴えた。パートナーの瑞希は「お医者さんがダメって言ってるんだからダメでしょ? ユカッチの頭で考えて、やったら死んじゃうから。それは一番イヤやからやめて。一番悔しいユカッチの気持ちと私の気持ちと、白昼夢も団体も全部汲んでくれて。一人じゃないから見守ってて。だから今回はベルト返上します。すぐに獲り返しにいくし、未来は絶対あるって信じてるから」となだめて、2人はベルトを甲田哲也代表に返還した。

 1VS2のハンディ戦は、瑞希が辰巳をうまく利用して渡辺と誤爆させると、なぜか辰巳が瑞希と合体して渡辺を攻撃する狂乱ぶり。辰巳が正気に戻ると、瑞希は場外の2人めがけてトップロープからダイビング・ボディアタックを投下。

 さらに場外でダウンした辰巳にダイビング・フットスタンプを見舞い、渡辺には秘技・渦飴を繰り出すなど、必死の攻め。

 しかし、瑞希は辰巳に捕獲されると、ツイスト・オブ・フェイト、ミサイルヒップを食らってごう沈し、3カウントを聞いた。

 バックステージで瑞希は「ユカッチの悔しい気持ちとか誰より一番分かってたから。ちょっとわがまま言っちゃったけど。未詩とリカさんにすごく感謝だし、見守ってくれたユカッチにもありがとうだし。いつか絶対、白昼夢とマジラビでやりたい。マジラビ、まだまだ未来でいっぱい組みたい。待ってる」、坂崎は「この状況で白昼夢もやりたくなかったと思うけど。でも、こうやって私のわがままと、私のわがままを止めてくれた瑞希の気持ちを汲んでくれたことで、こういう機会をもらえたので感謝してます」と話した。

 一方、マジラビとの対戦を熱望していた渡辺は涙で言葉にならず。辰巳は「どうしても戦いたかったマジラビと、2人とはできなかったんですけど。ハンディキャップとはいえ、今のチャンピオンのみずぴょんの強さとか感じることができて、私はすごく触発されて。今日は優位な立場だったから勝てただけだと思うし、ユカちゃんが復活したら、必ずマジラビと白昼夢で絶対試合はするので。反対されようが、NGであろうが勝手にやるんで。どこでも、リングでなくてもやるんで。誓います。待っててください」とマジラビとの対戦を強く希望した。

 また、夏の最強女王決定シングルトーナメント「第10回東京プリンセスカップ」(7月15日、東京・両国KFCホール~8月13日、後楽園)へのエントリー選手が、瑞希、辰巳、山下実優、中島翔子、渡辺、ハイパーミサヲ、愛野ユキ、上福ゆき、角田奈穂、乃蒼ヒカリ、らく、鈴芽、遠藤有栖、荒井優希、宮本もか、桐生真弥の16人に決定。

 1・29春日部大会で左手の指を骨折し欠場していた長野じゅりあが7・8大田区で復帰することが決まった。「パワーアップした姿を見せられるように頑張りたい」(長野)。

 さらに、プロレスとアイドルを両立するグループ「アップアップガールズ(プロレス)」に5人目の新メンバー・ウタが加入した。石川県出身の16歳で、好きなプロレスラー、好きなアイドルはともに渡辺だという。ウタは新たなアプガメンバーとして、東京女子の練習生としてデビューを目指す。

【大会名】STICK OUT ’23
【日時】2023年6月11日(日)
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】604人

▼第一試合 20分一本勝負
○乃蒼ヒカリ&角田奈穂 vs 凍雅●&大久保琉那
7分4秒 片エビ固め
※ランニング・ネックブリーカードロップ

▼第二試合 15分一本勝負
○原宿ぽむ vs HIMAWARI●
8分5秒 片エビ固め
※ぽむ・ど・じゃすてぃす

▼第三試合 20分一本勝負
○上福ゆき&鳥喰かや&上原わかな vs 荒井優希&らく&鈴木志乃●
9分51秒 片エビ固め
※フェイマサー

▼第四試合 15分一本勝負
○ハイパーミサヲ vs 桐生真弥●
8分53秒
※ハイパミ・リターンズ

▼第五試合 20分一本勝負
中島翔子&○宮本もか vs 鈴芽&風城ハル●
13分35秒 羅生門

▼セミファイナル 1vs2ハンディキャップマッチ 20分一本勝負
●瑞希 vs 辰巳リカ○&渡辺未詩
17分8秒 片エビ固め
※ミサイルヒップ

▼メインイベント インターナショナル・プリンセス王座次期挑戦者決定戦 30分一本勝負
○愛野ユキ vs 遠藤有栖●
14分27秒 片エビ固め
※ヴィーナスDDT

〈写真提供:東京女子プロレス〉

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