【2AW】花見達也が現状を打破したいという胸中を激白!6.18吉田綾斗との無差別王座戦へ懸ける想い

千葉密着・発信型プロレス2AWの花見達也が、6月18日(日)に開催する「2AW 旗揚げ4周年記念大会 GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉」大会で2AW無差別王者である吉田綾斗との王座戦を控え、吉田戦への意気込み、他団体のライバルである青木優也への想い、そして心の中でくすぶっている現状に対する胸の内を明かした。

①2AW 無差別級選手権試合(吉田綾斗戦)に向けての意気込み

――花見選手、6月18日(日)に「2AW 旗揚げ4周年記念大会 GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉」で吉田綾斗選手との一戦が決定しています。まず、この試合に向けての意気込みをお願いします。

自分が吉田さんに挑戦する経緯は、今回、吉田さんが前王者の真霜さんから取って、真っ先にチチャリート・翔暉だったり若松大樹という自分の後輩たちが動いて、その後に他団体の選手や吉野さんたちが行きました。

自分はタッグベルトを持っていたんですけれども、やはり自分もそこに関してはすごく「俺も行きてえ!」みたいな気持ちはずっとあったので、「じゃあここだ!」ということで名乗りをあげました。

そもそも前回、本当は最上さんが挑戦するはずだったんですけれども、残念ながらケガで欠場となりました。そこに名乗りを上げた吉野さん、自分、テイラー・アダムスという3人のレスラーが挑戦者決定戦を行うことになって、自分はそこで直接ではないですが負けてしまいました。

本当は立場的にはこんなにすぐ行くべきじゃないのかもしれないですけれども、悔しさが忘れられなくてそんなことはもう言ってられず、身体が勝手に動いて挑戦表明をしていました。

――今の2AWのそういうバチバチさみたいな、本当に動ける最高峰のレスラーたちの激しい戦いみたいな部分がお二人が戦うことによって体現させられるのではないかとすごく思います。花見選手の外での評価が非常に高いですし。

本当ですか?

――本当です。そういう部分を踏まえても吉田・花見戦は今後の2AWの黄金カードに昇華していくような戦いが見られるのではないかと思っています。本当に若くて勢いがあるのはまさに今ですよね。

そうですね。本当にやるからには、今までの全2AW無差別級選手権試合に負けるつもりはないですし、もちろんそれを超える試合をしてその上で自分が王者になろうと思っています。

――前哨戦での王者の感触はいかがでしたか。

もう分かっていたことですけれども、やっぱり吉田綾斗というレスラーの強さは本当に感じました。前哨戦5回ぐらいやってるんですけれどもほぼ負けてるんですね。

でも、もちろんそこで負けたからといって落ち込んでもいられないので気持ちを変えて、吉田綾斗がどういう強さでどう突破したらいいかを自分なりに考えて自分の全力をぶつけていくだけという感じでした。

これは難しいですけれども、「自分の全てをぶつけるだけだ」って思うと無鉄砲に走ってるみたいですけれども、そこは自分なりに戦略を考えながら全部をぶつけています。

――真霜選手からのアドバイスみたいなものはありますか。

アドバイスというアドバイスはないんですけれども、今言ったようにどうしても自分のファイトスタイルだと無鉄砲さが目立ってしまうときがあるので、そこを「大丈夫か?」とは言われています。「熱さはそのままでいいから冷静になれるところはなるんだぞ」と。何としても取るんだという気持ちはそのままで、冷静になる場面は大事だとアドバイスというか怒られています。

――確かに炎のタイプと冷静なタイプというかクレバーな王者という感じがしますよね。

そうですね。

――そこの戦いですね。スイングはものすごくしている感じがしますので、2人であればもちろん会場を沸かせる試合になると思います。ここまで吉田選手のライバルというのは浅川選手だったと思うので、そういう人が抜けるのはある意味チャンスです。

ありがとうございます。

②現2AW無差別王者・吉田綾斗とは

――団体としても吉田・花見戦というのは今後の黄金カードにしていきたいのではないでしょうか。

吉田さんがずっとエースという位置で戦ってきて、自分はそこを目標にしてやってきた部分があるので、黄金カードというか「2AWといったらこれだ!」という立ち位置にしていくつもりはもちろんあります。

――昔で言うと名勝負数え歌のように。

「2AWといったらこれだ」、「このカードが何度やったって熱い」、「何度でも見たい」という。

――それは期待したいですね。花見選手の吉田選手に対する思いが伝わってきましたけれども、やはり鉄壁の王者ですか?

はい。触れてみて本当に強いなと思いました。でも、自分は気持ちの部分では絶対に負けないと思っています。例え戦っている中で負けている部分があったとしても、気持ちで勝っていくことがプロレスでは本当に大事だと僕は思っています。

今回、前哨戦をしていて吉田綾斗の強さは感じつつも絶対にそこは負けないぞという譲れない思いで立っている部分はあります。最近、吉田さんは体重を落としてその分打撃が鋭くなってきてヤバイと思いますけど、やはりそこは「絶対倒れない、絶対3カウント許さない、ギブアップしない」という気持ちです。

 

③前人未到のシングル・タッグの二冠王者に向けて

――以前、2冠王者を掲げていましたが今の目標はいかがでしょうか?

もちろん2冠王者です。まだ2AWでそれを達成している人がいないので。

――自分が一番最初にそこに手をつけると?

はい。そうです。前回、タッグ王者を持ちながらそちらに気を取られてしまってなかなかそのチャンスをつかめずにいたので、今回こそ取ってしっかりその目標も掲げていきたいです。

同時にシングルタッグを巻いてる絵を自分でも見てみたいですし、2AWを見てくれているお客さん、そしてプロレス界にもそれを成し遂げることで響かせたいなという思いがあります。

――今、花見選手がシングルプレーヤーとしてベルト戦線に名乗りを上げて主役の座を奪おうとしていますが、花見選手の炎のパートナー、魂のパートナーである大日本プロレスの青木優也選手が一足先にストロングヘビー級王者になりました。これに対してはどう思いますか。

いや、もう正直めちゃくちゃ嬉しかったんですけれどもめちゃくちゃ悔しくもありました。プロレスデビューは向こうの方が1年ぐらい上ですが同級生ですし、時には対角線に立ってやったり、時には組んで熱くやったりと、自分が5年プロレスをやっている中で多く触れ合っている1人です。

その青木優也があの大きな舞台で、しかも岡林裕二を破って王者になったというのはやはり本当に悔しいという思いが一番です。今、青木優也がベルトを持っているということは大日本の象徴になっているわけです。

自分もこの2AW無差別級王者を吉田綾斗から取って2AWの象徴になって、お互いが大日本と2AWの代表選手になった時にこそ、青木優也とぶつかりたいと思います。お互いがチャンピオンで優也とぶつかり合いたいです。

もちろんベルトを取ってからやりたい選手、やりたいことはいろいろあるんですけれども、まずそこを目指してやりたいです。

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――ビッグアドバンスの頂上決戦ですね。

ビッグアドバンスの頂上決戦です。自分と優也がそういう立場になってやるからこそ、お互いの団体とプロレス界に大きな熱を与えられるし、何かが生まれると僕は思っているのでやりたいです。

――お互いが同学年で同じような形で切磋琢磨して成長してきていて、しかも他団体だからこそより刺激が強いですね。

そうですね。本当にそうだと思います。

――今、時代を掴んできているので、2AWも新章に行けるような形で僕らは応援したいと思いますので、引き続き頑張ってください。

ありがとうございます。

 

④浅川紫悠の退団について

――そして浅川紫悠選手の退団ですけれども、私もこれを聞いたときは本当にショックの一言でした。浅川選手の決断についてどう思われましたか。

本当に悲しかったです。浅川さんは僕が入門したときの寮長だったんです。当時はGO浅川さんで、その頃からすごくお世話になっていました。とても悲しかったんですけど、僕はこのタイミングについては少し不満に思う部分がありました。

その前に吉田さんとタイトルがあって、その直後に退団という発表があったので、自分の中で腑に落ちない部分というか、どうして退団を決めていた人がうちのベルトに挑戦したんだろうかという思いもありました。何とも言い難いです。

でも、そもそも浅川さんとかではなく、うちは前の団体からの転機があって2AWを旗揚げして、「2AWとしてやっていこう」となってもいまだに変えられていなくて退団者が結構います。やはりそういう人たちは自分にとってお世話になった人だとか、大好きな先輩だったので、情けないですけど僕は毎回リング上でも関係なく泣いてしまっていたんです。

でも、もう本当に嫌なんです。人それぞれ理由があるにしろ、会社として選手としていろいろな理由があって、そういうところがまだうまくいっていないから辞めるのだと思うので、それは本当に嫌なので何とか打破したいです。

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――花見選手が考えていることは一般企業の人たちにも通ずることなのではないかと思います。待遇や人間関係、金銭的な問題などもあります。プロレス界でも同じように悩みを抱えている花見選手が一般社会と違うと感じることは何でしょうか。一番言えるのは、例えば人間関係がこじれたとしても、一般社会であれば上司に楯突くというのは難しいかもしれませんが、プロレスの場合はリングの上では上下関係はないですからね。

はい。そうですね。それすらも物語になることがいいことですかね。もしかしたら浅川さんともまたどこかで会うかもしれませんし。

――大河ドラマのように一旦離れてしまうけれども、実は大きな川の流れではつながっていたとか。

はい。どこかで。それはやはり普通の会社に置き換えるとないことですよね。だからそれがプロレスにおいては特別なことなのかもしれないです。

――あとは年月が2人の関係を熟成させていったり、成長していく中でまたスケールアップした姿を見せられるのではないでしょうか。

はい。そうですね。また違う大きな舞台で会うかもしれませんし、それがプロレスの強みですかね。

――プロレスというのはストレスを抱えている人たちが見て元気をもらえたりするものですから、そういった部分では僕からすると本当に神に選ばれた職業だなと思っています。リング上のスポットライトもそうですし、やっている事もすごいことなので、もっと評価されてほしいと思っています。

ありがとうございます。選手間同士の問題だとリングで直接やりあって発散できるのがいいですね。実際、浅川さんと退団前に対戦したんですけれども、もうバチバチやり合いました。

――そのほうがいいですね。

自分もちゃんとやるつもりでいたんですけれども、向こうもちゃんと返してきました。「これでもか!」と言わんばかりにボコボコにされましたけど、もうそこは自分も譲れないのでボコボコに仕返してやりました。

――そういったところがとてもプロレスらしい。大河ドラマの一節になったのではないかと思いますし、またどこかで巡り合うかもしれませんね。

そうですね。

 

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