“ダンシングスター”平田一喜が6.25後楽園でのDDT EXTREME王座決定戦に向け意気込み!「ベルトにたどりつくためには、まずは秒殺されないこと」

DDTプロレスの“ダンシングスター”平田一喜が6月25日の東京・後楽園ホール大会で一世一代の大勝負に打って出る。

DDT EXTREME王者だった勝俣瞬馬の負傷返上により、同大会での王座決定戦(メインイベント)に出場するのだ。

同王座戦は当初、MAOとの一騎打ちで発表されていたが、“ピープルズバトルドール”ヨシヒコの主張により、MAOvs平田vsヨシヒコによるサバイバル3WAYダンスに変更となった。

そこで、同王座戦に臨む平田に決戦に向けた意気込みを聞いた。

ーー勝俣選手がEXTREME王座を返上して、まずはMAO選手とのシングルでの王座決定戦が発表されましたが、それを聞いた時どういう心境でしたか?

「4・16新潟でMAOとシングルやったんですけど、なんだかんだ最初で最後のシングルになるんじゃないかと思いながら戦ったんです。それが、MAOとまさかのEXTREME王座決定戦が組まれて、ただただビックリしました」

ーーその新潟での一戦はMAO選手も好印象だったようで、平田選手との対戦を楽しみにしていたようです。新潟での試合はいいイメージが残っていますか?

「やってていいイメージで、MAOのプロレス観と僕のプロレス観のひねくれた部分のぶつかり合い、そういうのができて、自分的にはいい試合だったと思いました」

ーーEXTREME王座には2016年にスーパー・ササダンゴ・マシン選手、2021年に青木真也選手が王者のときに挑戦されていて、これが3度目の挑戦ですが、MAO選手との対戦が決まって、どういう風に戦おうかとか考えたりしましたか?

「普通にMAOとシングルやったところで普通に負けると思うんで。ルールのなかでどう対等に、しかもひねくれた面白さが出るルールを考えようかなという感じでした。僕的には勝俣が欠場して返上になったので、当初は勝俣を巻き込んだルールを考えようかなと思ってました」

ーー6月7日の公開ルールミーティングでもルールは決まらず。6・13浅草花劇場での前哨戦で勝ったほうがルールを決められるということになりましたが、勝ったらこうしようというのはありましたか?

「ぼやっと。ただ浅草に来ても、そこまでガッチリとは決めてなかったです」

ーー結果的に試合で勝ったヨシヒコの主張で3WAYに変更という大どんでん返しになりました…

「ルールというより、エクストリームな事件が起きたという感じでしたね」

ーーEXTREME王座戦の対戦カードそのものが変わってしまいました…

「ルール云々じゃなく、すべてが変わってしまった。僕がルールでうだうだしてしまったこともありますけど…」

ーー浅草大会のファンの反応は歓迎するような感じでしたが…

「なんだかんだ、ヨシヒコってDDTのファンからは求められてるし、あそこで僕とMAOの試合じゃなかったら、また反応は違ったと思うんです。MAOもヨシヒコと米国で大熱狂させた、いいライバルですし、僕も後楽園でヨシヒコとシングルやった仲なんで。そういうのがあってこそのヨシヒコの反応だったんじゃないかと。平田vsMAOのシングルを楽しみにしてた人もいると思うんですけど。ここにヨシヒコが入ることによって、どうなるのかなというのを感じることなく、ヨシヒコへの声援がワー!ってなったんで。これはもうヨシヒコを入れての3WAYだなという感じでしたね」

ーー3WAYでもMAO選手の提案で勝ち残りのサバイバル形式になりましたが、それに関しては?

「これがまた厄介で、MAOがヨシヒコと一騎打ちをやりたい思いが強かったら、まずは僕を一気に仕留めにかかるわけです。たとえばじっくりいこうかとかじゃなくて、先に僕を仕留めて、ヨシヒコと熱い試合をしようということもできてしまうんで。まずは秒殺されないよう気を付けようと思います」

ーーヨシヒコとは割と仲がいいほうですよね?

「仲がいいと思ってた矢先、浅草大会では裏切りのジャーマンを受けたんで。もう仲良くないかもしれないです」

ーー先に平田選手が負けてしまいうと脱落してしまいますんで、そうならないための戦法、工夫をタイトル戦までに考える?

「ただやっぱり、相手はヨシヒコとMAOなんで、試合の作戦を考えてもその通りにならないと思うんで、出たとこ勝負のところもあるのかなという感じですね」

――戦いながら、その場その場で考える?

「もしかしたら、ある程度、技をこういうタイミングでできたらというのはあるかもしれないですけど、ヨシヒコとMAOですからね。しかも僕はプロレス的な戦法って、若手よりないかもしれないんで。攻撃的な面で言ったら。理想はヨシヒコとMAOが潰し合ってくれれば」

ーーたとえば場外などで待機して、まずは2人に戦ってもらうとか、そういった戦法は考えられませんか?

「MAOとヨシヒコが熱い試合をしてたら、レフェリーが場外カウントを数えるのを忘れるかもしれない。そういう場合は場外に隠れてるというのも手ですよね」

ーーなんとか秒殺されないように、先に脱落しないように気を付けて戦っていく?

「ベルトを獲るのが第一条件ですけど、そこにたどりつくのは、まずは秒殺されないことです」

ーー今回3WAYですけど、後楽園でのメインイベントは、過去にタッグマッチ以外でありましたか?

「後楽園のメインは初ですね。超イヤです」

ーー第2試合以上は専門外という発言もありましたが…

「僕は緊張しぃで、試合前によく嗚咽(おえつ)をするんですよ。試合が後半になるほど、嗚咽の回数も必然的に増えていくんで。もう試合の前に体力が減っちゃってるかもしれないです」

ーー得意のダンスをどこで出すか、それによっても勝敗の行方が変わってくるんじゃないでしょうか? 3人のうちに出すのか、最後の2人になってから出すのか?

「超必殺技は出すタイミングが大事。試合は生モノなんで、そのときに見極めるという感じですかね」

ーーMAO選手は平田選手にダンスを出されると、優位でも戦況が戻されるということで警戒してるようです…

「なるほど。では、よきタイミングで狙っていこうかなと思います」

ーー勝って、うまくベルトが獲れたら、EXTREME戦線をこうしていきたいという目標はありますか?

「今回はヨシヒコが入るというエクストリームな事件が起こったから、3WAYという形でやりますけど、僕がEXTREMEを獲ったら、もう通常のプロレスルールとは、かけ離れたルールばっかりでやりたいと思います」

ーー青木選手に挑戦したときは「人類みな平等!平田一喜デスマッチ」という、かなり特殊なルールでしたね?

「平等にするためですね。青木真也VS平田一喜がゴングが鳴ってプロレスしたら、2秒で負けると思う。力の差がありすぎるんで。それを平等にすることで青木さんもスリルを楽しめたと思う。そういうのもしかりで、そういったものを交えたルールでやりたいと思います」

ーーEXTREME王座では基本、王者がルールを決められますので…

「相手には一切ルールは決めさせないです!」

ーーベルトが獲れたら、挑戦者にはあえて下の方の選手を指名していくとか?

「自分的にはあえてよく戦う機会がある選手とのタイトルマッチも良いなと思ってます。ディーノさん(男色“ダンディ”ディーノ)、セクシー(飯野“セクシー”雄貴)、(アントーニオ)本多さん、大鷲(透)さんとかと戦っても、いつもと違う何かが生まれそうです。また、若手の瑠希也とか、小嶋(斗偉)とか、なんだったら今林さん(久弥GM)とか、木曽(大介)レフェリーとかと戦っても面白いかもしれない。普段あまり関わってない人が、そのときの流れで何か言ってきたら、またそれはそれで考える感じにはなるんでしょうけど」

ーー王者ならルールは平田選手が決めて言い訳ですから、仮に無差別級のトップ戦線の火野(裕士)選手とか、樋口(和貞)選手あたりから、挑戦表明してきたら受ける気はありますか?

「それは全然ないですね! そこら辺の人とはないです」

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