【清宮海斗インタビュー】G1は全試合対抗戦のつもり。優勝して『清宮海斗のいるNOAHを見たい』と思わせます

「令和闘魂三銃士」の話題も、
開幕戦で全部持っていってやろう、と。

――大きな話題を呼んだ、あの「令和闘魂三銃士」も全員同じAブロックなんですよね。

「そうですね」

――清宮選手を含めて全員20代。「清宮海斗対令和闘魂三銃士」はどういう試合になるのか全然予想もつかなくて。それが「Aブロック、どうなるんだろう?」と注目を集める理由の1つだと思うのですが、清宮選手自身はどんな思いがありますか?

「個人に対しては『敵の一人』ですけど(令和闘魂三銃士が)話題になっていることはいいことだなと思いますね。でも、その話題を開幕戦(7・15札幌、対辻陽太)で全部持って行ってやろうと思ってるので」

――おお!

「プロレスファンのお客さんが思い描いてるものもいい意味で裏切っていきたいですし」

――今年2月の武藤敬司さん引退で「プロレスはもういいか」と興味を失った人を実際に知ってます。「令和闘魂三銃士」は昔からのファンにもう一度興味を持って貰うためのメッセージだと私は受け取りました。ただ、実際に武藤さんと戦い、最も「武藤敬司」を体感した20代のレスラーは清宮選手ですね。

「武藤さんから感じさせて貰った部分は、今度は自分がリング上でファンの方にお見せしていけたら、という思いはありますね。自分の中には『武藤さん、凄かったな』と感じた瞬間だったり『こういうのがあるんだ』という驚きだったり、武藤さんと戦うことでいろいろな経験をさせて貰って、そのすべてを吸収してきたと思っているので。そこも含めて、自分が(ファンに)見せれると思ってますね」

――「武藤敬司」を体感した者としての責任は感じますか。

「感じますね。特に武藤さんとのシングルを何度も経験出来たことは大きくて。ただ『責任感』ということでいえば、本当に今までいろんな先輩方と戦わせていただいて、多分、先輩方は『清宮、もっと来いよ!』と思ってるんだろうな、と感じることがあって」

――そこは実力の差、ということですか?

「そうですね。試合では自分も本当に生意気にいろいろ言ってるんですけど(笑)、そういうことも先輩方はすべて受け止めてくださいましたし。NOAHに入団した頃は小川(良成)さんにずっと指導していただいて、二十歳の時に杉浦(貴)さんに弟子入りして杉浦軍に入って、そこから海外に行って一人でやると決めてからは本当にいろんな方とシングルマッチを経験させて貰って。そのたびに『こういうプロレスがあるんだ』と感じて、そういう経験が出来たことはこれ以上ない価値を感じていますね」

――ところで、今回のG1ですがリーグ戦は20分一本勝負になりました。

「試合時間については特に考えていないです。戦い方は変えていかなくてはいけないですけど、逆にプロレスの技術の差が出てくると思うので。そこはやってやるぞ、と思ってますね」

――G1用の秘策は考えていますか?

「いろいろと考えてますね。試合時間のこともそうですし、他団体にこれだけ長い期間、参戦することも初めてですし」

――地方に行って、試合後にどこで食事をしたらいいんだろう、みたいな問題もありますよね。

「そうですね(笑)。孤独になると思うし、周りに助けてくれる人もいないですし」

――海外武者修行をしてた頃のような。

「その時になってみないと分からないですけど、海外に行った時は初日はちょっとびっくりしたんですよ。『本当に日本語を話す人はいないな』って。で、1日寝たら、もうその状況を楽しむ方向に行っていたので(笑)。今回のG1シリーズも上手く調整するのかな、って思ってます」

――順応力は高そうですよ。

「いやいや(笑)。でも生命力は自分でも強いつもりですよ」

――さすが歴戦の強者たちと戦ってきた方ですね。今回のG1、過酷なシングルマッチの連戦ですが、勝ち抜くためのカギは?

「NOAHでつちかってきた技術が一番活かせると思うので。長い試合も何度も経験しましたし、基本的なところでいえば『受け身』にはもの凄く自信を持っています。それが長い時間を戦い抜くために大事だと思いますし、そこはNOAHで学んだ技術を持って、自信を持って戦い抜いて、優勝します」

――おお!

「新日本プロレスのファンの人、全員に『NOAHを見に行きたい!』って思うような試合を見せて、G1を盛り上げて自分が優勝します」

➡次ページ(G1は全試合対抗戦。仲良くやるつもりはないですから。)へ続く

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