【ディアナ】井上京子&井上貴子の”W井上”がW.W.W.Dタッグ王座奪取!「35年やってきてよかった」

ワールド女子プロレス・ディアナは10月8日(日)井上京子デビュー35周年記念後楽園ホール大会を開催した。

この日のメインイベントにて、W.W.W.Dタッグ選手権試合、王者組の”綾華”佐藤綾子&中森華子に”W井上”井上京子&井上貴子が挑戦。

紆余曲折ありながらも、結束力を武器に山形南陽大会でベルトを奪取した綾華。タッグ王者という大きな夢を叶えた綾華が、後楽園のメインでW井上を迎える。「京子さんにシングルで一度も勝ったことがない」という佐藤。防衛して11月3日に控える自身の凱旋興行に何としてもベルトを持っていきたいところだ。

対するW井上は、1988年10月10日後楽園ホール大会、井上京子vs井上貴子でデビュー。第100代WWWA世界タッグ王座に輝くなど、記録にも記憶にも残る名タッグだ。尊敬するブル中野さんから激励の花束を受け取り、客席を見渡せば京子応援団が集結。会場中が京子の戴冠を期待する中、キャリア35年の集大成・W.W.W.Dタッグ獲りにいざ出陣となった。

ゴングを待たず奇襲攻撃を仕掛けた綾華だが、W井上に佐藤が捕まる。ローンバトルが続き、苦しい展開の佐藤。やっとタッチを受けると、鬱憤を晴らすような激しいファイトを見せる中森。京子のラリアットに得意のキックで応戦。綾華2人がかりで京子を狙うも、京子は2人まとめてラリアット!京子は貴子にチェンジし、中森と貴子はキック合戦に。

中森はハイキックで貴子の側頭部を撃ち抜き、貴子から受け継いだ技・デスティニーハンマーを投下する。この動きは見切っていた貴子はひらりとかわし、お返しとばかりにハイキックをお見舞い。カウント2で返した中森はシャイニングフラワーで佐藤に繋ぐ。佐藤は威力のあるミサイルキック、ジャーマンで優位に。

佐藤がロープに走ったところに待ち構えていたのは京子。W井上の合体DDTで佐藤の動きを封じる。佐藤のピンチには中森が突撃。好アシストで佐藤のドラゴンスープレックスへ。これでも決まらず綾華は合体バックドロップ。京子にカットされた佐藤は、ビッグブーツを狙い貴子めがけて猛ダッシュ。しかし貴子のカウンター裏拳がクリーンヒット。貴子のタッチを受けた京子は、ダメージの残る佐藤に容赦なくラリアット。ナイアガラの構えに入る京子だが、中森が阻止。佐藤は素早くバックを取り、111キロの巨体をジャーマンで投げる。綾華の連携が鮮やかに決まり、中森が貴子を押さえる中、佐藤はAYAKO’s EXで京子をギブアアップ寸前に追い込む。

悶える京子を観客の大・京子コールが後押しし、切り抜けた京子は今度こそナイアガラドライバー!2.99でキックアウトした佐藤。貴子の裏拳、京子のジャーマンが流れるように連続で決まるが、これはロープが近かった。佐藤の足がサードロープに伸び、カウント2。勝負を決めたいW井上だが、体勢不十分でデンジャラスジャッキーは不発。しぶとい佐藤に、京子は渾身のラリアット一閃、粘る佐藤もさすがに肩が上がらず、3カウント。

大熱戦の末、W井上が新王者組に輝いた。これまで数々のベルトを手にしてきた京子だが、貴子とのタッグで巻くベルトは格別だ。2人は抱き合って喜び、満員の観客の祝福を受ける。

マイクを持った京子は「だっこ(貴子)、ありがとう。応援してくれた皆様もありがとうございました。まだまだ進化していきたいです。勝てたのは、長くやってきたからプロレスの神様が応援してくれたんだと思います。35年やってきてよかった。1回でも多く防衛できるようにがんばります」と語り、京子の35周年記念大会は大団円。今後の防衛ロードにも大注目だ。

メインイベント パブリックビジネスジャパン、昭和サービス、SPEC協賛 
W.W.W.Dタッグ選手権試合 30分一本勝負  
[王者組・綾華]●佐藤綾子&中森華子 vs◯ 井上京子&井上貴子[挑戦者組・W井上] 14分59秒 ラリアット→体固め
※挑戦者組・W井上が第21代王者組となる。

〈写真提供:ワールド女子プロレス・ディアナ〉

⇒次ページ【動画】”W井上”井上京子&井上貴子の喜びのバックステージコメント

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