国境を越えるエンターテインメント:世界各国の名だたるレスリング団体と人気の秘訣
アメリカのWWEのみならず、カナダ、イギリス、オーストラリア、インドなど、各国のレスリング団体が独自のスタイルとカルチャーを持ちながらファンを魅了しています。スポーツベッティングが可能な国では、世界中の視聴者が世界各地で行われるレスリング団体の試合を対象とした賭けを楽しんでいます。そこでこの記事では団体ごとの特徴や団体の人気の秘訣について解説します。
WWE: アメリカ
WWE(ワールドレスリングエンターテインメント)は1963年に設立されたアメリカのレスリング団体で、アメリカ国内だけでなく30言語、170ヵ国以上で放送する世界最大のエンターテインメントです。
最大の特徴がスーパースター(レスラーのこと)同士のストーリーで、開催される試合には全てストーリーがあります。試合が決定するまでの壮大でリアルなドラマのようなストーリーに、応援するスーパースターに感情移入するユニバース(ファンのこと)が続出。
基本的な抗争はベビー(正義)vsヒール(悪)で、この2人のスーパースターの間に、別の人物が絡み+αのストーリーが生まれることこそWWEの真骨頂です。父親を襲う、恋人を奪うなど、決められたストーリーがありつつもあたかも本当の事件かのように本気の抗争を見せてくれます。
このようなストーリーが多くのユニバースを魅了する要因で、試合自体にも台本があると公言しています。またプロレスとは無関係の超大物ゲストがリング上に登場するのもWWEが人気の理由です。
新日本プロレスリング:日本
新日本プロレスリングは、日本プロレスから永久追放された故アントニオ猪木氏によって1972年に旗揚げされた日本のレスリング団体です。
長州力、タイガーマスク、前田日明、橋本真也など名選手を多数輩出し、一時期は世間から見向きもされず熱狂ファンのみで支えられた暗黒期を迎えていましたが、2018年に過去最高の売上高を記録。
試合に勝った選手は勝ちに相応しい闘いを見せ、エンタメ要素の高い試合はいかにして反則技や汚い手を使って勝つか、それが新日本プロレスリングの見どころです。
ストーリーをそこまで重視せず、ただ選手を見て誰が一番強いのかを決める本気の試合からエンタメ要素まで。最高の盛り上がりを見せてくれる新日本プロレスリングは、国内だけでなく世界中で注目を集めるレスリング団体となりました。
Impact Wrestling: カナダ
Impact Wrestlingは、カナダの企業アンセム・レスリング・エキシビジョンズが運営するレスリング団体で、他の団体とは異なる運営方針から人気を集めています。
一般的なレスリング団体は、その団体の専属選手として試合を行います。しかしImpact Wrestlingは団体の垣根を超え、他国のレスリング団体との交流試合を積極的に行っています。
Impact Wrestlingでは選手同士でアイデアを出し試合内容が組まれるため、専門のライターが描いたストーリーで進む他のレスリング団体とはまた違った魅力があります。
PROGRESS Wrestling:イギリス
PROGRESS Wrestlingは、2012年3月25日に旗揚げされたイギリスのレスリング団体で、現在では世界最大級の独立系レスリング団体としての地位を確立しています。
旗揚げ当初から数年間はイギリス国内のレスラーだけで興行を開催していましたが、現在では世界中の有名レスラーがリングに上がり、世界クラスの試合が繰り広げられています。
2016年にはアメリカのWWEとの協力関係を発表。イギリスを拠点として活躍するWWEレスラーのPROGRESS Wrestling参加が認められるようになり、より一層注目を集め始めています。
WrestleMania India:インド
WrestleMania Indiaは、アメリカのレスリング団体WWEがインドで開催する試合で、熱狂的なレスリングファンの多いインドで大成功を収めている興行です。
エンターテインメント色の強いWWEだからこそのストーリー性のある対戦カード、マイクパフォーマンス、乱闘などが魅力で、WrestleMania Indiaのインド国内視聴率は50%を超えることもあるほどです。
まとめ
今回は、世界各国の名だたるレスリング団体と人気の秘訣について、アメリカ・日本・カナダ・イギリス・インドとご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
各レスリング団体によって重要視している部分や興行のやり方などに違いこそありますが、全てに共通しているのがレスリングならではの迫力ある試合です。
今後もレスリング人気は衰えることなく、世界中の団体がファンを熱狂の渦に巻き込んでくれることでしょう。日本が誇る新日本プロレスリングにも、より一層の飛躍を期待したいところです。