【HERO】ガッツ石島&橋之介が友龍&後藤恵介を破りWBCタッグ王座奪取!2024年2.24新木場でワイルド・ベアー&ワイルド・ZEROが挑戦

 聴覚障害レスラーも在籍するバリアフリープロレスHEROが11月25日、東京・新木場1stRINGで年内最終戦となる「HERO38」を開催した。WBC(ワールド・バリアフリー・チャンピオンシップ)タッグ王者組の友龍(聾レスラー)&後藤恵介が「れいわ鬼神組」のガッツ石島、橋之介組に敗れ、ベルトはTTTに流出。新王者組には2024年2月24日、新木場でワイルド軍のワイルド・ベアー、ワイルド・ZERO組が挑むことが決まった。

 WBC王座は年齢、性別、国籍、障害のあるなしなど、あらゆるバリアを取り払った世界で唯一無二のタイトル。友龍組は今年の2・26新木場でダークソウル(加藤茂郎、千葉智紹)を破り王座戴冠し、3度の防衛を重ねた。

 V4戦の相手はTTTマットで猛威を振るう「れいわ鬼神組」。王者組はこれまで個々での戦いが目立っていたが、この日はしっかり修正。橋之介にダブルタックル、ダブル・クローズラインを決めるなどコンビネーションも上々。友龍が橋之介に串刺し式チョップ、河津落とし、逆片エビ固めで攻め込むと、ガッツは2人まとめてラリアットで吹っ飛ばし、後藤にブルドッキングヘッドロック。

 後藤はガッツにブレーンバスター、セントーンで逆襲。10分過ぎ、王者組が橋之介にダブルブレーンバスターを繰り出し、友龍、後藤が続けて串刺し式ラリアット、友龍がジャンピング・ラリアットを決めるもガッツがカット。後藤とガッツがラリアットの相打ち、ガッツが後藤にニールキック。友龍と橋之介がチョップ合戦。橋之介は友龍にみちのくドライバーⅡ、スワントーンボムも後藤が阻止。ならばと橋之介はカンクントルネードを見舞って友龍から3カウントを奪った。

 橋之介は「宣言通り、ベルト一発で獲りました。余裕ではなかったけど、これをずっと防衛していきたい」と歓喜のマイク。

 ここで、前大会(9・30浅草)で元王者組のリッキー・フジ&大和ヒロシを下したワイルド軍が現れ、ベアーが「ガッツは初代チャンピオン。俺は2代目チャンピオン。久しぶりにベルト巻きたいと思うんだよね。ワイルド軍、次挑戦させてください」とアピール。ガッツは「ベアーと友龍に、俺と(マスクド)ミステリーがチャンピオンのときに獲られたんで、ベアーは資格あり。次、2月24日? やってやるよ」と受諾。豊島修二会長も即決し、次大会での王座戦が決まった。ガッツは「このベルトを持ってるということは、所属はしてませんけど、俺たちがHEROのエース。俺たちがこのリングを守っていきます」と決意表明。

 バックステージでガッツは「組んでる回数が違うから負けないよ。攻め込まれても信頼関係あるから。必ず返してくれると思ってたし。チャンスのときは俺もガッと行けばいいと思ったし。(最後は橋之介に託した?)そうですね。俺が獲ったんじゃ初代と何も変わらないから。若い選手と組んでるから、伸び盛りのいいとこを出していかないと。持った以上は俺たちがHEROのトップ。俺たちが正常な状態にしていく」、橋之介は「チャンスもらえたのはありがたいし、経験積んでいかないと。2月に防衛戦ありますので、自分がもっと頑張らないといけないと思いました」と喜びのコメント。次期防衛戦について、ガッツは「ガッチリ防衛して。ベルト持ってた、いろんな人いると思うから、そういう人たちから防衛して、真のチャンピオンになってやろうと思います」と力を込めた。

 かたや、戴冠から9ヵ月で王座から陥落した後藤は「悔しいのが一番ですけど、約1年間、友龍とタッグ組んで、ベルト獲って、防衛も3回して、そういう意味ではHEROのなかで1ページは刻めたんじゃないかと思う。でも、負けたままでは終われないので、タッグかシングルか分かりませんが、あの2人には勝負を挑みたいと思います」、友龍は「負けて悔しい。また機会があれば、もう1度挑戦したい。後藤選手でも、新しいパートナーでもいいので」と巻き返しを期した。

 また、メイン後の記念撮影後、前大会でのWBCタイトル戦で友龍と遺恨ができた海和択弥がジェスチャーで友龍に一騎打ちを要求も、友龍は拒絶していた。

バリアフリープロレスHERO「HERO38」
日時:11月25日(土)東京・新木場1stRING(18:45) 
観衆:未発表

1.ミクスド6人タッグマッチ 20分1本勝負
リッキー・フジ、〇大谷譲二、谷もも(10分49秒、片エビ固め)梶トマト、海和択弥●、真琴
※フロッグスプラッシュ

2.ダークソウルvsディアブロ軍Ⅰ シングルマッチ 20分1本勝負
〇ディアブロ(3分6秒、TKO)千葉智紹●

3.ダークソウルvsディアブロ軍Ⅱ シングルマッチ 20分1本勝負
〇加藤茂郎(4分25秒、足4の字固め)根本薫●

4.豊島会長還暦記念試合 シングルマッチ 30分1本勝負
〇ワイルド・ベアー(10分53秒、体固め)豊島会長●
※ペディグリー

5.タッグマッチ 45分1本勝負
藤田峰雄、〇魔苦・怒鳴門(11分50秒、エビ固め)長井満也(ドラディション)、ホラちゃん●
※スワントーンボム

6.WBCタッグ選手権 60分1本勝負
<挑戦者組>ガッツ石島、〇橋之介(フリー)(13分17秒、エビ固め)友龍●、後藤恵介<王者組>
※カンクントルネード。第5代王者組が4度目の防衛に失敗。れいわ鬼神組が第6代王者組に

〈写真提供:バリアフリープロレスHERO〉

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