【2AW】吉田綾斗が12.24真霜&ナカ戦への胸中を吐露!来年に向けて「いろいろな団体、行きたいですね」

③吉田&花見タッグの相性は?

――今回、思いもよらなかった形で吉田&花見タッグが動き出すことになりました。過去にも花見選手とはタッグを組んでいますけども、ご自身とのタッグの相性みたいなものはどういう風に考えていらっしゃいますか。

吉田「さっきの話とちょっとリンクするんですけど、自分と花見を今すぐにチームというか、これは完全なる即席タッグになるので。今現時点で、久しぶりに組むのでどういう風になっていくか分からないんですけど、過去に組んだ経験からいくと吉田&花見でタッグを組んでやりづらかったことはまったくなくて。あいつが若手だったときに組んでいたんですけど、そのときからプロレス感自体はやっぱり合うものがあるので、チームを組んでもうまくやれていたとは思うんですよね、過去のことを振り返っても。今回は花見がたぶん冷静さとか、そういうのよりもガンガンいくタイプなので。もしかしたら自分のことなんか全然見えていないかもしれないですけど、そんな花見のことも理解した上でうまくやれそうな気はしています」

©2AW

――花見選手に対する評価というか、感想というのはいかがでしょうか。

吉田「花見は本当、これ昔から言っているんですけど、漫画の主人公みたいなタイプのレスラーなんですよね。最初から何でもできたタイプじゃなくて、むしろ何もできなかったやつが本当に誰よりも努力しているというのはすごく見ていたので。それはレスラーになる全然前から。デビューまで時間がかかったんですけど、デビューするまでも1年半なんですけど、その1年半を今まで自分が見てきた後輩の中で誰よりも熱く過ごしていたなと思うので。たぶんプロレスが好きなところから入っているんですけど、その気持ちがずっと落ちることがないなと思いながら。敵対しても何をしていても思っていたので。今こうやって花見も2AWの中では完全にトップ戦線に入っていると自分は思っているんですけど、ここまで来るだろうなとは思っていましたね。思っていたよりちょっと早かったかな、くらいですね。もっともっと時間かかるのかなと思っていましたし。ただやっぱりその努力がそのまま実を結んでいるのかなと思いますね。今は本当、過去に組んでいたときよりだいぶ頼もしいですね、存在として」

 

④無差別級王者・仁木琢郎選手をどう思う?


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――そして現在の2AWのリング上では、無差別級王者として仁木琢郎選手が新チャンピオンとなりました。そして先日はカズ・ハヤシ選手を退けてV1達成ということなんですけど、仁木選手に関する印象はいかがでしょうか。

吉田「仁木はどうだろうな。花見と逆で、本当に入ってきたときから何でもできるタイプだったので、そのまますぐだろうなとは思っていたんですけど。タイトルマッチを見ていても、たぶんまだめちゃくちゃ強い最強王者・仁木琢郎というイメージではないんですよ。でもそれもまた仁木琢郎のプロレス人生のストーリーとして、最初にチャンピオンになった今回は、これも含めていいストーリーになりそうだなと。仁木琢郎のプロレス人生はたぶん、まだまだ若いですけど、長い目で見てもめちゃくちゃいいレスラーになると思うので、めちゃくちゃ期待しています。先輩として」

――本当に今までなかった顔ぶれが王者になりました。

吉田「また仁木に関しては、両方自分はタイトルマッチを見ているんですけど、(佐藤)耕平さんとの試合もカズ(ハヤシ)さんとの試合も。本当にあのキャリアと2AWらしさみたいなものもありますし、その中に仁木ならではの試合中、試合後の表情の違いとかも、すごくらしさが出ていて。良くも悪くも仁木琢郎のチャンピオン像が出来上がりつつあるのかなと思います」


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――結構、涙もろいとご自身はおっしゃっていました。

吉田「そのイメージはなかったのでちょっとこの半年くらい、そのことはちょっとおもろいなと思っているんですけど」

――そういう部分では感動を周りに与えるような、ピープルズ・チャンピオンみたいな形になりそうかなという感じがしました。

吉田「仁木のことを嫌いだっていう人、あまり聞かないので。合うんじゃないですかね」

――いつも表情がニコニコした感じで。

吉田「“リングの”とか “団体の”とかの中心選手というのがすごく似合うやつだと思うので、期待しています」

――吉田選手からは下からの突き上げみたいなものが今まであまりはっきりとした形ではなかった、特にベルトという部分での感じ方って今まであまりなかったんじゃないかなと思うんですけど。そういう意味での新世代の突き上げみたいな部分は何か感じることはありますか。

吉田「やっぱり後楽園でもTKPでも、まずメインイベントのタイトルマッチに自分が立っていない。立っていないその場所で、耕平さんのときは、自分が負けた耕平さんに、後輩の仁木が勝っている。後楽園はもう自分がその場にいない上で、後輩と他団体の選手で、その後輩が勝っている。素直に嬉しいと思う部分もめちゃくちゃ多くて。「負けてんな、自分」みたいな悲観的な部分よりも、その瞬間は嬉しかったんですけど。ただ自分自身が直接負けたわけじゃないので、まだやっぱりそこに関しては同じ舞台、同じリングで1対1でやったらまだまだ、という気持ちはありますね」

――仁木選手もやはり2AW、前団体からの影響をもあって、真霜拳號、吉田綾斗という看板をできるだけ自分色に染めたいと。赤い髪の毛を引用して『赤い革命』だと本人はおっしゃっているんですけど、それについてはいかがでしょうか。

吉田「『赤い革命』か。具体的なことがよく分からないので何とも言えないですけど、『赤い革命』というものが。本人が言っているなら、やってもらえれば。イメージが全然湧かない、『赤い革命』って。今聞いてもピンとは来ない。でも自分も言っちゃえば7、8年前は同じポジションだったと思うので。上を超えるって本当に難しいんですよ。どこまでいったら超えているという明確なものもないですし、ただ1回勝てば超えたのかと言われたらそうじゃない部分もあるし。たぶんそれは本人も分かっていると思います。だからカズさんとの試合後も『もう1回カズさんとやりたい』的なことも言っていましたし、リング上で。本当にでも、その不確かなものですけど、それを求め続けてほしいなとは思います」

――――まだ自分の色というのを手探り段階の中で周りから評価されるような自分の色を出したい、という感じもします。

➡次ページ(吉田綾斗が気になる来年の動きを語る)へ続く

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