【新日本】オカダとの“ケジメの一騎打ち”で敗れたオスプレイ「これが本当の気持ちだ。ごめんなさい。そして、ありがとう」

新日本プロレスは1月13日(日本時間14日)、アメリカ・San Jose Civic(カルフォルニア州サンノゼ)にて『Battle in the Valley』を開催した。

『Battle in the Valley』
日時:2024年1月13日(土) 17:30(PT)開場 19:00(PT)開始
会場:アメリカ・San Jose Civic(カルフォルニア州サンノゼ)
観衆:2,147人(札止め)

メインイベントではスペシャルシングルマッチが行われ、オカダ・カズチカとウィル・オスプレイが対戦。

オスプレイは2月11日の大阪大会を最後に新日本プロレスラストマッチとなるため、この日は新日本プロレス参戦の道を切り拓いてくれた恩人であり、かつての兄貴分であるオカダ・カズチカとの惜別の一騎打ちを望んでいた。

CHAOSを離れグレート-O-カーンやジェフ・コブと共にUNITED EMPIREを結成し、大きく成長を遂げオカダの最強のライバルの一人となったオスプレイ。

その一撃の破壊力は多くのレスラーをマットに沈め、海外マットにもその名を轟かし、新日本プロレス離脱後はAEWに転戦が決まった。

そんな2人のストーリーを紐解くように試合は流れ、互いに一歩も譲らぬ試合展開となった。

終盤になるとオカダがストームブレイカーを出すと、今度はオスプレイがレインメーカーを繰り出し、勝利への執念を見せる両者。

最後はオカダが猛チャージを仕掛けレインメーカーでオスプレイとのケジメの一戦を制した。

<試合結果>

▼メインイベント(第9試合) 60分1本勝負
スペシャルシングルマッチ
オカダ・カズチカ 〇
vs
ウィル・オスプレイ ×
28分34秒  レインメーカー→エビ固め

試合後、互いに健闘を称えあう両者。

そんな感傷的なシーンをBULLET CLUBが乱入してぶち壊した。

UNITED EMPIREの救出で何とか難を逃れたオスプレイ。

新日本プロレス所属ラストマッチとなる2.11大阪、BULLET CLUBとの遺恨清算マッチに向け闘志を燃やした。

 

■試合後バックステージコメント

※オカダはノーコメント

オスプレイ「(天を仰いで)言いたいことを考えていたんだが……。ちょっと考えさせてくれ。……オカダへのメッセージだ。

まずは、謝らせて欲しい。2020年、俺は復讐心の塊で、お前のようになることに固執していた。もしかしたらお前よりも大きく、強くなろうとしていたかもしれない。それを対戦ではなく、復讐として果たそうとしていた気がする。敵意と怒りで。

そのことを後悔していない自分も一部いるのも確かで……あの『G1』での裏切りがなければ、今、お前と肩を並べて立つ自分はあり得なかったと思うから。お前と対立して、自分を鼓舞して苦難を乗り越えたからこそ、今の自分がいると思う。一つ後悔していることは、これまで築き上げてきたものを俺が捨ててしまったことだ。

オカダがどんな人間か、伝えたいことは山ほどある。親切さ、寛大さを表すエピソードはたくさんある。新日本で初めてのツアーの時、俺の銀行カードが急に使えなくなってしまって、日本に滞在中に全く現金が引き出せない事態に陥ってパニックになったんだ。

その時ツアー中ずっと面倒を見てくれたのがオカダだった。金を返せと言われたこともない。ただ、面倒を見てくれたんだ。散髪の費用も毎回払ってくれた。俺が馬鹿みたいな色に髪を染める時もね(笑)。

以前、パートナーと日本に住んでいた頃、医療的な問題が発生して。外国人二人、異国で誰に相談していいか、どこへ行くべきかわからず不安な中、お前に連絡したら、俺の住まいの近くの医者を探してくれただけではなく、英語を喋れる医者を探してくれた。もし逆の立場になったとしても、俺は同じことはできないと思う。そんな具合に、お前の親切さ、寛大さは常にそこにあったんだ。

そして、これは俺がもうすぐ親になる身として、子どもに対して色々なことを教えて行く立場に立つからかもしれないが、親として子どもに教えたいことは全て、お前が俺に対して無意識の中でやってくれていたことなんだ。22歳で来日して8年という歳月を日本で過ごす中で、親から教えられるべきことを、代わりにお前が教えてくれたんだ。

俺が馬鹿なヘマをする度に、失望させたんじゃないかと思ってお前のいるロッカールームに行くのが恥ずかしかった。でもお前は決して見下すことなく、いつも優しかった。だからこそ、起こってしまったことに対して後悔もあるけれど、築き上げてきたものがあったことに感謝している。知り合えたこと、二人の時間に感謝している。

こんなことを言っているけれど、この先また同じ場所で戦えることもあるかもしれないし、ないかもしれない。誰もそれはわからない。この言葉が俺からお前への最後の言葉になるかもしれない訳だ。だから、ありがとう。この俺のために色々とやってきてくれたことに対して本当にありがとう。感謝してもしきれない。

これほどお前が俺の人生の大きな部分を占めていなかったら、今の俺は存在しない。これが本当の気持ちだ。ごめんなさい。そして、ありがとう。」

<写真提供:新日本プロレス>

※その他の試合結果は団体公式HPをご覧ください。
https://www.njpw.co.jp/tornament/448517?showResult=1

⇒次ページ【動画】オカダとオスプレイがお互いの気持ちを確かめ合うような撃ち合い

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