【スターダム】絶対王者 紫雷イオまさかの王座陥落!シンデレラ・トーナメント優勝の渡辺桃が白いベルト初戴冠、新時代の扉を開ける!!

GOLD STAR2018
5月23日(水)後楽園ホール(観衆860人)

◆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
<挑戦者> 17分30秒
変形テキーラサンライズ
<王者>
渡辺桃〇 紫雷イオ◉

※第11代王者の紫雷イオが 11度目の防衛に失敗。渡辺桃が第12代王者となる。

©スターダム

メインは白いベルトが賭けられるワンダー・オブ・スターダム王座戦。王者の紫雷イオには11度目の防衛戦だ。5・5新木場で花月を退けV10に到達。イオがスターダム管理のベルトを10回以上守るのは、ワールド王座2回、ゴッデス王座1回、ワンダー王座がこれで2回目で、通算4度目。もちろん、スターダムの最多記録である。そのイオがめざすは、自身が持つ赤いベルトV14の記録を超えること。それを阻止せんと同門対決に挑むのがシンデレラ・トーナメント覇者の渡辺桃である。桃が白いベルトに挑戦するのは2・18後楽園以来これが2度目。前回はQQvs大江戸隊のルーザー・リーブ・ユニットマッチのメインで勝利。その実績から挑戦が認められた。短いスパンでのチャレンジとなるが今回もシンデレラ・トーナメント優勝という実績からの再挑戦。それだけに、今度こそという思いは大きい。しかも桃が後楽園大会のメインにシングルで登場するのは、早くも今年4度目。5大会のうち4大会でメインを務めることになる。果たして、桃が新時代を作るのか、それともイオが返り討ちにしてみせるのか。

©スターダム

2人がリング中央に歩を進めて握手を交わす。ゴングが鳴るとイオコールにモモコールも。ロックアップで組み合いイオが首を取りにいくと桃がグラウンドにもっていく。イオが切り返しフェースロックの構えからヘッドロックへ。桃がネックロックに切り返すと背後に回る。イオが腕を取ってからヘッドロックで立ち上がる。桃がロープに振ろうとするがイオが体重を落とす。桃はサッカーボールキックの乱れ打ち。前方からも蹴飛ばすがイオが返す。イオがロープに振ってドロップキックを顔面へ。ストンピングからイオがサッカーボールキックのお返し。コーナーに追い詰めると背中にフットスタンプを連打する。イオがエルボーを連打すると桃がダウン。イオがカバーするが桃が肩を上げる。イオは立ち上がった桃に厳しいエルボーを連打。串刺しエルボーアタックを打ち込むともう一発を宣言。しかし桃が「いくか、バカタレが!」とミサイルキック。イオをコーナーに設置し串刺しドロップキック。桃はイオを立ち上げてエルボーの乱れ打ち。桃がダッシュするとイオが先回りしエプロン越しのミサイルキック。イオが619を狙うと桃がかわして背中にキック。場外に出たイオを追い、桃がエプロンから走り込んでのキックを叩き込む。桃はイオをエプロンに持ち上げてBドライバーを狙う。イオが両脚を使ってのアームシザーズで切り返す。イオはエプロンでジャーマンスープレックス。イオが気合いを入れリング下の桃にムーンサルトアタック。リングに戻すとスワンダイブ式ミサイルキックから619を決める。返した桃を引き起こし、イオがダブルアーム式フェースバスター。これも2カウントで桃がクリアー。ならばとイオはコーナーに飛び乗る。そこを桃がカットしてコーナーに上がる。桃は雪崩式狙い。イオがこらえて外へ投げる構えを見せる。桃が切り返しエルボーから雪崩式ブレーンバスターで投げきってみせる。桃はイオを引き起こしてBドライバー狙い。イオがこらえると桃はミドルキック。イオがアッパー掌底、桃がミドルキック。両者の応酬がつづき、桃がBドライバーを決める。イオが返すと桃はコーナーから蒼魔刀。返したイオに桃はテキーラの体勢。イオが切り返して至近距離から顔面へニーをぶち込む。イオは桃の背後にまわり持ち上げる。桃が反転しカウンターでハイキック。桃はBドライバーを旋回しランニング式で決める。イオが返すと、桃が引き起こしてテキーラ狙い。イオがこらえるが桃が投げきる。それでもイオは2カウントでクリアー。桃が「もう一発」と構えようとするがイオが振りほどく。両者のキックが交錯。イオがパイル練りも桃が切り返す。イオはアッパー掌底からクロスアーム式ジャーマン。「終わり!」と宣言したが桃が返す。イオはコーナーからムーンサルトプレス。桃がかわして蒼魔刀。イオが返すと桃が引き起こしてドラゴンスリーパーの体勢。髪を引いて立ち上げるがイオがパンチの連打でこらえる。桃はコーナーに追い込みランニング式ミドルキック。コーナーへ上げると雪崩式Bドライバーを狙う。イオが切り返してパワーボムの構え。桃がこらえるがイオが中央に持っていく。しかし桃がイオの頭上から蒼魔刀。桃が胴締めチキンウイングフェースロック。そのまま立ち上げテキーラを投げっぱなし。蒼魔刀はロープ際でイオが命拾い。桃が頭部へハイキック。テキーラの構えにいくがイオが切り返す。すると桃はさらに変型のテキーラへ。イオが返せず、桃が3カウントをゲット。桃がイオのV11を阻止、白いベルトの新王者となった。

桃「ワンダー・オブ・スターダム、新チャンピオンに渡辺桃がなりました! 私は紫雷イオを倒して未来への扉、こじ開けました。でも、それでイオさんの時代が終わったかといえば、それは違うと思います。でも、私が勝ったことは事実で、私の時代が始まりました。イオさん、いままでご苦労様でした」

イオ「いままで、絶対王者としてずっとそのベルトを守ってきたので、正直言ってこの結果をすんなりとは認めたくはありませんが、私がベルトを守ってきた覚悟より、桃の決意のほうが上回った結果だと思います。私が人生かけて守ってきたベルトなので、私から取ったからには、これまで以上に輝かせていってください。私はこの先、私なりの方法でまた頂点を目指します。どうもありがとうございました」

桃「イオさん、これからもよろしくお願いします」

イオが退場。

桃「それより、それより、この白いベルトを私が持ったことで面白くないと思ってるヤツいるんじゃないですかね? ジャングル叫女! 葉月! 悔しくないの?」

叫女「アナタがチャンピオンになって、面白いわけないじゃん。私が最初の挑戦者に名乗りをあげます。この白いベルトをかけて闘うこの展開が、一番面白いと思っていますけど」

そこに葉月が登場。

葉月「後楽園のオマエら元気かー! もう一丁、元気かー! えらそうに言っとけ。いまだけやけん。まあ、いまの葉月には大江戸隊っていう素敵な仲間がいて、無敵やけん。楽しみにしときーね。じゃあ!」

桃「せいぜい言っといてください。オマエらどんどんかかってこいよ。かかってきても私が潰して、頂点に立つ踏み台になってもらうからな。では、今日私が締めさせていただきたいと思います。いまを信じて?明日に輝け?誰を信じるかは自分で決めろ。Bow down to the queens!」

 

©スターダム

桃のコメント

「私がワンダー・オブ・スターダム、新チャンピオンになりました。紫雷イオに勝って、紫雷イオの時代を終わらせたかといえばちょっと違いますけど、私の時代は始まったと思います。いまこの白いベルトを巻いたことで、私は自信に満ちあふれてます。これからもどんどんこの白いベルト防衛して、輝かせて、スターダムに頂点に立ちたいと思います」

――試合を振り返って。

「やっぱりイオさんなので、本当にずっと苦しかったし。でも、ムーンサルトを受けずに自分が進められたことが勝利につながったんじゃないかなと思います。あと、最後のフィニッシュ技で新しい技を出せて、それで勝てたので、本当にうれしいです」

――新技で3カウントを聞いたときはどんな気持ち?

「本当にあの技は首へのダメージはすごいと思ってて。それを出せてそれを出せたということは本当にうれしいですし、これからもそれで3カウントを取れたらいいと思ってます。(技名は)まだ考えられてないです。テキーラ・サンライズの変型とは思ってるんですけど、まだ技名は考えてないです」

――試合後には叫女と葉月に挑戦を促したが。

「あの2人はずっとライバルとしてやってきたので、この白いベルトを取ったからには面白くないと思ってると思うので。この挑戦を私は受けきって、踏み台にしてやろうと思ってます」

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