【DDT】竹下幸之介が世界的なフラワーアート作品の撮影に協力~FLOWER&MAN~『バックドロップ×花』

DDTのKO-D無差別級王者にしてDDTの未来である竹下幸之介が世界的なフラワーアート作品に協力した。

今回、竹下幸之介に撮影の依頼をしたのはフラワーアーティストの東 信(あずま まこと)氏率いるAMKK (東信、花樹研究所)。東 信 氏は都内にて花屋を営みながらフルオーダーメイドの花束を作り続けている。2005年からニューヨークやパリなどで様々な展覧会・インスタレーションを行いアーティストとしても世界的に高い評価を受けている。2008年には「東信、花樹研究所」を立ち上げ、花・植物のみが有する神秘性を美的なレベルで表現し、植物の存在価値を高める活動を一貫して続けている。

2005年にはTBS系列「情熱大陸」に出演。2017年にはNHKの「プロフェッショナル~仕事の流儀~」に出演。「花に取り憑かれた男」として命の花を心で生かす、その仕事ぶりが取り上げられた。2018年にはTBS系列「クレイジージャーニー」でも南青山の店舗、JARDINS des FLEURS(ジャルダン・デ・フルール)が取り上げられ「自然から命を頂くということから、花に敬意を払い、それを買った人の心の中で生き続けていくものを作るので、『殺して生かしていく』をモットーとしています」という哲学やフラワーアートについての「美しく枯れさせる」という信念に注目が集まった。

今回、氏の新たなアートプロジェクトとして『FLOWER AND MAN』を企画。その名の通り『花と男』と題して、様々な分野の人物と花を絡めた写真を撮るシリーズ作品の制作に際し、プロレスラーが巨大な花束を抱えてバックドロップを決めるというシチュエーションが選ばれた。

巨大な花束を投げるとなると大切なのは身体の大きさとブリッジの美しさ、試合会場のライティングや観客の視線も重要となる。様々な要素を勘案する中で、DDTの現役チャンピオンであり、身長187cmの体躯とフィニッシャーにジャーマンスープレックスを採用している竹下に白羽の矢がたった。なお竹下は日本体育大学の卒業論文でも研究テーマにジャーマンを選び、その長身を活かしたハイアングルのジャーマンには定評がある。

撮影当日、試合開始前の観客の注目が集まる中、リングの上に無数の花々が運び込まれ、その巨大な花束を抱えて後ろへとバックドロップする竹下。撮影が進むにつれ背中には散った花びらや葉がくっつき、さながらデスマッチの蛍光灯の破片が背中に張り付くように花まみれになる竹下。

当初、3回投げる予定であった花束を更なる良い作品を追求するアーティスト・カメラマンの思いに答えて追加の4回目のバックドロップの要望に快く応えた竹下。撮影が進むにつれ花束のサイズはどんどん大きくなり、竹下の抱える花束に研究所の複数のスタッフが汗まみれになりながら花を突き刺して芸術的なフルオーダーメイドの花束を作り上げていく。

あまりの大きさに竹下も「花束を抱え込んだらすぐに投げたい。ホールドし続けるのは難しい程の量」と花束との戦いに苦戦する一面も。

東 信 氏と共に数々のアート作品を撮影してきたフラワーデザイナーで写真家の椎木 俊介(しいのき しゅんすけ)氏の巧みなカメラワークと色鮮やかな花と竹下のコスチュームのコントラスト、会場上部のライトの美しさを活かした本作品はプロレス史にも燦然と残る、まさに「フラワーアート×プロレス」の見事な出来栄えとなった。花や植物の持つ神秘性や瞬間美を捉える写真家としての椎木氏の真骨頂である。

なお本作品はAMKK (東信、花樹研究所)の作品『FLOWER AND MAN』の一部として同研究所のWebサイトやSNSなどでアップされる予定。今回撮影に協力したDDTの快諾も得て特別にプロレスTODAYに貴重な作品の一部を公開していただいた。

また当日リングに投げられた花束は会場に来ていた観客の希望者に配られた。竹下の世界的なアート作品に携わった貴重な「世界に一つだけの花」を手にした観客は喜びを爆発させていた。

AMKK公式webサイト

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