【新日本】棚橋NEVER陥落、ジェイは史上初の4冠制覇!タイチがついにアイアンフィンガー奪還!5.3福岡大会<全試合結果>

新日本プロレスは5月3日(月・祝)、福岡・福岡国際センターで『レスリングどんたく 2021』二連戦の初日を開催した。

メインではNEVER無差別級王座戦がマッチメイクされ王者・棚橋弘至にジェイ・ホワイトが挑戦。

試合前から棚橋をさんざん挑発してきたジェイは史上初の4冠制覇を実行すべく、巧みなインサイドワークを駆使して棚橋を攻略にかかる。

対する王者・柳橋も全てを受け止め一度はテキサスクローバーでジェイからタップを奪うも、外道がレフェリーの気をそらしていたため勝利とならず。

両者一進一退の攻防となるが最後はジェイのブレードランナーで一気に勝負を決められ、棚橋が王座陥落。

勝利を収めたジェイは試合後のマイクで「タナ、教えてやろう。もうこのベルトはオマエの物じゃない。だから’NEVER MIND'(もう気にしなくていい)。タナ、’NEVER QUIT’と言ったって負けたんだから、やめたも同然だ。タナ、そしてオマエは完璧に’GAVE UP'(ギブアップ)した。それから、やめると言えば……タナ、このときが来たぞ。オマエ自身も見てるファンも誰一人認めたくないよな。でも、タナ、去るべきときが来たぞ。俺は宣言したとおりオマエからベルトを獲った。だからオマエはもうやめろ。」と非常な宣告を行った。

※全試合結果 & 試合後バックステージコメントを掲載。

『レスリングどんたく 2021』
■日時:2021年5月3日(月) 16:30開場 18:00開始
■会場:福岡・福岡国際センター
■観衆:2,211人

 

▼第1試合 20分1本勝負
マスター・ワト
タイガーマスク ×
天山 広吉
矢野 通
vs
ディック東郷
石森 太二 〇
高橋 裕二郎
“キング・オブ・ダークネス”EVIL
9分57秒  ブラディ―クロス→片エビ固め

◆試合後バックステージコメント

石森「(※軽く腰を押さえてコメントスペースに入ってきて、フロアにあぐらをかく)ここに来ると、思い出す。3年前、俺が生まれ変わった、REBORNした日をな。2年前は、ドラゴン・リー(リュウ・リー)と、メインでIWGPジュニア(ヘビー級)戦。

去年は、コロナで中止。今年は……(※立ち上がりながら)今年は、明日、大分(別府)のように田口の意味不明な行動には注意して、俺なりのやり方で、爪痕を残すよ」

※EVIL&裕二郎&東郷はノーコメント

タイガー「(※胸を押さえながらコメントスペースに入ってくると、片ヒザを着いて)去年の長い欠場からね、(復帰して)今回、2週間というシリーズ、まず乗り切れたことに、すごく安心をしてるのが一つですね。やはりみんなのサポートもあったし、まあ勝敗的には、ちょっと黒星が先行しちゃってる部分があんのかもしれないけども、それはやはり欠場してる間、彼らの方が全然、スキルが高くなってると思うしね。それは少し否めない部分もあるけども、(俺は)こんなんじゃ終わらない。絶対、終わらない。俺はタイガーマスクとして、26年目になった。でも、一切そんな過去は関係ない。このキャリアになろうがなんだろうが、会社はもう年齢がどうとかいうかもしれないけど、俺はマスクマンだよ。年齢なんか一つも関係ねえ。(※立ち上がりながら)必ず次、このシリーズでいかれた借りはキッチリ返す」

ワト「BULLET CLUB、一人ずつ、正々堂々と闘えよ。それがお前らのやり方かよ? みんなでよ、集団でボコボコにして、怖いのか? 俺はさ、一人ずつ倒せる自信は、(※自身の胸を指して)ここにあるんだ。石森、特にジュニアが、すごく意識してるよ。もちろん意識しかしねえよ。俺と天山さんと……」

天山「(※遅れてコメントスペースに入ってきて)OK、大丈夫か? 今日は俺がつかまってしもたけど、まあ最後、ジュニアの……チャンピオンちゃうな、あれな? 石森みたいな雑魚に、負けんなよ。ま、今シリーズ、残るはあと一つ。しっかりとまた、今日みたいなことなく、明日はガッチリと、ワト……。ありがとうな(※と言って握手を交わす)。ガッチリいこうぜ」

※矢野はノーコメント

▼第2試合 20分1本勝負
SHO
YOH 〇
オカダ・カズチカ
vs
金丸 義信 ×
エル・デスペラード
鈴木 みのる
10分31秒  DIRECT DRIVE→片エビ固め

◆試合後バックステージコメント

YOH「(※腕を組み)………………(※目を閉じてしばらく無言。何度か軽くうなずく。約30秒の沈黙ののち)俺はさ、俺が、デスペラードに挑戦を挑んだ理由……そりゃさ、復帰のタイミングで、たまたま彼がチャンピオンだったから、そういうことじゃなくて、チャンピオンがデスペラードだったから、ベルトを持ってるのがデスペラードだったから、挑戦したかったんです。SHOくん、高橋ヒロム、デスペラード……俺だって、(新日本)ジュニアを盛り上げたい。だから、明日は、思いっきり、自分のプロレスをぶつけてきます。そして、勝ちます。本心です」

--それはデスペラード選手に対して、特別な気持ちがあるということですか?

YOH「(※腕を組んだまま、目を閉じて)…………(※約15秒の沈黙ののち、質問の答えは口にせず控室へ)」

SHO「(※1人残されて)まあ、いろいろあるだろう。まさに今この世が、この世の中が風の時代だ。風の時代なんだ。やりたいことができない。そして、見たくないものまで目に入ってくる。そして、心にグサグサと刺さるものがある。だからこそ、YOHさんには明日、ぶっ飛ばして、全部ぶっ飛ばして、いい、このプロレス界には、いい風の時代にしてほしいんだよ。俺が新日本プロレスに入ったときに、もうYOHさんがいた。デビュー前からYOHさんがいた。デビューしてからもYOHさんがいた。YOHさんの活躍てのはね、俺にとってかなり刺激になるんだよ。どのレスラーよりも、この世の中のどのレスラーよりも、YOHさんが活躍してくれることによって、俺の活力になるんだよ。俺も頑張ろうって、負けてられるかって思う。それが俺の中ではYOHさんしかいない。だからこそ、何がなんでも勝ってほしい。この世の中の風の時代、変えてほしい。明日、俺も全力で祈ってる」

オカダ「まあ、約1カ月ぶりの試合で、しっかりと調整させてもらって。まあ、まだ東京ドームに時間ありますし、これから明日、(IWGPヘビー級選手戦で)勝ったヤツと闘っていけば、いい結果が残せるんじゃないかと思いますんで。まあ、いろいろ大変な時だからこそ、元気がない世の中だからこそ、僕がチャンピオンになって、しっかりと元気にしていきたいと思います。ま、1カ月休んで思ったのは、ま、オカダなしで新日本プロレス、ちゃんと興行できてるじゃんと思ってる人もいるのかもしれないけど、甘いね。やっぱり俺がいてこその新日本プロレスだし、俺がいてこそIWGPも輝くんじゃないかと思います」

鈴木「2021年5月、何日だ? 何日だ? 何日だ? 3日だな。鈴木軍がこの世に生まれてちょうど10年。ヘッ、なにもめでたくない。どうせよ、それぞれの団体から『不良品』とかよ、『使えねえ』とか『いらねえ』と言われたヤツらの集まりじゃねえか。どうせ悪党の集まりじゃねえか。鈴木軍、これからも、好きなように、自分の思うがままに、拳を振り上げてぶちのめしてやりゃいいんだよ。それだけだ。

ああ? さて、俺は、今日、明日、(対戦相手は)オカダだよな。オカダ、IWGP狙ってんのは、テメエだけじゃねえんだよ。ああ? 飯伏、それから棚橋、ジェイ、鷹木信悟、ウィル・オスプレイ、お前らだけじゃねえんだよ。鈴木軍、IWGP(獲りに)いくぞ。明日、オカダの首、獲るぞ。そしたら、東京ドーム、カード変更だ。わかったな? わかったな!?」

デスペラード「(※鈴木と入れ替わりにコメントスペースにやって来て)そういうことです。われわれはそもそも……ボスがいま言った通りだ。はみだしもんを集めただけの、寄せ集めのチームだ。だけど、みんなそれぞれ、なにかを持ってるぞ。さて、YOH……ちょっっっっっっとずつ感情が表に出てきたような気がしないでもないが、間に合わなったな。まあ、明日だ。残念、残念。まあ、勝ち負けとかよ、期待してないんだ、お前には。正直な。俺が期待してない、お前に。KUSHIDAや、田口や、ライガー、ヒロムももちろんそうだし、石森もそうだ。ここ最近のIWGPジュニアのシングルのチャンピオン様っつうのはよ……まあ俺は暫定(チャンピオン)だから俺は数えんなよ。ひとクセもふたクセもあって、なにかを持ってるヤツだった。お前には何がある? タッグのタイトルは持ってるな。それだけだ。

あ、今日ノブさん(金丸)から(スリーカウント)取っやつ。あと、復帰戦でお前が見せたの、名前わかんないけどああいうの。インパクトはそりゃあるさ。なあ、あのノブさん(マットに)沈めてんだ。あんなのくらったら、俺だって立てねえだろ。そんなことわかってんだ。そこに至るまでの道筋は、お前にはまだない。脚攻めが真骨頂? やってみろ、コノヤロー。ちょっと前に『お前は地獄を見た方がいい』とか『ドン底まで落ちた方がいい』って言ったな。俺が見てきたドン底って、そんなもんじゃなかったよ。な? 復帰できるケガなんてのは、ドン底でも何でもねえんだ。やってもやってもやってもやっても、(※次第に声を荒らげながら)結果も、内容も、何も伴わない、でも自分で何が足りないのか、何がわからないのか、それすらもわからない時間がくる。お前はこれからそれを味わうことになる」

※金丸はノーコメント

 

▼第3試合 30分1本勝負
BUSHI
SANADA 〇
内藤 哲也
鷹木 信悟
vs
ジェフ・コブ
アーロン・ヘナーレ ×
グレート-O-カーン
ウィル・オスプレイ
11分31秒  オコーナーブリッジ

◆試合後バックステージコメント

内藤「俺が、ここ福岡で試合をするのは、2019年の『G1 CLIMAX』以来。約2年ぶりに、福岡のお客様に、内藤哲也のプロレスをお見せすることができましたよ。今の俺は、今しか見せることができない。そういう意味では、約2年間、福岡のお客様に、内藤哲也のプロレスをお見せできなかったことは、すごい悔しい。そして、福岡のお客様に内藤哲也にプロレスをお見せできるこの日が、ものすごく待ち遠しかったよ。

さてさて、明日はいよいよ、鷹木とオスプレイのタイトルマッチ。アニマル浜口ジム出身の、同い年で、おなじLOS INGOBERNABLES de JAPONで競い合う仲間として、明日は鷹木の闘いぶりをじっくり見させていただくぜ。カブロン」

鷹木「いよいよ明日だ。泣いても笑っても明日、決着がつく。まあ、あいつがだいたい何をやってくるかわかってきたな。明日に関していえば、まず俺は調子がいい。いつになく調子がいい。しかも秘策がある。明日負けたら、なんの言い訳もできねえよ。だから勝つしかない。

内藤もSANADAも、いい形で俺につないでくれた。明日やらなかったら、前も言ったろ? 男じゃねえんだよ。男になるしかねえだろ! 5.4福岡、明日は、俺が男になってやるよ」

※SANADA&BUSHIはノーコメント

オスプレイ「シンゴは絶対に、俺からこのベルトを獲れない。俺がどれだけこのベルトを大事にしてるのか、お前は知ってるか? このベルトは俺の人生の全てだ! 明日もここフクオカで、お前は俺を倒すことはできない。俺たちの過去の試合のビデオを見返して、新しい作戦をしっかり練ってこないとな。

お前のパンピングボンバーとラスト・オブ・ザ・ドラゴンをキッチリ返して、ドラゴンの息の根を止め、見事に俺のIWGP世界ヘビー級王座初防衛は成功に終わるのさ(※と言って、ベルトのライオンマークにキスをする)」

O-カーン「聞け、愚民ども! いいか、13勝、たかが3敗だ。決戦前夜に勝ったからっといって、調子に乗るな、鷹木。明日は、“カミ殺し”に続き、“龍殺し”という名の帝国が支配する。

いいか、龍の血を捧げろ。帝国万歳!」

コブ「『(WRESTLING)DONTAKU』1日目か……。イブシ、どこにいるんだ? こないだやっと、お前の故郷であるカゴシマに現れたと思ったら、フクオカには来ないだと? なぜなんだ? 恐いのか? カゴシマのタッグマッチで俺と当たってから、俺のことが恐くなったのか?

まあ何でもいいが、明日はちゃんと現れるんだろうな? 俺たちは明日も、ここフクオカの会場に戻ってくるぞ。だから俺に会いたければここに来い。イブシ、腰抜けみたいに逃げ回るな」

ヘナーレ「俺は夢見てるのか? ひどい悪夢だな。クソッ! SANADA……最悪の負け方だ! (※両腕を広げて)見ろよ、ダメージひとつないってのに……。丸め込みなんかでやられたなんて信じたくもない! SANADA、センダイとヒロシマはお前が勝った。そしてコウラクエンホールとリョーゴクは俺が勝った。お前の覚悟ができたら、もう一度、シングルで勝負だ。

でも、恨みを晴らしたい相手はお前以外にもたくさんいる。イシイ、ジェイ、ゴトー……ほかにももっといる! 今日も負けたと批判してくるヤツがいるだろうが、もう一度言うように(両国で)生まれ変わってまだたったの1カ月だ。6カ月後、1年後、2年後、5年後、10年後を想像してみろ。俺は世界最強の一人になっている。信じたくなければそれでいい。そもそもプロレスラーになんかなれないって言われ続けてた俺が、ここまで上がってきた。そして(UNITED)EMPIREに入って、前より大きなチャンスをつかんでいる。SANADA、自分がそんなにイケてると思ってるのか? この恨みは絶対に晴らす。(※引き揚げようとするが戻ってきて)KILL THEM ALL……」

 

▼第4試合 60分1本勝負
IWGPタッグ王座挑戦権争奪戦
ザック・セイバーJr. 〇 
vs
タンガ・ロア ×
ザック・セイバーJr.が勝利した場合、タイチとのコンビでG.o.Dの保持するIWGPタッグ王座への挑戦権を獲得する。ザック・セイバーJr.が敗れた場合、今後IWGPタッグ王座への挑戦権を失う。
15分12秒  横十字固め

※タイチ&ザックがIWGPタッグ王座挑戦権を獲得

◆試合後バックステージコメント


ザック「“ソイ・ボーイ”が勝ったぞ! どうだ? でも、やっぱりあいつの力はすごいよな。タンガ・ロアのこと散々こき下ろしてきたが、あいつはすごいよ。疑いようのない力だ。バカ兄貴とつるんでなかったらよかったのにな。でも、あれだけのコンディションと筋肉量を誇ってても、この俺には勝てない。俺は“WINDY MAN”“LONG MOVER”“HUMAN BLOODY UDON NOODLE”“BARRY BIG TEKKERS”だ! 今年また、ヴィーガン・テッカーズが爪痕を残してやるぞ。

今年はこれまでずっとニュージャパンに押さえつけられてきたが、今日はビタミンB12、ビタミンDとスクランブル豆腐を摂取して最高の力を発揮できた。“WINDY MAN”は力を取り戻した。これでようやくベルト挑戦が決定だ。“SILVERBOLLOCKS”をタップアウトさせられなかったことが唯一の心残りだが、次の数日間はダメージで苦しむだろう。もっともっと話していたいけど、やることがある。じゃあな」

タンガ「おめでとうと言わせてもらおう。ザック、やりやがったな。ちなみに今日は何の日か誰か知ってるか? 5月3日はBULLET CLUBの日だ。HAPPY BULLET CLUB DAY……なのにザック・セイバーJr.なんかにやられちまって、いろいろ言われるだろうな。

でも正直、結構楽しかった。ああ、ザック・セイバーJr.との試合はかなり面白かったよ。楽しんじゃダメか? 確かに今日勝ったのはザックだけど、ベルトはまだ俺たちの手元にある。まあこれでタイトルマッチが決定だな。いやあ、ますますおもしろくなりそうだ」

■次ページ(アイアンフィンガーフロムヘル争奪ラダーマッチ、NEVER無差別級選手権試合)に続く!

<写真提供:新日本プロレス>

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