【新日本】鷹木が棚橋との37分超えの試合を制してIWGP世界ヘビー防衛!EVILが襲撃し挑戦表明!7.25東京ドーム<全試合結果>

新日本プロレスは25日、東京ドームにて『映画『ゴジラvsコング』Presents WRESTLE GRAND SLAM in TOKYO DOME』を開催した。

メインイベントのIWGP世界ヘビー級選手権は王者・鷹木信悟に挑戦する飯伏幸太が、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)により24日まで大会を欠場。当日に現在の体調の回復状態を考慮した結果、大事をとって欠場が発表された。

24日の愛知大会でKENTAに勝利した棚橋がマイクにて「まだ飯伏が出られるかどうかわからない状態です。なので、なので、一個アピールしておいていいですか?盛大にやっておきますよ?準備できてまーーーすッ!」とアピールしていた中で、当日にカード変更となり挑戦が決定。

鷹木と棚橋のタイトル戦はお互いの意地がぶつかり合い37分を超す死闘となったが、最後はラス ト・オブ・ザ・ドラゴンで鷹木が制して防衛に成功した。

試合後にバックステージへ戻る棚橋に鷹木は「棚橋弘至、アンタやっぱスゲェよ。さすがはエース。ある意味、本当の勝者はアンタかもな?これで1勝1敗だ。またやろう」と声をかけた。

続けて「だからといって、今日、体調不良で欠場した飯伏がダメっていうわけじゃねぇからな。あいつはあいつなりに、ギリギリまでドクターと相談して、苦渋の決断をした。試合はできなくても、いや、あいつのことだから、今日も会場に来ようとしたんだろうな。俺はその気持ちだけで十分だよ。これでひとつ心に決めたのは、飯伏が来るまで! 負けられねぇな、オイ!! 」とアピール。

そして「世間はあいかわずのコロナ禍で、感染予防、ソーシャルディスタンスだ。1番しんどいのは俺たちじゃねぇ。お客さんだろ。だけど、なあ? 正直、一都三県、緊急事態宣言中だ。そんな中! 夏休みの日曜日。いいんだぜ、みんな? 家でオリンピック見てたって。だけど! みんなは今日、プロレスを選んでくれた! そのことは心から感謝する。俺もよ、今年39(歳)になるオッサンだけどよ、オイ? 俺たちの世代が、まだまだプロレスを引っ張っていかなきゃいけねぇだろ! よし。ということで、これからも、このIWGP世界ヘビー級王座を通行手形に、新日本プロレスの…いや! プロレス界の…いやいやいやいや! いまは東京オリンピック中だ。世界中の! テッペン目指して、龍の如く、駆け登っていくぞーー!!」と締めたところで会場が暗転。

EVILとディック東郷がスクリーンに映ると「 次は、この俺だ。よく覚えとけ」というメッセージの後に照明が戻ると、EVILと東郷が鷹木を襲撃。KOされた鷹木を踏みつけるとベルトを持って挑戦をアピール。

支えられながらバックステージに戻ってきた鷹木は「クソッ! EVIL! 次は俺だと? あたりめえだッ! オイ、次はてめえとやってやるよ!」と挑戦を受諾する展開となった。

映画『ゴジラvsコング』Presents WRESTLE GRAND SLAM in TOKYO DOME
日時:2021年7月25日(日)  17:00開始※第0試合16:00
会場:東京・東京ドーム
観衆:5,389人

第0試合
『KOPW 2021』争奪ニュージャパンランボー With手錠
×矢野 通vs〇チェーズ・オーエンズ
35分36秒 パッケージドライバー→片エビ固め
※『KOPW 2021』保持者となる
(以下、退場順)1:真壁、2:本間、3:鈴木、4:金丸、YOH、SHO、7:天山、8:小島、9:BUSHI、10:タイガー、11:ワト、DOUKI、13:石井、14:東郷、15:後藤、16:永田、17:オーカーン、18:KENTA、19:YOSHI-HASHI、20:裕二郎

■試合後のバックステージコメント

オーエンズ「試合時間は何分だった? 誰か分かるか? マイクを使えってか?(マイクを拾って)30分勝負だったよな? マイクなんか使わなくても聞こえるだろ。(と言ってマイクを置く)またしてもこの俺がニュージャパンのランボーで(最初から最後まで)30分間生き残った。これからは俺のことを”ミスター・アイアンマン”と呼んでくれ。それだけじゃない、同時に俺はテキサスヘビー級王者でもある。そして今日からこの俺が『KOPW 2021』保持者だ。試合後俺がリングの真ん中でヤノに関節技をかけた時のあいつの叫び声、聞いたか?『チェーズ、やめてくれ! 離してくれ!』って滑稽に叫んでた。ヤノさん、もうあなたのおふざけの時間はこれで終了だ! 新・KOPW保持者はこの俺だ! もう一度言うが、チェーズ・オーエンズはテキサスヘビー級王者でニュージャパンのアイアンマンだ! TOO SWEET! (※控室に戻りながら)あぁ、アイスパックをくれ…」

矢野「(フラフラした足取りで現れて)前が、前が見えない! 何が起きたかわからない! 前が見えない! こんなの納得できるか、オイ! 納得しねえぞ、バカヤローッ!」

ワト「今日、ロビー・イーグルスがIWGPジュニアに挑戦するってことに、俺はすごく不満を抱いている。俺はアイツに『BEST OF THE SUPER Jr.』で勝っている。そして今のIWGPジュニア・チャンピオンにも、俺は『BEST OF THE SUPER Jr.』で勝っている。次、俺が挑戦する権利は十分にあるはずだ」

第1試合 60分1本勝負
IWGPジュニアタッグ選手権試合
<チャレンジャーチーム>
ロッキー・ロメロ
×田口 隆祐
vs
<第66代チャンピオンチーム>
〇エル・ファンタズモ
石森 太二
20分56秒 CRⅡ→片エビ固め
※ チャンピオンチームが初防衛に成功

■試合後のバックステージコメント

ファンタズモ「(石森と一緒に裏からZIMAを冷やしたクーラーボックスを持って来ると蓋を開けて)ワーオ、ZIMAだ! キンキンに冷えてるはずだよな!

俺たちがIWGPジュニアタッグのベルトを防衛した! 凄かっただろ? サドンデスの秘密を暴くって偉そうに言って、俺の靴を脱がせてレフェリーに見せて何があった? 秘密兵器なんて最初から何もなかった! そうだろ! 何度も言ってきただろ! 自粛期間に地元のカナダでカエデの木、樫の木に白樺の木、ありとあらゆる種類の木を蹴ってスーパーキックを徹底的に鍛えてきたと。モミの木なんて2回スーパーキックを浴びせたら簡単に倒れた。俺様のキックがあったおかげで無事ベルト防衛に成功だ。ロッキー&タグチ、お前ら自分たちが何をしたかわかってるのか? 俺の足と石森の首を壊す気だっただろ! ニュージャパンマットの上では正々堂々と勝負するのが筋ってもんじゃなかったのかよ? 殺されかけたぞ!」

石森「メガ・コーチズ、確かに実力あんな。ケツばっかり出してくるかと思ってたら、普段は出さねえ引き出しまで出してきやがって。でも、お前は今までのチャレンジャーと一緒。ファンタズモのブーツばっかり気を取られやがってよ。ヘッヘッヘ。何かが入ってるだって? 大げさだ! あれはファンタズモが自粛中に開発したサドンデスという立派な技だ。これでわかっただろ? 俺たちが実力はトップクラスだっていうこと、誰も相手になんねえってこと!」

ファンタズモ「何て言ったんだ? そういえば、俺たちのTシャツがPROWRESTLINGTEES.com で発売されたんじゃなかったか? かわいいイラストで描かれてるぞ。今日は最高の日だな。カンパイしようじゃねえか(と言って乾杯し、石森はZIMAを浴びる)。この勢いのままBULLET CLUBが世界を乗っ取る。ヒクレオがUSヘビーのベルトを獲ってくれることだろうし、チェーズ・オーエンズも今日から『KOPW2021』の保持者だ。それからジェイ・ホワイトも現NEVER無差別級王者だしな。何本かビールを持ち帰ろうぜ(と言って自分のシューズを石森に渡し、自分はZIMAをクーラーボックスから持てるだけ取り出す)。それから氷を持って来い! Too Sweet!」

ロッキー「カントク、すまない」

田口「今、石森の言葉を聞いてましたけど、確かにちょっとファンタズモのシューズに、右足に気を取られすぎたかなと。靴を取るまでは良かったんですけど。う~ん、反則でしょう。あれは反則。中に何があったと思います? “Taguchi FXXK You”って書いてありましたよ。見た瞬間にやられたと思いましたね。しかし、あのレスリングシューズ、普通のレスリングシューズに比べたら重い。普通のシューズに比べたら重いって思ったんで、中で加工されてるのかな? 中敷きじゃなくて、その下かな? 靴自体なんか細工がされてるんじゃないかなと思いました。これはもう一回やらないとダメですね。IWGP実行委員会にあのシューズを調査してもらいたいです」

ロッキー「クソ、ファンタズモの野郎…靴の中には“Taguchi FXXK You”と書かれてたんだぜ。本当にあいつが心の底から大っ嫌いだ。不本意だが、メガ・コーチズ vs THE CUTEST TAG TEAM…だかなんだか知らねえが、俺たちの対決はこれで終わりだ。タグチさん、ゴメンなさい。でも俺はアメリカのマットに戻らないと。『NJPW STRONG』はもちろん、AEW、IMPACT、MLWの試合も決まってる。今日の反省点もいろいろあるし、もっとトレーニングが必要だ。もうすぐ39歳になるけど、俺はまだまだ自分の実力に満足してない。今日は俺たちの負けだ。でも俺は通算8回IWGPジュニアタッグのベルトを巻いてきた。タグチ、君は何回だ?」

田口「6回」

ロッキー「本当なら今日あいつらに勝って俺にとって9回目、君にとって7回目のベルト戴冠になるはずだった。今日でとりあえずメガ・コーチズは一旦休止だ。でも将来的に再結成も十分あり得るよな?」

田口「イエス、プリーズ」

ロッキー「タグチもアメリカに来たらどうだ? そしてAEW、IMPACTに『NJPW STRONG』のマットに一緒に上がろう。チームとしてもっと強くなってから日本のマットに戻ろう。イシモリとファンタズモ、俺たちが再挑戦するまでベルトを落とすんじゃないぞ。その時こそ…(日本語で)イチ、ニー、サンでシバクゾ、コノヤロウ!」

田口「ナカスゾ、コノヤロウ!」

ロッキー「カントク、ありがとう、そしてごめん。でもあいつの靴の中には“Taguchi FXXK You”以外にも絶対に別の何かが隠されていたと思う」

第2試合 60分1本勝負
IWGPジュニアヘビー級選手権試合
<チャレンジャー>
ロビー・イーグルス
vs
<第89代チャンピオン>
エル・デスペラード
19分56秒 ロン・ミラー・スペシャル
※ デスペラードが3度目の防衛に失敗。ロビーが新チャンピオンとなる

■試合後のバックステージコメント

※イーグルスがインタビュースペースに現れると、後藤、YOSHI-HASHI、SHO、YOHに拍手で迎えられ、全員が乾杯しようとする。
イーグルス「この勝利はCHAOSの勝利だ。カンパイする? ちょっと待って、オーストラリア流のクレイジーなやり方知ってる? 靴に注いで飲むんだ。(※と、シューズを脱ぎ、その中にZIMAを注いで)乾杯!(※イーグルスはシューズに口をつけて飲み干す)みんなは真似しなくていいから。ありがとう!」
※CHAOSのメンバーは驚きつつ乾杯し、イーグルスを祝福して戻る

イーグルス「メンバーがここに来て一緒に祝ってくれたことが嬉しいよ。CHAOSはみんなで支え合ってるユニットなんだ。こんな素晴らしいユニットのメンバーの1人でいられて嬉しいよ。前に所属していたユニットは全然俺に合ってなかったから、CHAOSに入って本当に良かった。そしてこの俺が第90代目のIWGPジュニアチャンピオンだ。宣言通りデスペラードに勝った。今日のコスチュームはオーストラリアのオリンピック代表チームのカラーなんだ。オーストラリア代表選手のみんなを応援しているからね。代表選手の中にプロレスファンがいたら、同じように(オーストラリア人の)俺を応援してくれていたと思う。次の防衛戦の時はフィリピンの国旗の色のコスチュームでリングに上がろうかな。母親がフィリピン出身なんだ。デスペラードに勝った後、リングでさまざまな感情が込み上げてきた。何年間も夢みてた瞬間が今現実になった。まだ信じられない。前回俺が日本で試合をしている時、父は病気を患っていた。俺がオーストラリアに戻ってすぐに急逝したんだけど、その時にファンのみんなが温かいサポートをくれて本当に感謝している。だから去年の『BEST OF THE SUPER Jr.』では父のイニシャルをリストテープに書いてリングに上がった。父は俺がデビューした頃からずっと応援してくれていた。今日は天国にいる父が俺に力を貸してくれた。脚はボロボロだけど、なんとか勝てた。ダッド(お父さん)、今日の勝利にあなたに捧げるよ。オーストラリアのファンのみんなにも感謝したい。今日リングテープに書いた”PWA”は俺がオーストラリアでデビューした団体なんだ。初めてウィル・オスプレイと対戦したのもそこだ。あの試合がニュージャパンに来るキッカケとなった。PWAのみんな、ありがとう。俺もこれからもPWAを一生懸命にサポートしていくよ。ずっと自分が世界一のジュニアだって言い続けてきたけど、今日でその言葉が証明されたと思う。世界がスナイパー・オブ・ザ・スカイの実力を見た。デスペラードからタップアウト勝ちだなんて最高の気分だよ。

さて次は? あ、ヒロムの姿を見たな…ヒロム、オマエが準備できたら俺はいつでもやってやるよ。明日でもいい。いつでもオマエとやってやる。去年オマエに負けてるけど、あれから俺はもっと強くなったからな。今日強くなった自分を見せられたと思う。ヒロムも首を怪我して色々大変だったと思うけど、俺も俺でお前が想像できないくらいの困難をくぐり抜けてきたんだ。俺は自分の全てをかけてこのベルトを防衛していく。死ぬまで闘っていくつもりだ。だからオマエも死ぬ気でかかってこないと、ベルトは獲れないぞ。でも今の俺ならオマエに勝てる。次の獲物はヒロム、オマエだ。オマエを撃ち抜いてやる。質問はあるか?ない?アリガトウゴザイマシタ」

デスペラード「(※足を引きずりながらインタビュースペースに現れると、立ったままで机に手をつき、それからしばらく天を仰いで、ささやくように)畜生……。

(大声で)畜生ーッ! (※普通の声量に戻り)舐めんなよ。タイトルマッチ負けんのは慣れてんだコノヤロー。これで終わると思うな」

第3試合 60分1本勝負
スペシャルシングルマッチ
〇オカダ・カズチカ
vs
×ジェフ・コブ
19分23秒 エビ固め

■試合後のバックステージコメント

オカダ「まあ、今日組まれた中でね、タイトルマッチでもない試合でこうやってしっかりと結果を残すことができて良かったと思います。オリンピックも始まって、まあ明るいと思う人もいれば、暗い気持ちの人もいるだろうし、でも、どちらも選手的にはハッピーになれるように僕たちは戦うしかないんでね。今日の勝ち方、東京ドームのオカダ・カズチカらしくないかもしれないけど、そんなことも言ってられないし、しっかりオカダが勝たなきゃダメでしょう。そういう中でしっかりとレインメーカーの勝ち方じゃないと言うんであれば、俺は別に何とでも言ってくれてもいいし、俺はやっぱ勝つっていうことが凄い大事なことだったと思うんでね。

とりあえず、これでコブとも一区切りでしょう。次は何を狙いに行こうかなと。まあ、さすがに早いものもあると思うし、IWGPタッグで名前出されたりとかね。KOPWも矢野さんが負けちゃったんでしょ? もうすぐ1年でそこの戦いに入っていってもいいと思いますし、まあオカダ・カズチカに注目してください。チャンピオンではないオカダ・カズチカが見られるのもいつまでかわからないですからね。ありがとうございました」

コブ「(しばらく沈黙してから)俺のトーキョードーム戦の勝敗はこれで0勝2敗。ゼロとニ(ここだけ日本語)。明日アメリカに帰国するが、メソメソ弱音を吐いたり文句を言ったりはしない。俺が今日負けたオカダ、あいつは未来のスターだ。みんな、オカダの名前を覚えておけよ。0勝2敗。家に帰ったら、新しい戦略を練らないとな。

オカダ、これで終わりだと思うなよ。『G1』で戻ってくるからな。俺と同じブロックじゃなければラッキーだな。ブロック分けがどうなるか発表が楽しみだ。でもトーキョードームの勝敗が0勝2敗じゃ、さすがにニュージャパンも俺の『G1』出場を考え直すだろうか? 明日また12時間のフライトでアメリカまで帰るが、飛行機に乗ってる間はずっと勝敗について考えてしまうだろうな。俺はオカダに負けた。コメントはいつも通りNJPW WORLDやYouTube、Twitterに上がるんだよな? じゃあ、今これを見てるお前たちに言いたい。“オカダ”の名前を忘れるなよ。あの“ヤングボーイ”はスターになるぞ」

■次ページ(セミ・メイン)へ続く

<写真提供:新日本プロレス>

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