【青柳優馬インタビュー】二連覇がかかるチャンピオン・カーニバルへの思いを激白「優勝した暁には永田裕志に挑戦してくださいって言わせて土下座させます」
いよいよ間近に迫った全日本プロレス春の祭典「#ajpwチャンピオンカーニバル2023」が、4月8日(土)東京・後楽園ホールにて開幕する。
前年覇者である青柳優馬に2連覇に賭ける意気込みや、各参戦選手の現状分析、そして現三冠王者である永田裕志や小島聡に対する現在の心情を語った。
またプロレス以外の活動についての問いに対し、全日本プロレス新世代の顔として多方面でのチャンレンジをしたいと語った。
①チャンピオン・カーニバル2連覇に向けて
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――4月8日(土)より『#ajpwチャンピオンカーニバル2023』が開幕します。前年度最年少覇者の青柳選手は今回連覇がかかっていますが、現在の心境はいかがですか?
やっぱり去年優勝したっていうのもあるんで、連覇はしたいですよね。僕以外にできない記録を狙うことなんで、連覇は狙いたいですし、なんだったら僕は3連覇することが目標なんで。今年を通過点にするつもりはないですけど今年も大切にしつつ、3連覇に向けてやっていきたいと思ってるので今年は落としたくないですね。
――過去には偉大な先輩方が連覇を成し遂げてます。ジャイアント馬場さんの3連覇をはじめ、スタン・ハンセンさん、鈴木みのる選手が2連覇という偉業を達成しています。その偉大な先輩たちと肩を並べるところまで来たということで、ご自身がプレッシャーに思うところとか、周りから期待されていると感じることはありますか?
今の時代って結構SNSで簡単にファンの方も発信できますよね。人によっては、ブログで自分の感想を言ったりとか、評論家のような感じで媒体化してきていてるモノもあると思うんですけど、その中でも青柳優馬という名前が上がることが増えたので、期待をしてもらえてるんだなというのを感じますし、それに応えていきたいですね。
――前回優勝された時も周りからの期待は大きかったと思うんですけど、今回は2連覇で歴史に名を残すといった部分で回りからの期待がよりいっそう高いのではないでしょうか?
まぁ、やっぱり「チャンピオン・カーニバル」ってやっぱすごいですよね。こういうとあれなんですけど、全日本プロレスって今あんまり世間では広まっていないというか、そこまで認知されていない部分がある気がするのですが、やっぱチャンピオン・カーニバルで優勝したことによって、青柳優馬っていうレスラーを認知してもらうことがかなり増えたなと思うんですよね。だから、この1年に1度の春の祭典チャンピオン・カーニバルは何としてでも落としたくないですよね。もう味を占めてるので(笑)、他の人たちには味わわせたくない、独占したいですね(笑)
――やはり優勝してから知名度の部分もそうですが、景色は変わりましたか?
変わりましたね。SNSで今年も2連覇してほしいっていう思いもあれば、青柳ならやってくれるだろうみたいな感じで書いてくれてる人もいるので。やっぱ本当に今までのレスラー青柳優馬と去年チャンピオン・カーニバルを終えてからのレスラー青柳優馬というのは全然違ったなというのを肌で感じましたね。
➁若手(本田竜輝・安齊勇馬)の台頭について
――そして、最近の発言では若手の台頭をすごく意識してらっしゃるなと感じます。本田選手や安齊選手が万が一優勝された場合、自身の最年少記録を塗り替えられてしまうという危機感みたいなものを感じると…
はい。周りからの視線のプレッシャーよりも、僕はそっちのプレッシャーを強く感じますね。ここ最近に始まったことではないですけど、今まで自分の意識としては自分が一番下で、自分が追い上げていく側だと思っていたので。ヘビーとかジュニアとか関係なく、自分より下の後輩選手が入ってきたことによって、ちょっとずつ危機感みたいなものに変わって…。今では同じヘビー級の選手が増えてきたので、余計感じてます。
――彼らが入団された当時は青柳選手は指導者の立場にあったかと思いますが、その指導していた選手たちがチャンピオン・カーニバルに出場するくらいになったというところでは脅威でもありますよね。
そうですね、本当に脅威ですよね。本田竜輝は全日本に最初上がってきたときなんかこの選手すごいうまい選手だなって感じましたし、安齊勇馬なんかデビューしてものの数か月でプロレス大賞新人賞ですからね。そういう実績と実力がある2人が、チャンピオン・カーニバルに出場するっていうのは僕にとってはかなりの脅威かなと。
――追いかけるより追いかけられる方がしんどいですか?
やっぱそう感じましたね、しんどいなと。しかもさらにその2人というか、彼ら2人に限ったことじゃないですけど、年齢は上ですけど斉藤兄弟とかもそうですし、弟なんかは僕よりも先にシングルのベルト獲ってますし…。追い上げというか、むしろ追い抜かれちゃったんじゃないですかね。そういうのを考えると、下からの追い上げというか突き上げというものを感じるので。今年は本当にそれが如実に表れたかなと、去年ぐらいからですかね、僕はそう感じるようになりました。
――近年の全日本プロレスは本当に戦力補強というか、選手が充実してきましたよね。そういった部分では新時代の担い手として…、過去には超世代軍とかありましたが、どう感じていますか?
そこの域に達するようになりたいですよね。いわゆる闘魂三銃士や全日四天王だっていうふうに真似するつもりは全くないですけど、それくらいのバリューに並ぶくらいにならないと。プロレスファンの方って、過去と比較する方も多いと思うので、そこに達することができたらなっていう感じですよね。あと言ってしまうと、結構僕って消去法で今の立ち位置に来ているレスラーだと思うんですよね。
――いやいやそんなことないですよ(笑)
入団した人が辞めては新しい人が増え、辞めては増えみたいな感じで、ところてん方式じゃないですけど…。僕より上の人たちがどドンドンドンドンいなくなって、消去法で今の立場があるなと感じているので。消去法ではありますけど、やっぱお客さんの期待には応えたいんでその域に達したいですよね。
――でもトップ選手としての発言なども貫禄がついてきたなと感じます。周りからの青柳待望論みたいな部分もあるかと思いますが、その部分ご自身も3連覇を含め意識されている部分はありますか?
本当に消去法でここまで来たので(笑)。辞めてしまった選手もたくさんいますし、全日本大丈夫かなって心配されてばっかでしたから…。でも全日本やっぱり大丈夫だったなっていうふうに、まずファンの皆さんに安心してもらいたい。その上で、全日本プロレスってプロレスを楽しんでもらいたいですよね。
――過去の四天王時代の頃にもやっぱり間の選手がごそっと抜けて、団体として不安視されてた頃がありました。そのころ三沢選手を中心として新世代が時代を動かして、ようやく掴んだみたいなところがありました。それまで実績がなかった人たちが実績を作り出して、また激しい戦いでファンを盛り上げていったという…、今もそういう時期、そういう時代を作っていく時期なのかなとも思いました。
確かにそうおっしゃっていただいたように、だいぶ前ですけど2月4日の八王子大会の三冠戦のあとにやはりそういう感じで転換期的なものが全日本に来たんじゃないかなと思います。
――あのとき新風が吹いたなという感じでしたか?
自分たちが吹かさないといけない側なんで吹かしたつもりなんですけど、お客さん側からもその風が吹いたなという雰囲気を僕は感じたので、ある意味転換期だったのかなと今になって思いますね。その転換期を大事にして、本当に変えていきたいですよね。
――あの大会では、時代が動いたなという印象がすごくありましたよね。若い選手、本田選手や安齋選手にとっても飛躍するチャンスですよね。
やっぱり同じ全日本プロレスの一員としては飛躍してもらいたい気持ちもありますけど、そこは先輩として譲りたくない気持ちもあります。