【ノア】デビュー20周年を前にふたたび手を取り合ったAXIZ。お互いへの想いと今後の展望を潮崎豪、中嶋勝彦に聞く!

プロレスリング・ノアが5月4日に開催した両国国技館大会で、中嶋勝彦の衝撃的な再結成宣言から始まり、5月14日の後楽園ホール大会より再始動したAXIZ(アクシス)。

その再結成について、中嶋勝彦がなぜAXIZを復活させたのか、そしてその時の潮崎豪はどんな想いだったのか。今後の展望を含め、両選手に話を聞いた。

【以下、選手インタビュー】

――中嶋選手はなぜAXIZを再結成しようと思ったのでしょうか?

中嶋「一言ですよ。潮崎豪だから。豪さんだからかな(笑)」

潮崎「照れますね(笑)」

中嶋「そういう話じゃないか(笑)」

潮崎「そういう話じゃない、のろけ話じゃない(笑)あの時(2023年5月4日 両国国技館大会)俺ね、俺も復帰戦だったので。まぁ俺がやられたわけですよ。それで引きずり起こされて、こう(張り手の構え)きた瞬間に“あ、やられる”と思って俺構えていますからね。そうしたら再結成っていう握手だったんで。再結成っていうのは自分としては本当にずっとしたかったんですけど、勝さん(中嶋勝彦選手)からアクションを起こしてくれたということで、安心したっていう言い方っていうのはちょっと違うんですけど、湧き上がるものがありましたね。自分としてはAXIZっていうのが必要だし、NOAHを上げていく、NOAHで上がっていく部分でも絶対的に必要なことだと思っていますんで。今回再結成、よりNOAHが面白くなるっていう話かな、と思っています」

――改めて2020年の解散時の心境というのはどういったものだったのでしょうか?

中嶋「俺が裏切ったんだもんね。俺が裏切っておきながら俺から再結成という(笑)」

潮崎「(笑)」

中嶋「本当にもうジコチュ―なね(笑)」

潮崎「あの時、試合に俺が負け(GHCタッグ王座)を獲られて、ヴァーティカルスパイクをくらって。(その直後は)フワフワしていてしっかり入ってこなかったんですけど、その後にそういうことがあったっていうのを見て、言葉にできないぐらいの衝撃的な、自分としては衝撃的なことだったんでね。自分としては常に必要としている人物でしたし、組んでいても対戦しても自分にとっては必要な存在だと思っていたので、“必要としていない”というのは考えていなかったですけどね」

中嶋「あの時、言ったら良かったんだよ。AXIZとしてはすごく調子が良かった、これからっていう時だったんだけど、でも一度離れたほうがいいなと。それはたぶん自分自身のためでもあるし、豪さんのためでもあるし。お互いのために俺はあの選択をしたつもり」

――離れている間に、お互い何度も対戦しているかと思いますが、その期間の心境とはどういったものだったのでしょうか?

潮崎「組んでいた時もそうだし、金剛の中嶋勝彦と対戦するときもそうだし、自分としては競い合って更に、どんどんお互いが大きくなるという感覚がずっとあったので。自分としてはやっぱりプラスしかなかったですよね、やりあっていて」

中嶋「豪さんとは対戦しても一緒に組んでも、刺激もあるしやりがいももちろんあるし。でもやっぱりね、対戦するとね、嫌なのよ」

潮崎「嫌?(笑)」

中嶋「普通に痛いから(笑)味方の方がいいじゃん、そりゃ。俺くらわなくていいんだから。そういうのもあるね」

潮崎「いやでもこう…(笑)俺はなんだろう?受けたい…あれ?」

中嶋「いやちょっとおかしいよ(笑)受けたいはおかしいよ(笑)」

潮崎「なんか変な感じになっちゃった(笑)でもこうやり合うからには受け止めたいっていう立場…?立場っていうか、受け止めたいっていう性格なので(笑)…受け止めたい(笑)」

中嶋「いや、おかしいって(笑)編集できないよこれ!(笑)」

潮崎「変な話になってきてるよ(笑)やり合うからこそのっていうものが、対戦相手としてもあったので」

中嶋「あれ?これ一回休憩必要?(笑)」

潮崎「ハハハッ!」

――では改めてAXIZという名前の由来を教えてください。

中嶋「AXIZね」

潮崎「本当はAXISか」

中嶋「いやそうなんだけど、豪さん覚えてる?二人でタッグを組み始めたときに、チームを俺たちでっていう話をしたじゃん、俺たちでチームを作ろうよって。名前どうする?っていう話からいろいろと二人で調べて。あれ何年ぐらい前?5年くらい前?5年くらい前ってNOAHも大変だった時期じゃない?先輩たちにも頼りっぱなしだった部分もあったし。そこで、俺たちの世代で、俺たちが何とかこのNOAHを変えていかなきゃっていう想いを二人で話していて。俺たちが中心にならなきゃっていう話から、中心という言葉をいろいろ二人で調べて。そこでみつけたというか出会いがあったのが“AXIS(アクシス)”っていう言葉だったね」

潮崎「“軸”っていうね」

中嶋「“中心”とか“軸”っていう、そういう意味があって」

潮崎「ちょうどいいっていういい方はアレですけど、本当に二人にとってそうなっていかないといけない、そうなる存在にならないといけないという部分ではちょうどいい。タイミング的にも。“A”で始まって“Z”で終わるという意味も含め、全てを統べるじゃないですけど、全ての中心を行くという意味で、“S”を“Z”にして“AXIZ”という言葉に」

中嶋「逆に違う言葉、比べる言葉がなかった。それくらい“AXIZ”にしっくりきてたね」

――お互いの呼び方は“豪さん”、“勝さん”と呼ばれていましたが、いつ頃からその呼び方になったのでしょうか?

中嶋「最初の頃から。でもたまにね、中嶋選手って言ったり(笑)」

潮崎「フワフワしてる(笑)でも基本は勝さんですね」

――それは出会った頃からなのでしょうか?

中嶋「ううん、違う。“AXIZ”を結成してから。それまではね、距離感があった。あったよね?」

潮崎「あったね」

中嶋「だからそれぞれが必死だったっていうこともあるし、どっちかと言ったらタッグを組む前までは、意識している方が強かった」

潮崎「本当にね。(意識している気持ちが)強かったですね」

中嶋「“こいつには負けたくない”っていうね」

潮崎「AXIZで組むようになってから呼び方も変わったし、考えもちょっとね。一緒に組むことになってもお互いがお互いを高め合うっていう印象、感覚があるので。そういう面でも考え方は変わりましたね」

――サイン会では大行列ができるほどの人気ぶりです。

中嶋「この前のサイン会はありがたかったね」

潮崎「神戸ね。本当に会場を一周するくらいファンの人たちが待っていてくれて。本当に試合開始直前ぐらいまでサイン会やらせてもらって」

中嶋「1時間くらい」

潮崎「それだけ待っていてくれたんだっていう喜びはありましたね。そのみんなの気持ちを感じることができましたね」

――写真集が再発売されましたがそれも即完売とのことです。

中嶋「どうでしょう?(笑)」

潮崎「ありがたいです。買っていただいた皆さんには本当に感謝しかないですけど、てことは写真集また、新しいのを―」

中嶋「え!?するの!?」

潮崎「そういう話にはならない?すぐ売り切れちゃうってことは…また新しく作りたいですよね(笑)」

中嶋「え?そういう話?」

――ありがとうございます。では改めてリング上のお話をお聞かせください。6月17日の名古屋大会では、5月14日の後楽園ホール大会のリベンジマッチとなるvs拳王 征矢学が組まれています。

潮崎「AXIZ再結成の一発目がその二人ですかね、対戦相手が。その時俺がやられているんでね。まぁそこまで時間は経っていなかもしれないですけど、AXIZの実力の上がり方、計り知れないぐらいのスピードで俺たちは進んでいるので。その勢いというもの、勢いの違いというものを見せて、次は獲りたいと思います」

中嶋「向こうはチャンピオンだもんね?全日本のタッグベルト持っているし。だからまた再戦できるというのは非常にうれしいし、やりがいのある対戦相手だと思うので。でも初戦で、AXIZ初戦で向こうの勢い、強さをね、見せられたので。今度は俺たちAXIZの勢いと強さを見せようかなと思っているよ」

――対“金剛”という部分について意識することはありますでしょうか?

中嶋「ないね。金剛の中嶋勝彦の経験も多分今の俺にはあるから。もちろん感謝してますよ。でも俺はもっと前を見たい。前に進みたい。俺たちAXIZで上に行きたいんだよ」

――お二人とも来年でデビュー20周年を迎えることになりますが、今後の展望などはありますでしょうか?

中嶋「えー!もう20年!?」

潮崎「マジっすか!?あ、そっか」

中嶋「来年デビュー20周年ですよ。20年目の年に再結成ができたっていうのは、意味もあるのかなと思える」

潮崎「タイミングとしてはいいのかなとは思いますしね。で、今来ているお客さんも金剛の中嶋勝彦は知っていてもAXIZの中嶋勝彦は知らないかもわからないし。そういう人も多いと思うんだよね」

中嶋「そもそもAXIZで2年もいなかったよね(※AXIZ結成は2019年4月、解散は2020年8月)だけど俺、金剛でほぼほぼ3年くらいいるからね。だから俺AXIZでポーズをとる時間よりも、金剛でコーナーに座っている時間の方が長いのよ」

潮崎「そっかー。でもそこをまた超えていかないとな、AXIZのポーズで」

中嶋「まぁでも時間じゃないからね、こういうのは。再結成したばっかりだから展望も何もね。まだお互いの確認をしつつだったり、どこまでいけるかな、とか。でも目指すはね、まずはわかりやすい目標としてベルト。再結成をしての証としては、ベルトは欲しいかなと思っている。けどまだまだ俺たち再結成したばかりだから、そこは謙虚にね?」

潮崎「謙虚にいかせていただいて。自分も再結成、そして復帰して間もないので、ここは“謙虚”に(笑)」

中嶋「もう謙虚じゃないのよ(笑)」

潮崎「まぁでも俺もやっぱり目指していくもの、目的っていうものをAXIZとして潮崎豪として、どっちの目的もあるんでね。そこをしっかりと前面に出して。でも、“謙虚”にいかせていただきます(笑)」

――ありがとうございます。では最後にファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

潮崎「AXIZ、再結成して数試合やりましたけど、これからAXIZというものをしっかりと再結成した意味、再結成した証としてどんどんどんどん上を目指して、全てを統べるように戦っていきますので、乞うご期待です」

中嶋「新しいAXIZから目を離すなよ」

■公開動画:
衝撃の再結成から早1か月、そのウラ側をブッちゃける!「俺が裏切ったのに再結成して!って自己中だよね笑」タッグの今後を占うリベンジマッチ6.17名古屋 潮崎&中嶋vs拳王&征矢学はABEMA無料生中継

動画URL → https://youtu.be/ofMjAsIcImg

【大会情報】
「GREEN JOURNEY 2023 in NAGOYA」
・2023年6月17日(土)愛知・名古屋国際会議場 イベントホール
17時00分開場/15時30分試合開始

■ABEMAでのご視聴はこちら
https://abema.app/2oVf

■WRESTLE UNIVERSE(英語実況)でのご視聴はこちら
https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/oRXq4XYfFnDRMW8Ai2yw3z

 

【全対戦カード】

<第10試合 メインイベント・GHCヘビー級選手権>
(王者)ジェイク・リー VS 杉浦貴(挑戦者)
※第42代王者の3度目の防衛戦となります。

<第9試合・GHCタッグ選手権>
(王者)サクソン・ハックスリー ティモシー・サッチャー VS マサ北宮 稲村愛輝(挑戦者)
※第65代王者組の初防衛戦となります。

<第8試合・GHCジュニアヘビー級選手権>
(王者)HAYATA VS ダンテ・レオン(挑戦者)
※第53代王者の2度目の防衛戦となります。

<第7試合・タッグマッチ>
潮崎豪 中嶋勝彦 VS 拳王 征矢学

<第6試合・6人タッグマッチ>
ジャック・モリス YO-HEY タダスケ VS ショーン・レガシー クリス・リッジウェイ ダガ

<第5試合・タッグマッチ>
丸藤正道 Eita VS 稲葉大樹 小峠篤司

<第4試合・シングルマッチ>
鈴木秀樹 VS 谷口周平

<第3試合・6人タッグマッチ>
イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr. 小川良成 藤村加偉 VS 清宮海斗 AMAKUSA スペル・クレイジー

<第2試合・シングルマッチ>
Hi69 VS 大原はじめ

<第1試合・6人タッグマッチ>
モハメド ヨネ アレハンドロ 小澤大嗣 VS 齋藤彰俊 吉岡世起 スタリオン・ロジャース

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