【スターダム】暗闇を彷徨うスターライト・キッドが「リングの中心に立つ」ために涙の決意表明

女子プロレス・スターダムの”闇に踊るスカイ・タイガー”スターライト・キッドが並々ならぬ気持ちで『5★STAR GP』へ挑むことを明かした。

今回は厳選の20選手が出場、レッドスターズとブルースターズに分かれて公式戦9試合を戦い抜き、優勝決定戦に駒を進めることになる。

7月2日横浜武道館での高橋奈七永とのパッション注入マッチで敗れたキッドは試合後のバックステージで「正直私はこの試合が決まって、いまなにもない、本戦で何もない私にこのカードが決まって、うれしかったけど、この試合がすごくプレッシャーだった」と涙した。

キッドは「この涙は上谷とワンダー戦をやったときの涙と違う!悔しいのもあるけど、去年と差が自分の中ですごく大きくて。全然いまのスターダムのリングの中心に食い込んでいけなくて。

苦しくてもがいて、だからこの試合がいろんなどんな言葉をかけられても何がなんでも全部、プレッシャーの言葉に感じてしまって。どんなに苦しくてもつらくても、前を向いて突き進まなければこのプロレスラーはやっていけない。だから、新しく切り開くためにこの試合を利用したいと思った。

勝てなかったけど、でも前に進んでいかなきゃ始まらないから、今回伝授してもらったモモラッチも含めて、次5★STAR 、何がなんでも取りにいきたい。私はこういう熱い闘いが本当は大好きだし、プロレスが嫌いになりそうなこともあった。だけど、ずっと女子プロレスを見て育ってきたから、プロレスは嫌いになれない。

絶対もっともっとこういう熱い闘いをしたいから、キャリア8年目になるけど七番勝負とかやってもおもしろいんじゃないかなって、ねえ、会社の方どうですか?私にもっと熱い闘いをもっともっとやらせてください」と訴えていた。

その直後のキッドに迫った。

ーーパッションを受けてみてどうでしたか?

キッド「なんで高橋奈七永ってやつは誰とやってもお客さんが満足するような熱い試合ができるのかって客観的に思っていたけど、今日初めて戦ってみて感じた。キャリア27年目、言ってしまえば私のお母さんと同じぐらいの年なのに、あんなに熱い試合ができるのって、やっぱ高橋奈七永のこれまでの経験値とかの差がこういう試合を生み出すんだなってやり合って、全身からそれを感じました。

©STARDOM

でも、キャリアとか経験値とかも大事かもしれないけど、私はやっぱり女子プロレスが大好きだから、その気持ちさえあれば、今日以上の試合がもっとできると思うし…本当はもっともっとできるはずなのに、それがなかなか結果に繋げられなくて最近の私は…やっぱりずっと上に立ってるのは、難しいことだし、こんだけ人数がいる中で。だからこの気持ちを忘れずにもがいて苦しんで、どんどん戦って戦って戦いまくってどの試合を名勝負を生み出せるような。

そんな試合を生み出す中で、本当の女子プロレス界のトップに立ちたいし、マスクウーマンとして史上初をいろいろ成し遂げたいっていう気持ちは変わらない。だからまずはやっぱりこのスターダムにいる以上、白と赤のベルトを狙って、そろそろシングルチャンピオンに返り咲きたい。

もう今日のスターライト・キッドは大江戸隊のスターライト・キッドとか関係なく、本当の自分が出せたと思う。大江戸隊のキットも大事だけど、やっぱりこの気持ちを忘れずに、”パッション”とは言いたくないけど、私はもっと熱い戦いがしたい。

だから七番勝負とかも、新人のイメージがあると思うけど、キャリア8年目になる私がやってもいいじゃん、何でもありじゃんスターダムのリングは、だからワガママ言いたい放題言わせてくださいよ」

ーー23日に5★STAR GPが開幕しますが、会見の際に「意識的に負けたくねえやつ、そろそろ勝たなきゃいけねえやつらがごろごろいる」と発言していました。レッドスターズでポイントとなる選手、試合は?

キッド「今回のレッドスターはちょっと選ぶのが大変なぐらい、結構自分にとって大事な試合になるものが多くて。でも(鈴季)すずとかなつぽい、上谷とかは意識的に負けたくない相手なんだけど、やっぱり岩谷麻優かな。3年連続最終戦…」

ーー3年連続は運命的ですね。

キッド「本当に負けはもう許されないんですよ!私が大江戸隊に移動したのも、根本的な理由は岩谷麻優を超えるためっていうものがあって。でも大江戸隊にいるんだから、あちこち遊びたい放題いってもいいじゃんっていう気持ちもあって。

新しい自分を生み出すためにもいろんなことをやってきたけど、やっぱり根本的な部分は岩谷麻優を倒したい、超えたいっていう気持ちが一番。私が思う意識的なライバルは、AZMとかなつぽいとか、すずとか、ジュリアとかいっぱいいるけど、やっぱり岩谷麻優のライバルにならなきゃ私は意味がないと思うんだよ。


※5★STAR GP 2022最終戦で対決した岩谷とキッド

今、岩谷麻優が本気でやり合える相手って誰なんだよって考えたときに、あまり私の中ではパっと出てこない。だから、そういう存在になれるのはスターライト・キッドしかいないと思う。最終戦の岩谷麻優戦まで、優勝決定戦に残れるところまで持っていかないと意味がない。

そこで岩谷麻優に勝って、優勝決定戦に行くことがまずは一番目指していかなきゃいけない場所なのかなと。いろんな思いがあるからこそ岩谷麻優とやり合いたい」

ーーベルトに挑戦するとなるとIWGP女子王座?それとも赤と白のベルト?

キッド「まずは赤と白を取ることが第1優先なのかなとは思ってるけど、黒虎なんでやりたい放題なんで、また気持ちは変わるかもしれない。でも今やっぱり白と赤。だから中野たむと今回リーグで当たるからそこは必ず勝ちたい。というか全勝優勝!もうワガママでいくよ」

ーーブルースターズで気になる選手は?優勝決定戦でこの選手とやりたいなどは?

キッド「本当は(安納)サオリとシングルしたかったんですけど、ブロックが離れちゃったから。優勝決定戦でとは言わないサオリとは。やっぱりAZMとやりたいかな。今のスターダムのリングでビッグマッチのメインで私達のシングルをやることに今は意味があると思う。もうハイスピードのベルトをかけてやり合うことはないと思うから」

ーー優勝決定戦ではAZM選手とやりたいと。

キッド「そうだね。次うちらがシングルをやるときは、ビッグマッチのメインじゃないとやりたくないかな」

ーー会見の時に、戦闘SLKでという発言もありましたが?

キッド「まあそこは、ちょっととある部分を新しくしようかな~って思ってるんで、そこは楽しみにしとけよってことで。開幕戦を必ず見に来ること。なつぽいと7度目のシングルだから、絶対負けません」

苦悩を明かしつつも、その先を見据えていたスターライト・キッドの牙は鋭く光っていただけに、5★STAR GPでの試合から目が離せない。

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