【東京女子】EVE王者・山下実優がソーヤー・レックのハードコア殺法に苦戦もV7に成功!「英国のEVEのベルトを日本で流出させるわけにはいかなかった」

 東京女子プロレスが7月8日、東京・大田区総合体育館で夏の祭典「SUMMER SUN PRINCESS ’23」を開催した。EVE王者の山下実優が挑戦者ソーヤー・レックのハードコア殺法に苦しみながらも蹴殺して、7度目の防衛に成功した。

 この一戦は当初ノンタイトル戦の予定だったが、山下の「日本のファンにもEVEの防衛戦を見せたい」との理由で、急きょ王座戦に変更された。規定により「スピリット・オブ・EVEルール」となるため、場外カウントはない。

 序盤から積極的に得意の蹴りで攻め込んだ山下だが、ソーヤーに場外戦に持ち込まれるとイス攻撃を受ける。花道奥の入場ゲートに連れて行かれると、イス殴打から、立てられたイスの上へのデスバレーボムで山下は悶絶。なんとかリングに戻ると、再びキックで攻め立てた。ソーヤーがイスを手にすると、制止したレフェリーを投げ飛ばす。

 レフェリー不在の隙にソーヤーはイスで殴ろうとするも山下は蹴りで迎撃。ソーヤーはゴリ―スペシャルを狙うも、脱出した山下はハイキックからSkull kickを叩き込んで激勝。

 ソーヤーのイス攻撃で予想以上に苦戦した山下は「イス、チェックしてって言ったじゃん。メッチャ、イス持ってきてたじゃん。この相手にEVEのベルトをかけた私がバカでした。メチャクチャされた。ボロボロ。でも勝ちました。持つべきものは一発の武器Skull kick。あれをジャストミートで当てられたから勝てたかな。英国のEVEのベルトを日本で流出させるわけにはいかなかった。いろんな責任を背負って戦って、勝つことができてよかった」と安堵の表情を浮かべた。そして、「(今後は)月1回ペースで英国に行って防衛して。米国のSPARK女子のベルトも持ってるんで防衛して、トーナメント(東京プリンセスカップ)も優勝して、目の前のことをしっかりやっていきたい」と意欲を見せた。

【大会名】SUMMER SUN PRINCESS ’23
【日時】2023年7月8日(土)
【会場】東京・大田区総合体育館
【観衆】1222人

▼第一試合 長野じゅりあ復帰戦 20分一本勝負
鈴芽&○遠藤有栖 vs 宮本もか&長野じゅりあ●
11分43秒 キャメルクラッチ

▼第二試合 20分一本勝負
桐生真弥&猫はるな&○HIMAWARI&鈴木志乃 vs 鳥喰かや&凍雅&風城ハル●&大久保琉那
11分7秒 逆片エビ固め

▼第三試合 20分一本勝負
水波綾&○角田奈穂 vs 上福ゆき●&朱崇花
10分11秒 片エビ固め
※紫電改

▼第四試合 DEFY女子選手権試合 30分一本勝負
<王者>○バートビクセン vs 乃蒼ヒカリ●<挑戦者>
9分42秒 片エビ固め
※垂直落下式ブレーンバスター。初代王者が6度目の防衛に成功。

▼第五試合 3WAYタッグマッチ 20分一本勝負
アジャコング&らく vs マックス・ジ・インペイラー&●原宿ぽむ vs 中島翔子○&ハイパーミサヲ
9分32秒 片エビ固め
※ダイビング・セントーン

▼第六試合 スペシャル・シングルマッチ20分一本勝負
○ナイラ・ローズ vs 渡辺未詩●
8分1秒 エビ固め
※ビーストボム

▼第七試合 プロレスリングEVE選手権試合 30分一本勝負
<王者>○山下実優 vs ソーヤー・レック●<挑戦者>
11分51秒 体固め
※Skull kick。第20代王者が7度目の防衛に成功。

▼第八試合 20分一本勝負
○沙希様&メイ・サン=ミッシェル vs 荒井優希&上原わかな●
12分24秒 片エビ固め
※アカデミー賞

▼セミファイナル インターナショナル・プリンセス選手権試合 30分一本勝負
<王者>○辰巳リカ vs 愛野ユキ●<挑戦者>
15分11秒 片エビ固め
※ミサイルヒップ。第10代王者が4度目の防衛に成功。

▼メインイベント プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分一本勝負
<王者>○瑞希 vs 伊藤麻希●<挑戦者>
24分29秒 キューティースペシャル
※第12代王者が3度目の防衛に成功。

〈写真提供:東京女子プロレス〉

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