【ガンプロ】木髙イサミが渡瀬瑞基を破り、“ガンプロの至宝”SOG世界無差別級王座がBASARAに流出!「ガンプロの選手、準レギュラーまで、誰でもかかってこい」

 ガンバレ☆プロレスが7月9日、東京・大田区総合体育館で天下分け目の大一番「WRESTLE SEKIGAHARA Ⅱ」を開催した。BASARAのエース・木髙イサミが、スピリット・オブ・ガンバレ(SOG)世界無差別級王者・渡瀬瑞基を破り、“ガンプロの至宝”が流出する非常事態となった。

 同王座は2021年11月に初代王者・高岩竜一(フリー)が誕生。その後も、ハートリー・ジャクソン(フリー)がベルトを腰に巻くことはあったが、遂に他団体選手の手に渡ってしまった。

 前半戦はじっくりしたレスリングの攻防で開戦。イサミは強烈なアームロックで絞め上げた。イサミがエプロンでブレーンバスターを見舞えば、すぐさま渡瀬は場外でブレーンバスターをお返し。

 リングに戻ると、渡瀬はフロントネックロック、腕極め式フロントネックロックで絞り上げた。流れを変えたのはイサミのファイアーサンダー。

 続けて、イサミはダイビング・ダブルニードロップ。15分過ぎ、エルボー合戦から、イサミがラリアット、エクスプロイダー。渡瀬はエルボーで返すも、イサミはパンチ、バズソーキック、そして勇脚・斬を叩き込んで勝負を決めた。

 マイクを持ったイサミは「(継続参戦の)パスポート手に入れちゃいました。今日勝ったのはBASARA・戦闘民族の木高イサミ。下から悔しそうな目で見てるかもしれないけど、絶対に上がるな!ここは俺たち戦闘民族のリングだ」と言い放ち、藤田ミノル、下村大樹とともにガンプロマットを占拠。

 イサミが退場すると、渡瀬は「ガンプロのみんな、ユニバースのみんな。ごめんなさい」と謝罪。ここで、勝村周一朗が「謝んなよ。オマエが去年、あのジャクソンに勝って、ベルト巻いて、何回も防衛して、他団体に行って、ガンプロの強さ見せてくれたじゃん。オマエの姿に何回も勇気をもらった。あのベルト獲り返そうぜ。胸張れよ」と𠮟咤激励。

 渡瀬は「俺は弱いです。かっこ悪いです。泥臭いです。みんなのお手本になる泥臭さで、あきらめない気持ちを世界中に伝えていきます。必ずガンプロが、俺がベルトを獲り返すんで。まだまだかっこいいガンプロについてきてください」と言うと、リングに上がった所属、出場選手とともに「ウィー・アー・ガンバレ☆プロレス!」で締めくくった。しかし、その場に大家健代表の姿はなかった。

 バックステージでイサミは「大家がつくり上げて、今成(夢人)さんが誇張させすぎた熱い魂みたいなものを持ったまま、プロレスの技術も備わってる。(渡瀬は)俺からしたら若手だ。その若手がしっかり育ってるんだと感じました。チャンピオンベルトはやっぱり気持ちいい。これ目指してプロレスやってるんだから。防衛戦はやりたいというガンプロの選手、準レギュラーまでを対象とした、誰でもかかってきて結構です」と感慨深く語った。

 渡瀬は「かっこ悪いですね。でも、かっこ悪い、泥臭い自分をさらけ出せるのが、かっこよくなれる近道だなって。なくなったのはベルトだけで、ベルトなくしても仲間がいました。これから一番後ろに並ぶかもしれないけど、最速であのベルト取り戻します」と前を向いた。すると、ZERO1の「火祭り」で渡瀬に敗れたウナギ・サヤカが現れ、「獲り戻したら一番最初の相手はウナギ・サヤカだ」と迫り、渡瀬もその言葉に応じていた。

【大会名】WRESTLE SEKIGAHARA Ⅱ
【日時】2023年7月9日
【会場】東京・大田区総合体育館
【観衆】667人

▼第一試合 30分一本勝負
○高梨将弘 vs 中村宗達●
8分38秒 ハングオーバー!!

▼第二試合 30分一本勝負
○彩羽匠&桃野美桜 vs YuuRI●&稲葉ともか
16分43秒 エビ固め
※ランニングスリー

▼第三試合 30分一本勝負
○ウナギ・サヤカ vs リアラ●
6分8秒 片エビ固め
※スライディングU

▼第四試合 30分一本勝負
○高瀬みゆき vs 長谷川美子●
11分24秒 片エビ固め
※ダイビング・ギロチンドロップ

▼第五試合 30分一本勝負
○石井慧介&入江茂弘&高尾蒼馬 vs 彰人&翔太●&冨永真一郎
10分30秒 片エビ固め
※ニールキック

▼第六試合 スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ王座次期挑戦者決定サバイバル4WAYタッグマッチ 時間無制限勝負
ハートリー・ジャクソン&○HARUKAZE vs 大家健●&羆嵐
14分57秒 片エビ固め
※炎のスピア。ジャクソン組が次期挑戦者組となる。
【退場順】
①○ハートリー・ジャクソン&HARUKAZE vs 岡田剛史●&神崎ユウキ
10分54秒 片エビ固め
※パイルドライバー
②ハートリー・ジャクソン&○HARUKAZE vs 藤田ミノル●&下村大樹
12分25秒 オーバー・ザ・トップロープ

▼第七試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○エル・リンダマン vs 今成夢人●
16分33秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド

▼セミファイナル スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>佐藤光留&●前口太尊 vs 勝村周一朗○&和田拓也<挑戦者組>
19分43秒 トリプルスリー3ロック
※変態パンチドランカーズが2度目の防衛に失敗、勝村組が第2代王者組となる。

▼メインイベント スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>●渡瀬瑞基 vs 木髙イサミ○<挑戦者>
17分30秒 片エビ固め
※勇脚・斬。渡瀬が5度目の防衛に失敗、イサミが第5代王者となる。

〈写真提供:ガンバレ✩プロレス〉

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