【2AW】若松大樹が3WAYでのタッグ王座防衛戦へ弱気発言「自信がないです」
⑥デスマッチと通常ルールの試合への取り組み方の違いとは?
ーー若松選手はデスマッチ界では大日本プロレスに上がってから一皮も二皮もめくれて、まさにデスマッチには欠かせない人材になってきたなと思っております。そんな若松選手に通常ルールとの試合への取り組み方の何か違いみたいなものっていうのを聞かせてください。
取り組み方は全然違いますね。
ーー全然違う!?
全然違います。
ーーそこは、どういうところなんでしょうか?
例えばその通常ルールの方が、試合を描けるんですよ試合前に。でもデスマッチって、結構描きにくいっていうか。例えばですけど、4面に蛍光灯が吊るされてた場合は、どこにも走る技ができないんですよ。
ーー確かに!
でも通常ルールならいつでも走れるわけじゃないですか。でもデスマッチは、時と場合によって割れて、そっちの蛍光灯がなくなるので、そこには走れるんですよ。だからいつ、どのタイミングで走れるようになるかとかっていうのを頭で考えるんですけど、それ通りにはいかないわけじゃないですか。自分がそっち当てようと思って振っても相手が当たらなかったりとか。有刺鉄線ボードがコーナーにかかってたら、そのコーナーの方には走れない、使えないっていう。なので通常ルールの方が、頭で試合を描きながら試合ができるなっていうことで、取り組み方の違いとしては、もう常にずっと頭をデスマッチの方がフル回転させてる感じがしますね。
ーー確かに通常ルールでも喰らっちゃいけないけど、デスマッチルールだとデスマッチアイテムに、身を当たってしまうとすごいダメージがあるので、その後の試合展開もだいぶ変わってきますよね。
はい。だから例えば通常ルールで、そのフォールかなんか技食らってフォールされたワンツー返したっていうときに、次なに技が来るんだろうっていうふうにしか考えないんですよ。でもデスマッチ、蛍光灯とかの場合は、ワンツー返したあとになに技くるんだろうっていうのと周り見てあっちの蛍光灯ないからあっちには走れるっていうプラスワンで何かを考える必要があるので、それが違いかなと思いますね。
ーーなるほど。試合の組み立て方に大きな違いがある?
僕はそうですね。デスマッチと通常ルールではそこが大きな違いかなと思いますね。
ーー事前準備で例えばテーピングの巻き方とか、コスチュームとかはいかがですか?
全然デスマッチの方がやっぱ時間かかりますね。やっぱ外での試合とかはデスマッチのときの方がやっぱ荷物が多いので。
ーーそっか、そもそも荷物が。
やっぱ通常ルールだと肘のサポーターとかもしないし、テーピングもそんな1巻きぐらいしか手首にしなかったりするんで。
ーーしかも試合後も処理の仕方が違ってきますよね。
そうですね。もうタオル何枚も持っていって。デスマッチのときは(笑)
ーーデスマッチのときはこれだけは持っていくっていう、その何か必須アイテムみたいなのなんかあるんですか?
バスタオルとかはは多めに持っていったりっていうのとあと、ガーゼとかそういう処置ができるものは間違いなく持ってってます。通常ルールのときもそのまま入れっぱなしにして持っていくことはあるんですけど、意識的に持って行くってなったら、そのへんかなっていうふうに思います。
ーーなるほど。いや、でも本当にデスマッチのときは帰りみんな大変だろうなっていう(笑)
はい(笑)夏場なんでもう大変ですね本当に。半袖でいたら電車止まった時に「あれっ、あいつなんか腕に傷あるぞ」みたいな(笑)
ーーしかもなんか、血が流れてきてないみたいな(笑)
気遣いながら電車乗ってますね(笑)。
ーーですよね(笑)ケガ人が電車乗ってるわけですからね。それちょっと周りもびっくりしますもんね。
たまにほんとタオルを頭に巻いて電車に乗るんで。血がにじんでるみたいな(笑)
ーー何してきたんだみたいな(笑)。職務質問とか大丈夫ですか?
今のところされてないんですよ。僕、キャリーケースに有刺鉄線バットとか積んでいたりするんですけど、やっぱ駅員さんとか危なそうなときは背中を体を反転させて、背中を向けながらサイドステップに行くので、工夫をしながらなんとか(笑)
ーーもし万が一されたときは、その身分をちゃんと提示できるように何か、僕プロレスラーなんでこういったことをやってるんですっていうのをちゃんと持っておかないといけないですよね。
でも、リッキー・フジさんが車に凶器を積んでて、職務質問されて有刺鉄線バット出てきてみたいな、それを面白い話にしてるんで、僕も職質されてもワンチャン面白い話にできるのかなと(笑)
ーー確かに!ネタ1個できますね(笑)。それはもうなかなかデスマッチファイターでしかできないようなことだと思いますよね。
はい。