【DDT】佐々木大輔が相思相愛のエル・デスペラードに惜敗も新日本での再戦を希望!「オマエんとこの合鍵持ってるから、いつでも開けて不法侵入してやる」

 DDTプロレスが7月23日、東京・両国国技館で真夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2023」を開催した。“カリスマ”佐々木大輔が相思相愛のエル・デスペラード(新日本プロレス)との一騎打ちで敗戦を喫するも、次は敵地に乗り込んでの再戦を希望した。

両者は昨年12月19日、東京・国立代々木競技場第二体育館(タカタイチ興行)でのタッグマッチで初対戦。試合後にはベルトをかけての再戦を誓い合っていた。時が経ち、佐々木自らが新日本と交渉して、ホームであるDDTマットでの初シングル戦が決定。

7月7日の新宿FACE大会にデスペラードが来場すると、2人はほめ殺し合戦を展開していた。今回ベルトはかからないが、株式会社メキシコ観光からの提供により、勝者には勝利者賞としてテキーラ1年分が贈呈されることになった。

2人にとって、待ち望んだ戦いにデスペラードはバラの花束を持参して登場し、佐々木に渡した。ヒールである佐々木としては、極めて珍しくクリーンに握手で開戦。試合は互いの技術を確かめるかのように、珠玉のレスリングの攻防に。

デスペラードは佐々木の足にマトを絞って集中攻撃。戦場が場外に転じると、佐々木がプレゼントされたバラの花束でぶっ叩き、イスチャンバラに発展。リングに戻り、デスペラードがトペを敢行も、佐々木はイスで迎撃。

佐々木は客席のイスにデスペラードを座らせると、トップロープからダイビング・エルボーを発射。佐々木がクロス・フェースロックで攻めれば、デスペラードはストレッチマフラーホールド、ヌメロ・ドスでジワジワ絞め上げるもエスケープ。佐々木がミスティカ式クロス・フェースロックを狙うも、回避したデスペラードはヌメロ・ドスをガッチリ決めてギブアップを奪った。

勝利したデスペラードが「勝ったから言うんですけど楽しかったです。次はどっちが楽しかったって言いますかね。テキーラ1年分、なんで100本なのか分からないけど、飲むのを手伝ってくださいよ」と言えば、佐々木は「なんだか知らないけど感動したよ。ちょっと泣きそうだよ。こんな日はもう来ないかもしれないけど。オマエのとこがドアを閉めるかもしれないから。でも、オマエんとこの合鍵は持ってるから。いつでも開けて不法侵入してやる」とカリスマ流の表現で再戦を願った。両者は握手を交わすと、互いの手の甲にキスをし、テキーラを開けて乾杯した。

バックステージでデスペラードは「身体能力がすごい人、普通の人じゃできないバク宙の回数だったり、体さばきだったり。俺は正直持ってない。失礼かもしれないけど佐々木さんも持ってないんじゃない? でも毎日磨けば、そこらへんの石ころでも輝けるでしょう? 俺はそういう方向でしか自分を磨けなかった。昔、俺は自分をなにかの原石だと思ってやっていたけど、そういう方向じゃなかった。でも俺は逆にこの道で良かった。佐々木さんみたいな道を来た人とやると最高に楽しい」と満足げ。

佐々木は「あんなんで俺たちの試合が終わっていいのか? 俺の17年ちょっと、オマエの何年か知らねぇ。ギブアップの言葉じゃ終わらねぇよな? この先が必ずあるだろ。それをつくれるのは佐々木大輔なのか、エル・デスペラードなのか知らない。DDTがやるのか、新日本がやるのか分からねぇけど。どっちもやってくれないんだったら、こんなとこ辞めて、2人でメキシコ行って、一緒にメキシコ中を回ろうじゃねぇか。俺たちのプロレス人生は長くない。俺たちの一番いい時期に自由に、いい試合を組ませてくれ。今日は最高に楽しかった」と再度の遭遇を熱望した。

【大会名】WRESTLE PETER PAN 2023
【日時】2023年7月23日
【会場】東京・両国国技館
【観衆】3465人(満員)

▼オープニングマッチ 30分一本勝負
○正田壮史 vs 須見和馬●
6分48秒 片エビ固め
※正田のチカラKOBUムキムキ

▼第二試合 30分一本勝負
高木三四郎&○川松真一朗&夢虹 
vs 
高梨将弘&小嶋斗偉&瑠希也●
8分30秒 体固め
※下町ロケット

▼第三試合 3WAY6人タッグマッチ 30分一本勝負
土井成樹&大鷲透&平田一喜 
vs 
藤田ミノル&MJポー&○KANON 
vs 
鈴木鼓太郎&岡田佑介&高鹿佑也●
11分45秒 片エビ固め
※ベトナムドライバーⅡ

▼第四試合 30分一本勝負
○飯野“セクシー”雄貴&男色“ダンディ”ディーノ&今成“ファンタスティック”夢人 with カチキレ久弥 
vs 
彰人●&高尾蒼馬&下東由朋 with ブチギレ氏原
9分42秒 片エビ固め
※セクシー・キャノン

▼第五試合 スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
○ちぃたん☆&ポコたん 
vs 
アンドレザ・ジャイアントパンダ&スーパー・ササダンゴ・マシン●
11分50秒 体固め
※ちぃ☆ポコトリガー

▼第六試合 KO-D6人タッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>樋口和貞&中津良太&●石田有輝 
vs 
<挑戦者組>坂口征夫&赤井沙希&岡谷英樹○
9分27秒 片エビ固め
※ダブルアーム・スープレックス。ハリマオが初防衛に失敗、Eruptionが第52代王者組となる。

▼第七試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
●TAKAみちのく vs  MAO○
13分11秒 片エビ固め
※フェニックス・スプラッシュ

▼第八試合 スペシャルタッグマッチ~納谷幸男復帰戦 30分一本勝負
HARASHIMA&●納谷幸男 vs 秋山準&入江茂弘○
13分25秒 体固め
※ビーストボンバー

▼第九試合 スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○KONOSUKE TAKESHITA vs 上野勇希●
12分53秒 体固め
※コーナーへのブレーンバスター

▼第十試合 DDT UNIVERSAL選手権試合 60分一本勝負
<王者>●遠藤哲哉 vs マット・カルドナ○<挑戦者>with ステフ・デ・ランダー
15分43秒 片エビ固め
※レディオサイレンス。遠藤が2度目の防衛に失敗、カルドナが第11代王者となる。

▼セミファイナル 株式会社メキシコ観光 presents ドラマティック・ドリームマッチ 30分一本勝負
○エル・デスペラード vs 佐々木大輔●
20分32秒 ヌメロ・ドス

▼メインイベント グッドコムアセット presents KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>●火野裕士 vs クリス・ブルックス○<挑戦者>
21分4秒 片エビ固め
※プレイングマンティスボム。火野が3度目の防衛に失敗、クリスが第81代王者

<写真提供:DDTプロレス>

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