【SSPW】関根“シュレック”秀樹がレジェンド王座挑戦を前に王者・間下隼人へ過激な挑発!「お前ら本当に虎の子か?実は虎の威を借る狐なんじゃないか?」

■「ストロングスタイルは何でもアリじゃねーのかよ」――“世間”と闘ってきた新間寿に対するへのリスペクト、髪切りマッチを阻止した新間寿に対する葛藤

――今回の王座戦、シュレック選手から敗者髪切りマッチを提案しましたが、新間寿会長の一言で却下されてしまいました

素直に残念に思ってます。プロレスでバラモンカット、シュートボクシングで髪切りマッチして、ストロングスタイルプロレスでタイトルマッチをすんのに髪の毛を賭けないのっておかしくないですか?

――ストロングスタイルを体現するためのリングで髪切りは“不純物”として見做されてしまったのではないかと……

いや、ストロングスタイルって守りじゃなくて、攻めのスタイルじゃないですか。それで言ったら史上初の髪切りマッチを受け入れてくれたシュートボクシングの方が攻めてますよ。「ストロングスタイルは何でもアリじゃねーのかよ」って。プロレスは何でもアリなはずでしょ?「なんで?」の一言ですよ。

――かつての“攻め”の姿勢を失ってしまった新間会長に失望したということでしょうか

うーん……難しいな。残念だなって気持ちも強いけど、「だからこそ新間寿なんだな」って嬉しい気持ちもどこかにあって。普通だったらメディア戦略だったり、話題性を考えたらどこの団体でもOKすると思うんですよ。だけど敢えて許可をしないところが新間寿であり、ストロングスタイルプロレスらしさなのかなと思いますね。いい意味でも、悪い意味でもなく、純粋に。俺からしても残念だし、ファンからしても残念だと思うし。だけど、100の団体があったら99の団体は喜んでOKするような話を、敢えてOKしない団体があるのも正解だと思う。話題になることも大事だけど、譲れないものを護ることも大事。今の「売れれば何でもいい」って風潮に敢えて倣わないところに新間寿らしさを感じて。……俺としては複雑だけどね(笑)諦める気は無いんで、日が経って新間さんの気が変わるのと待とうかなって(笑)

――逆に、新間会長へのリスペクトの気持ちが強まった部分もあると

俺はさ、20年もプロレスラーになりたいって思い続けてたからこそ、人一倍誇りはあるんだよね。ずーーーっとプロレスラーに憧れて、悶々と過ごしてた。だからこそ、新間さんの言うことも分かるんだ。新間さんも力道山先生の道場に行って、プロレスラーになりたくて、必死に鍛えて。でも、力道山先生にはリングに上げてもらえず「そこでウエイトやってろ」って言われて愚直にベンチプレスをやっていた。それでもプロレスへ捧げる気持ちは折れなかった。その思いがあるからこそ、新間さんほどの人がプロレス界から離れずにずーっといてくれるわけですよ。コンプレックスというより、愛……偏愛ですよね。髪切りマッチの話だって、佐山先生は喜んでくれたけど、新間さんの一声で『ダメ』と言っても俺は引き下がるんですよ。新間さんの思いを知ってるから。新間さんの彼の何十年にも及ぶプロレスに対する強い愛というか怨念を知っているから、新間さんの言葉だったら俺はしっかりと認める。

――そんな新間会長の言葉だからこそ重みがあったと

重みっていうか、思いですよ。何十年にも及ぶプロレスへの片思い。本当は恐らくプロレスラーになりたかったんだなっていう。だからこそ、誰よりも強いと思うんですよ。「俺のストロングスタイルはこうあってほしい」って思いが。だから、新間さんの言葉は尊重されるべきだと思うんです。何十年もプロレスを想い続けて来た人の言葉は尊重しないといけないですよ。

■「プロレスのチャンピオンがベルト持って格闘技界に乗り込んで勝つのがカッコいいんじゃねえか!」――令和の世に“プロレス最強説”復活の野望を叫ぶ

――それでも、世間に響かせるチャンスを失ったという側面もあると思います。RIZINなど大きな舞台でも活躍するシュレック選手から見て、今のプロレス界は外への発信が足りないと感じますか?

今は格闘技系だとBreakingDownみたいな素人の喧嘩が流行ってるけど、あれも元々はプロレスの会見で起きる乱闘を模したもので、言ってしまえばそもそもがプロレスから派生したものじゃないですか。でも、今プロレスが同じことをやっても「またやってるよ(笑)」になっちゃう。だから、プロレスはプロレスで真似をされたら新しいものを発信していかなきゃいけないと思うんだよね。総合格闘技界、キックボクシング界、素人格闘技界に無いものを見せていかなきゃ、後追いに負けちゃう。だからこそ、今必要なのはアントニオ猪木が常にやってきた“新しい価値観の提案”なのかなと。今回の髪切りデスマッチみたいな元からあるクラシカルなものであっても、今だからこそ新しいものとして提案していくのもアリなのかなと思ってます。

――プロレス界は常に新しい魅力を発掘・発信していかないと格闘技に負けてしまうと

「アントニオ猪木は誰の真似をしたんだ?」って話だよ。誰の真似もしてないでしょ?俺は前例の無いチャンピオンとして、ストロングスタイルのベルトを持ちながらMMA、キックボクシングにもガンガン出て強さを証明していくチャンピオンになりますよ。ちっちゃいプロレス村でだけやってても“村一番の力持ち”にしかなれない。今だからこそ……色んな格闘技が世に溢れてる今だからこそ、「プロレスこそが最強なんだ!」って世間に伝えていかなきゃいけないんじゃないか?だから俺は空手のチャンピオン、ボクシングのチャンピオンとの異種格闘技戦で王座戦をやっていって、プロレスの強さを示していくチャンピオンになりたい。ファンのみんなもさ、俺がストロングスタイルプロレスのベルトを持ってRIZINとかシュートボクシングとかの花道を歩く姿、見たくねえか?プロレスのチャンピオンがベルト持って格闘技界に乗り込んで勝つ!それがカッコいいんじゃねえか。

――シュレック選手のプロレスに対する熱い想い、“プロレスラー”としての矜持を強く感じます

プロレスの世界で“RIZINファイター”とか、“格闘技の選手”って紹介されるのは全然いいんだけど、フラットなところで「格闘家がプロレスやってる」って言われるのはイヤなんだよ。こないだのシュートボクシングで「RIZINから来てくれた関根“シュレック”秀樹」って紹介されたときにはシーザー会長にも訂正してもらったし、試合でもボディスラムで投げたりバックドロップで投げたりしてプロレスラーとして闘ったしね。


➡次ページ(「お前ら本当に虎の子か?実は虎の威を借る狐なんじゃないか?」――初代タイガーマスクの愛弟子、“ストロングスタイルの直系”たる間下隼人、スーパー・タイガーへの提言)へ続く

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加

Pages 1 2 3