【BASARA】“筋肉大運動会” 神野聖人が王者・藤田ミノル戦へ向け怪気炎「覚悟しとけ、このやろう!」
プロレスリングBASARAの神野聖人は3月19日新木場大会にてユニオンMAX王者・藤田ミノルへ挑戦する。
2月20日の新木場大会で神野のタッグパートナーである中野貴人がユニオンMAX王者・藤田に挑戦し、敗れた直後に挑戦表明。
今回のインタビューではタイトル戦に向けて藤田戦への意気込みや印象、中野との試合を見て感じたこと。
そして、”愛人タッグ”中野の存在、プロレス界でもトップクラスの肉体を持つがそのこだわりなどについて語ってもらった。
『伐折羅・弐佰四拾四~宴~』
日時:2024年3月19日(火)開場19:00/開始19:30
会場:東京・新木場1stRING
<対戦カード>
▼ユニオンMAX選手権試合
≪王者≫藤田ミノル vs 神野聖人≪挑戦者≫
①高校時代、バレンタインにチョコレート25個のモテ男
ーー某紙で拝見させていただきましたが、なんと高校時代バレンタインにチョコレート25個?
神野 25個ですね。
ーー25個って、なかなか聞かないですよね。
神野 確かにレスラーになってファンができて25個だったら分かりますけど。
ーーですよね。
神野 普通に高校の時で、演劇をやっていたので、10年ぐらい子供劇団みたいなのをやっていたので、その女の子たちも含めてなんですけど。
ーーそれでも25個はスゴイですね。相当モテたんじゃないんですか?
神野 まあ、モテましたね(笑)
ーー何が1番モテポイントだったんですか?
神野 学校の後また部活があって、その後さらにスイミングスクール行って泳いで毎日10キロぐらいずつ泳いでたので、試合で泳いでる途中に膝の靭帯ちぎれたんです。
ーーええっ、怖っ。そんなことってあるんですか?
神野 それであんまりがっつり部活ができてなかったので、でもちょっと離れた高校の子からのチョコがスイミングスクールの友達をつたって部活のところに届いたりとかしてましたね。
ーー凄いなあ、人気者だったんですね。
神野 そうですね。
②ユニオンMAX選手権試合:王者 藤田ミノル戦への意気込み
ーーそんな神野選手は今回、大一番が控えております。藤田ミノル戦への意気込みを伺えますでしょうか。
神野 藤田ミノル戦、私個人としては、多分3回目なんですよねユニオンMAXというものに挑戦するのは。なんですが藤田さんとシングルなんてしたことがないので。ただ藤田さんと試合したこともあるし見てるし、何なら中野が後ろ姿を見て藤田さんを「神ちゃん」なんか言ったんですよね、「神ちゃん今日なんか天気悪いね」みたいな。と言ったら藤田さんがえっ?えっ?みたいな感じで。それから藤田さんが「俺、神野じゃねぇ」みたいな。俺はむしろ神野だって言い始めて神野対神野だみたいになってるんですけど、髪型も一緒でして身長も多分ほぼ一緒なんですよ。体格もまあまあ似てて、骨格もちょっと似てるんじゃないかなと思うんですけど、だからもう私対私みたいなところはありますよね。
ーーなるほど。
神野 だからやっぱり藤田さんって、そうやな。何でも屋さんって言ったらあれですけど、中野もちょっと言ってましたけど、やっぱり「親戚のおじさん」みたいな感じで。
ーー中野選手もおっしゃってましたね。
神野 本当にBASARAと言ったらウラノさんと藤田さんとSOS(ツトム・オースギ&バナナ千賀)とか居て、みんな先生ポジションみたいな人間が大量にいるので、その中でもやっぱりあの人たちっていうのは勝つってなった時にすごい困るメンツですよね。例えば普通に正攻法でパワーで行ったとしても、確実にテクニックでやられるし、SOSに関して言ったらもうスピードとか動きでやられるわけだし、だから藤田さんなんて本当にもう多分どんな試合でもできる人なんですよね。なんかこの間ちょろっとSNSで見た訪問プロレスとかも何それ?みたいなやつとか、えっ?これは何かちっちゃいマットだけあるし、これは何をやるんだ?みたいな。それでも興行は成立してるわけですよね。そういう表現力とかっていう部分で私もプロセスの幅は多分2023年、2024年はものすごい広まったので、だからお互いどれだけの表現力同士の力量があるのかっていうところのぶつかり合いなんだとは思うんですけど、ただまぁ。
ーーやっぱり難しい相手ですか?
神野 いや、むちゃくちゃ難しいですよね。技の何て言うんだろうな、レパートリーが私は丸め込みはあまり得意ではないので。
ーーやっぱりファイトスタイルが違いますよね。
神野 そう、相手は何だってできるわけですよ。だから容易に突っ込めないわけであるし。だけど私的には突っ込むしかないし、そこでやっぱり、普段の戦い方プラスアルファ求められるので。そこで私の根っこの演劇10年やってて良かったなみたいな部分が多分出てくると思うので、そこは楽しみにしといてもらえればとは思います。藤田ミノルという存在に関しては、非常に楽しみな人ですね。多分絶対に自分のレベルが上がりますからね。勝っても負けても絶対自分のレベルが上がる相手ではあると思うので。
ーー藤田選手がやっぱり求められたポジションとか求められた役割に対しての仕事をしてきた幅っていうのが、やはり大きいと思います。そして世の中では新時代が特に叫ばれてます。
神野 なんか中野も言ってました。新しい時代、まさに新しい時代ですよ。
ーーその辺りは神野選手いかがですか?
神野 新時代、うーん、新時代かぁ…
ーーまだあまりピンと来ない?
神野 そうですね。中野は結構愛人タッグとして頑張ろうぜ、自分たちで時代を作っていこうぜみたいな感じなんですけど、私は比較的性格的にワンマンなので別に時代がどうとかじゃなくて私がそれで飛び抜けていればそれで良いかなみたいな感じなので、「俺の時代」で良いかなみたいな。
ーーなるほど。
神野 俺が引っ張っていくんだ、お前たちを引き連れて若い奴らで台頭していこうぜみたいな気持ちはなくて、我が良ければそれで良いっていう感じですね。
ーー個人主義って感じですね。
神野 結局は個人事業主なので(笑)
ーー確かに。
神野 馴れ合いをしているわけではないですから。中野は愛人タッグで友達ですけど、別に例えば私がガンガン進んでいって、それで何だろうな。相方が伸びていくのも本業が全然駄目で心折れてプロレスがちょっとしんどいなとか何とかなったとしても、そんなの知らないですからね。「一緒に頑張ろうぜ」なんて絶対言わないので、だから新しい時代というのは、自分が頑張った末についたとか、ついてくるんじゃないかみたいな。
③ユニオンMAX王者・藤田ミノルの印象
ーーユニオンMAX王者・藤田選手の印象はいかがですか?
神野 藤田さんは、さっきもちょっと言った先生ですよね。プロレスの先生ですね私の中でも、最近だったら、TTT(3月23日新木場)でも藤田さんとタイトルマッチ決まってるので、藤田、星誕期&条柴拓真vs神野、バナナ千賀&ラッセっていうのが決まってるので、藤田さんがまた相手で先生ですし、バサラで言ったら千賀さんも先生なんですよね。最近やっぱり千賀さんとニチョプロでも、たまに666出た時とかもやっぱり千賀さんもオースギさんも居たりとかして、SOSの2人だったりとかウラノさんがチャチャ入れて来たりとか色々あって先生クラスがたくさん入れてくれるので、ウチへ入れてくれたりもするので、なんか藤田さんっていうのもその中の1人であって、そうな、でもこの前言ってたことと被るんだよな…
ーーなるほど。
神野 優しいし、言ってしまうと一歩引いて見てるんですよ。一歩引いて見てて全体的に俯瞰しているんだろうなって、だからこそ多分プロレスの幅が広いんだろなって思うんですけど、ワーッてならないんですよね。所属の人たちって多分技をこうなりやすい、ゲストだからこそ多分大きく見れるのかなとか思います。私もGLEAT出たときって、なんかGLEATの全体、今GLEATの雰囲気こんな感じなんだみたいな感じでやっぱり見れるので、その感覚なんじゃないかなとか。まあ、それプラスキャリアがあるので、より広く見れるんだと思いますけど。
ーーやっぱり職人ですよね。そういう部分では。
神野 やっぱりプロレス屋さんなんですよ。完全にすごい、今だって藤田さんってプロレスしかしてないですもんね。私なんて普段パーソナルトレーナーで働いててプロレスやってみたいな、パーソナルって言っても大日本の吉野達彦運営なので言うたらプロレス系ではあるんですけど、やっぱりプロレスだけで生きていくって覚悟した人間っていうところがやっぱりそこはすごいですよね。
ーーなるほど。やっぱりそういう覚悟を持ってる人間の強みみたいなものを持ってらっしゃるって感じですよね?
神野 そうですよね、やっぱり。細かいじゃないですか、SNSのアカウント3つあって、色んなアカウントからの攻撃が来るわけで、なんか今日は本人の藤田ミノルのアカウントだ、今日はプロレスでのアカウントだとかありますけど、そういう細かさっていうのも藤田さんの強みですよね。そこまでだってできないですもん。
ーーそれぐらいプロレスに没頭してるんでしょうね。
神野 すごいですよね。だってキャリア何年ですか?
ーーもうかなり長いですよ。(1997年デビュー)
神野 そのテンションでずっとできてるってすごいですよね。
ーーそうですね。
神野 よっぽどプロレス好きですよ。
ーーやはりデビューしてからこれまで試合のスタイルがすごい変わりました。色んな団体に出ることによってスタイルの幅を広げて、自分の人生をさらけ出すみたいなところもありました。
神野 私が知ってるのはそこからなんですよ。
ーーそこからなんですね。
神野 ガンバレ☆プロレスのセコンドとか行って、自分の人生の話をし始めるみたいな。でもそこら辺から多分私の中の藤田ミノルなんですよね。だから中野とかもっと昔から知ってる。あいつめちゃくちゃ詳しいので、だけど私なんて藤田ミノルの最初の印象はやっぱりそこで本当に自分の人生がプロレスみたいな人なので、プロレスラーっていうのと自分の人生別の人も多いじゃないすか。
ーーそうですね。
神野 リング名変えるぐらいいるんでね。その中で本人そのまま自分をリングに持っていってるんだと思うのでね。
ーーいやあ、すごいですね。
神野 面白い人ですよ。