【全日本】鈴木秀樹&真霜拳號が“ビジネスタッグ”撃破し世界タッグ奪取!上の世代へ宣戦布告「もう下の世代に関わらないでくれ」
全日本プロレスは8月3日、東京・大田区総合体育館大会を開催。セミファイナルで行われた世界タッグ選手権試合で、挑戦者組の鈴木秀樹、真霜拳號組が、王者組の宮原健斗、青柳優馬組を破り、第101代王者組に輝いた。
試合後、新王者・鈴木は自らの世代を「プロレス界の失敗作」と断じ、上の世代へ「もう下の世代に関わらないでくれ」と、魂のメッセージを叩きつけた。
「熱闘!サマーアクションウォーズ2025」東京・大田区総合体育館
日時:2025年8月3日(日)開場時間14:00 開始時間15:00
会場:大田区総合体育館
観衆:2,020人
4度の防衛を目指す王者組「ビジネスタッグ」と、百戦錬磨の技巧派コンビ、鈴木&真霜。全日本の頂点を巡る一戦は、互いの意地とプライドが激しく交錯する、緊迫した展開となった。

序盤から青柳と鈴木による息詰まるようなレスリングの攻防が繰り広げられると、試合は場外戦へと発展。リングに戻っても、真霜が青柳の腕殺しで着実にダメージを与えれば、宮原も鈴木の足を低空ドロップキックで狙い撃ちにするなど、一進一退の攻防が続いた。

試合が大きく動いたのは終盤。宮原がブラックアウト(二段式顔面蹴り)の連打で鈴木を追い込み、必殺のシャットダウンスープレックスの体勢に入る。万事休すかと思われたその瞬間、鈴木は驚異的な粘りでこれをこらえると、カットに入った真霜が宮原の側頭部へ強烈なハイキックを叩き込む。

この一瞬の好機を逃さなかった鈴木は、必殺のダブルアームスープレックスを二連発で敢行。全日本のエース宮原から、完璧な3カウントを奪取した。
しかし、この試合の本当のテーマは、ベルトをその腰に巻いた後に語られた。バックステージに現れた鈴木は、喜びもそこそこに、静かに、しかし力強く、自らのプロレス哲学を語り始めた。
「会見でアイツ(青柳優馬)が言ったことは僕も完全同意です。僕らの上の世代、どの業界も一緒だけどエラそうなことを言って、なんの責任も取らずに辞めた結果が今の世の中ですよ。その結果がちょうど僕の世代です。プロレス界の失敗作です。だから僕はプロレス界を変えることはできない。変えるのは僕より下の世代。その中で僕の世代ができることは、この悪い流れをストップすること。上のヤツらは責任取らなくていい、もう下の世代に関わらないでくれ。関わりたいなら、すべて俺が相手します」
自らの世代を「失敗作」と断じ、その責任を負う覚悟を示した上で、上の世代への完全なる“鎖国”を宣言。それは、下の世代が自由に未来を創造するための、あまりにも過酷な“壁”となることを自ら買って出る、新王者としての所信表明であった。
一方、ベルトを失った前王者組は、すぐさま次なる戦いを見据えた。宮原は「何もなくなってなにをしようか…やはりシングルだろ。全日本プロレスの三冠巻く姿だろ。そのために王道トーナメントだ」と、夏の最強決定戦「王道トーナメント」での覇権獲りを宣言。1回戦で対戦する真霜へのリベンジを誓った。
青柳も「(ベルトを)なくした分、取り戻そうと思います。8月10日、斉藤ジュン、お前のベルト取る」と、8.10松本大会で行われる三冠ヘビー級選手権試合での王座奪還を固く誓った。
世界タッグのベルトは、ただ強いだけではない、確固たる哲学を持つ男たちの腰へと渡った。この王座交代劇は、全日本プロレスの世代闘争を、さらに深く、そして激しく燃え上がらせていくことになるだろう。
<写真提供:伊藤ミチタカ氏>
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