方舟を揺るがす自由なる魂、OZAWA。その男は、劇薬か、それとも救世主か!?観客動員V字回復の“黒幕”、次の一手はいかに
【摩擦を恐れぬ魂。賛否両論こそが、人気の源泉】

もちろん、OZAWAのやり方は、常に摩擦を生む。団体の生え抜き選手たちとの軋轢、伝統を重んじるファンからの反発。しかし、その摩擦こそが、OZAWAというレスラーの価値を、さらに高めているのだ。
全員から好かれるレスラーなど、面白くもなんともない。愛されると同時に、憎まれる。その賛否両論の渦の大きさこそが、スーパースターの証である。OZAWAは、そのことを本能的に理解している。あえて挑発的な言動を繰り返し、自らを危険な存在として演出することで、ノアのリングに、これまでに無かった緊張感と物語を生み出しているのだ。
「OZAWAを支持するのか、それともアンチOZAWAを貫くのか」。ファンは、知らず知らずのうちに、その踏み絵を迫られる。そして、そのどちらの立場を選んだとしても、結局はOZAWAという名の引力から逃れることはできない。その状況を作り出した時点で、勝負は決しているのである。
【方舟の未来を乗せて。自由なる王の、次なる一手は】

OZAWAは、プロレスリング・ノアにとって、劇薬であった。その強烈な作用は、時に痛みを伴いながらも、確実に団体を活性化させ、新たな活力を注入した。その男は、救世主なのか、それとも、いずれ全てを破壊し尽くす破壊者なのか。その答えは、まだ誰にも分からない。
一つだけ確かなことがあるとすれば、OZAWAという自由奔放なる魂が、今のノアで最も刺激的で、最も危険で、そして最も魅力的な存在であるということだ。緑の方舟の未来は今、この予測不能な男の、次なる一手にかかっている。我々はその航海を、固唾を飲んで見守るしかない。退屈な安定など、もはやどこにもないのだから。
<写真提供:プロレスリング・ノア>















