【新日本】『ヤングライオン杯』準決勝、嘉藤が安田を電光石火の脇固めで決勝進出!「俺が勝ってメキシコ行き決めたる」と悲願へ王手

新日本プロレスは1月20日、東京・後楽園ホールにて『Road to THE NEW BEGINNING』第2戦を開催した。

この日の第1試合では、約6年4カ月ぶりに復活した若手の登竜門『ヤングライオン杯争奪トーナメント』の準決勝が行われ、嘉藤匠馬と安田優虎が激突した。

両者の間には浅からぬ因縁がある。入門は安田が先であったが、怪我による長期欠場などもあり、プロデビューは嘉藤が先んじた。

昨年末、嘉藤がトーナメント開催を熱望した際、真っ先に呼応したのも安田であった。

互いに意識し合うライバル関係にある二人が、決勝への切符を懸けて聖地・後楽園で対峙した。

試合はゴングと同時に動いた。安田が猛然と突進し、エルボーと逆水平チョップの乱打で先制攻撃を仕掛ける。

さらにブレーンバスターを狙うが、嘉藤はこれを切り返し、冷静にグラウンド戦へと持ち込んだ。  

嘉藤は安田の古傷である左膝に照準を定め、ヒザ十字固めや逆片エビ固めで執拗に絞り上げる。

安田は苦悶の表情を浮かべながらも、意地のロープエスケープで耐え抜いた。

嘉藤の「どうした安田先輩!」という挑発に対し、安田は怒りのショットガンドロップキックで反撃。

スナップスープレックス2連発からブレーンバスター、さらには高角度の逆エビ固めで嘉藤を追い詰めた。

終盤、安田は雄叫びを上げながら腰へのエルボー、張り手で畳み掛けるが、勝負を急いでロープに走った一瞬の隙を嘉藤は見逃さなかった。

カウンターのアームドラッグで舞うと、そのまま左腕を捕らえて脇固めへ移行。

安田が逃れようとする動きに合わせて回転し、リング中央でガッチリと極め上げると、ついに安田からタップアウトを奪った。

見事なテクニックで決勝進出を決めた嘉藤は、試合後のバックステージで腰の痛みに顔をしかめつつも、充実感をにじませた。

嘉藤「(※腰を押さえながら)やべえ、腰やべえ。でも、最高に楽しいな、ヤングライオン杯。安田さん、楽しかったよ、ありがとう。 でも、お前とはまだまだやりたい……いや、あなたとはまだまだやりてえ。また試合一緒にして、対戦相手でも、反対のコーナーにも立って、また練習もいろいろしましょう」

安田への敬意を表した嘉藤は、すぐに視線を決勝戦へと向けた。反対ブロックの準決勝、永井大貴対村島克哉の勝者と優勝を争うことになるが、嘉藤の標的は明確であった。

嘉藤「次は、どっちや?永井か、村島か。俺が興味あんのは勝ちっぱなしの永井よりも、まだ決着ついてない村島や。(試合は)今からか。勝って決勝に上がってこい。で、俺が村島、テメーから獲って、海外遠征、メキシコ行き、決めたるからな」

一方、1回戦で見せた執念も及ばず敗退となった安田。床に座り込み、攻められた左膝をさすりながら、自身のプロレスラーとしての矜持を、憧れの後藤洋央紀の姿に重ねて語った。

安田「自分は今までもずっと、全部何もかもうまくいかない人生で。でも、普通、人生ってそういうもんだろ。 後藤さんが大阪でタイトル獲って、あの時の会場の雰囲気が、自分が見てきたIWGPの闘いの中で一番群を抜いて感動を生んでました。それは、後藤さんが今まで何回も何回も(王座獲得が)叶わないで、それでもチャレンジして何かを掴んだから、ああいう感動を生み出せたと思います」

順風満帆ではないキャリアだからこそ、表現できるものがある。安田は涙をこらえるように、力強い言葉で再起を誓った。

安田「順風満帆な人生の人には与えられない感動を、俺は見せてやる。俺は不死鳥だ。倒れても、何回だって起き上がって、立ち上がって、空でも飛んでやるよ。 こんなんで俺は諦めねえんだよ。今はまだ全然説得力ないですけど、ただ、俺を見ててください。誰も見せれない感動と景色を俺が見せてやる」

勝った嘉藤はメキシコ遠征という夢へあと一つと迫り、敗れた安田は「不死鳥」としての新たな覚悟を胸に刻んだ。

若獅子たちの熱い戦いは、新日本プロレスの未来を明るく照らしている。

<写真提供:新日本プロレス>

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